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夜長の時間潰しに。

娘が夕方保育園から戻ったとたん、ゲーゲーとお戻しになられて。

数日前から園では嘔吐や下痢が大流行り。先生も何人か休んでるくらいにして、ムッスメもしっかりもらってきた。それほど激しい症状ではなさそうな気もするが、定期的に嘔吐するのでなかなか落ち着かない。

もう本人はすっかり寝ているのだが、胃腸炎さんには休む気など無いようで、寝ながらのムッスメを嘔吐へといざなう無情っぷりだ。

寝ながらの嘔吐は布団が汚れるだけじゃなく気管に吐瀉物が詰まったりして危険。いつお戻しになるかもわからないこら、今夜は寝ずの番となりそうだ。

妻には別室に移ってもらった。寝てもらわないと困るからだ。したがって、午前0時を跨ごうとしている現在、寝室には胃腸炎娘と徹夜覚悟親父の二人きり。

眠気に対抗するために、このnoteを書いている。

さっきもちょっと戻した。その前に飲んだお茶かな、出たのは。

娘は最近5歳になったのだけれど、4歳の時期が終わって改めて振り返ってみると、『となりのトトロ』のメイちゃんの描写はとても4歳っぽかったと思う。振り返ると言いつつ何の振り返りにもなっていないのは、きっと深夜テンションのせい。タイトル未回収のまま話を終えてしまうプレゼンなんかもしょっちゅうあるからそのせいばかりとも言えないか。

ともかく。今にして振り返ると、『となりのトトロ』のメイちゃんの描写はとても4歳っぽかったと思うのだ。

屋根裏部屋でまっくろくろすけをパチンと捕まえて階下へ戻る時のあの階段の降り方とか、底抜けのバケツで辺りを見回すのとか、なんの変哲もないお弁当に足をダンダンと鳴らして過剰に喜ぶところとか、どんぐりが大好きなところとか。

うちの娘も非常にメイちゃん的だった。底抜けバケツのように視界を遮って覗くものには一通り顔を突っ込んでいたし、伝えたい思いはあるけれどうまく言葉にできなくて拗ねたり、机に向かった時にまず真っ先にやることはお絵描きと決まっている。メイちゃんが描くトトロのようなクリーチャーを描いて喜んでいる。

3歳ではない。3歳はまだお弁当よりもお弁当箱に喜びを見出すし、3歳ははお父さんを迎えに行く前に寝てしまう。3歳もどんぐりは好きだが、逆に好きすぎてどんぐりしか見えず白いトトロに気づかない。

また、多分5歳でもダメだ。5歳では情緒がつき過ぎて、あの振る舞いは見る者をおそらく不快にする。もう5歳なのにまだあの分別なの?と貶されて終わり。テレビの再放送を流すたびにTwitterはメイちゃん批判で燃え盛るだろう。

4歳。もう戻ってこない我が子の4歳。メイちゃんのあの振る舞いを愛しさに変換可能な唯一の年齢。

あたしは自分が4歳の頃のことなどほとんど覚えていないので(なんなら10歳くらいの頃のことまでろくに覚えてないけれど)、その頃親が自分にどう関わってくれていたのかもまるで覚えてない。

自分がそうだからと言って子供も同じとは限らないが、外見がなかなかあたしに似ているのできっとこの子も今どんな顔であたしがあなたを見ているか、ほとんど覚えてはいないだろう。こうして隣で寝ている君の寝◯ロ対策のために徹夜覚悟で隣に付いていることなんて、君はこの先一生知ることはないだろう(だから遺書には嫌らしく書いておくかもしれないし、将来酔っ払っうたびに君にくどくどと語るかもしれないごめん)。

特に4歳にフォーカスしたいわけでもなく、ただなんとなく書いているだけなのだが、生物学的に女性の幼児が社会的意味を含んだ女の子になっていく最初の発達のタイミングがもしかしたら4歳の1年間なのかもしれない。知らんけど。

でも5歳になった君はどちらかというとサツキちゃんっぽくなってきているし、3歳の君はメイちゃんよりも動物的だった。だからやっぱり『となりのトトロ』のあの描写は的確だったのだと思う。

話の落とし所を想定しないまま、そして君がまたいつオエオエとし始めるか戦々恐々としながら書いているので、この上ないほど取り留めのない文章になった。

ここまで書き進める間にもてんやわんやのおトイレ騒動が何度も繰り広げられている。だんだん症状が悪化している感もあるので、お父さんはなかなか心配です。君が寝入った隙に文章も打ち止めにして、頑張って寝ずの番をすることにするよ。

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