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脳みそダダ漏れマガジン

僕が大学教員として、また家庭の主夫として日々考えていることのまとめです。内容は育児とダイエットと読書感想文が多めで、分野はあまり統一されてません。あとは数学とか、経済学とか、そう…
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#大学

数学の、授業にてって話

数学が苦手な人は多い。 数という漢字を見た瞬間に「あっ無理」って思ったり、 数式を見たとたんに脳にシャッターが降りてくる人もいるだろう。 あたしも別に数学科の出身って訳じゃないし、 すげー数学ができるというわけではないが、 まーいちおうそれなりに仕事でも使ったりするわけで、 一応一通りのことはできるし知識もある。というわけで、職場では数学を教える授業も担当したりしてる。 教員も10年ほどやってればいろんな学生に出会うが、 残念ながらこれまで数学好きの学生にはほとんど

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価値観の異なる同世代との交流が、学生を一番成長させるという話

2013年からの教員生活も11年目が終わろうとしている。なんという矢の如き光陰か。 そんな時の流れの中で、こんな仕事をしていると嫌で考えざるを得ないのが、「学生の成長」という課題である。 似たようなことを何度も書いているかもしれない。いつものことながらタイトル落ちなのだが、教員を10年以上やってきて一番効果があると確信しているのは「他者との交流」である。それも、異なる価値観を有する同世代の他者。一番身近で出会う可能性が高いのは、他大学に通う学生である。もちろん、エビデンスは

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今年も彼らは変わっていく

今年度のゼミも、半年が経過した。 毎年これくらいの時間が経過すると、学生の変化も目に見えてくるようになる。どんなふうに変わったか、今回はそれを綴ってみよう。 その前に、そもそも大学のゼミというのは、というところを少し。 大学におけるゼミとは大学にはだいたいゼミという制度がある。通常の授業は科目名があり、学生はその科目を学ぶために教室へ行く。高校までのイメージと同じだ。 一方ゼミとは、教員の研究内容とかその他やっていることに興味がある学生が、その教員を選んで研究室に入る、

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ミドル層はこの国を救う最後の可能性かもね。

23年度後期の授業が本格的に始まっている。 多分割と明け透けに色々と話してしまう方なので、授業中が実は一番本音で話していることも多いかもしれない。社会的な話とか、大学の内部的なこととか。話せる範囲というのはあるのでそこら辺は弁えているつもりだけれど、話せるギリギリのところまでは結構言っちゃうこともある。 もちろん言葉は選ぶのだが、表現するべき現状自体がなかなかの地獄だったりするので、言葉を選んでみたところでやっぱり黒いものを白くすることができるわけではないから、どう控えめ

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「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」だ。

よくある自己啓発本みたいなタイトルだ。 でもこれは僕が多くの知り合いから得た貴重なまなびの一つでもある。

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the long wrong way

目的と手段を取り違えてはいけない。事を進める上で注意しなければならないこととして、頻繁に指摘されることである。でも、これを十分に実践に落とし込むことは非常に難しい。だから、頻繁に指摘されるのだろう。何度やっても取り違えちゃうから。 人生。どんな形であれ、大抵の人は自分の人生を豊かなものにしたいと望んでいる。何に豊かさを感じるかは人それぞれだろうが、充実したものであってほしいという願いは共通しているだろうし、そのための努力を積み重ねることが人生そのものだ、というのは必ずしも大

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読書感想文5『サイロ・エフェクト』

今回は、ジリアン・テット『サイロ・エフェクト』について。 著者のジリアン・テットは、あの泣く子も黙るピンク色の新聞、フィナンシャル・タイムズのアメリカ版編集長だ。今も日経新聞で幾度もコラムが掲載されているし、2008年・2009年あたりのリーマン・ショックの頃にはそれこそ毎日のように何かしらの記事を目にしていた記憶がある。 んだもんで、彼女はウォール・ストリートをフィールドに生きる金融バリキャリウーマンだと思っていた。 そんな彼女が、サイロ?サイロってあの? 僕は北海

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パートナーのキャリアに合わせて職場を変えた話

「研究員をやらないかって言われてたんだよね」 妻から発せられたこの言葉の意味を、僕は、瞬時に理解した。2019年8月下旬のことである。 いや、もう少し正確に言うと、一秒ほどの時間その言葉を反芻する間に、その言葉が自分にとって意味することを想像し、受け入れたのだった。 当時僕ら家族は北海道の旭川という地方都市に暮らし、僕はそこにある大学で教員生活7年目を送っているところだった。6年半の間には結構いろんなことがあり、大学の外にも色々と知り合いなどができて世代や職種などを超え

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社会人基礎力について。

社会人基礎力。 ここより下に書くことはちょっと内容的にアレなので、以下全部有料部分に設定します。

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勉強することの意味を勉強する その2

はじめに このシリーズは勉強するということの意味を考えるものである。その大きな理由は、大学教員として学生や高校生、また高校教諭たちと関わる中で、「勉強すること(もしくはさせること)の難しさ」が蔓延していると感じることが多い、ということである。進学校に通っている高校生たちも含めて、今若い世代は勉強する意味を失いつつあるのではないか。そうだとすれば、僕たち大人の世代は何を考え、彼らに何を提示すべきなのか。大学教員になってからというもの、そんなことを考えることが多くなり(もう10

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