2歳児、ストローで飲むのに難儀する。

水や牛乳などを、蓋つきのストローマグで飲む時には必ずやる。

マグを持ち上げて逆さまにしようとするのだ。

蓋が付いているのでこぼれることは無いけれど、それではマグに刺さったストローの先が下になった蓋側に移動した内容物からはみ出してしまい、当然吸い込んでも飲むことはできない。

それでストローを吸い込んでも何も出てこないものだから、もうマグの中身を全て飲んでしまったのだと思い、「おかわり」と要求してくる。

そう。マグの中に入っている液体を飲もうと思えば、当然液体を口に近づけるためにマグを傾けて逆さに近い状態にしようとするのは極めて合理的な判断だ。

ただし、それではストローから飲むことはできない。ストローで飲むためにはマグの底を常に下に向けている必要がある。

これって、2歳児にはきっととても難しいロジックだ。見たままの状況から判断しては失敗する。ストローという道具の使い方をイメージして、見た目のロジックとは違う、つまり液体を容器の底面に固定したまま口腔内へ運ぶロジックを組み立てなければ、ストローマグを上手に使うことはできない。

これはなかなか示唆に富む齟齬というか個人間での認識の錯誤というか。

共通の目的(液体を口腔内へ入れる)があったとしても、そこへと到るロジックはその人の状況や経験、使える道具、思考の癖などによって全く異なっており、

複数のメンバーで何かを目指す時、ゴールとなるものだけ共有していても、協力体制を敷いて役割分担をした時に、それぞれが想定しているロジックは相互に全く違っている可能性は極めて高い。

チームで何かを成し遂げるには、目的だけでなく、手段となる部分についてもしっかり共有していることが必要で、そのための密なコミュニケーションが求められるのだろうなと思い、それはこのオンライン環境でどこまで精度を高められるのか。とても興味深い。

四連休の2日目、昼飯時に育児しながらこんなことを考えてしまっていて、だいぶ頭がやられてきている気がするぜ。

では。


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