🐾 かわいいひとふみ 『ワイプにアイス』

金曜日になりました！　きょうから新連載『 🐾 かわいいひとふみ 』のはじまりです〜。

「ことばは、おもちゃ！」を合言葉に、ガチャガチャと、自由な発想で可愛らしく韻いんを踏ふむ。そんな「かわいいあそび」の企画です。思い切った組み合わせとか、日本語のおもしろさを再発見できるような、そんなシリーズを目指していきます〜！

今週の「かわいいひとふみ」

『 ワaイiプuにアaイiスu 』

以上、かわいいひとふみでした〜！

---

👇 以下、メイキングの様子です笑

そもそも、どうやったら「かわいい韻」を踏めるんだろう？と考えたんですけど、シンプルに「かわいい単語」を使ったり、「かわいい内容（意味）」のフレーズにしたら可愛くなりそうですよね。毎週木曜日に『 🎋 かわいい短歌 』というシリーズもやってるんですけど、そこでいくつか「可愛くするコツ」を発見しました。

短歌を可愛くするコツ

𓏸 ものを擬人化（キャラクター化）してみる
𓏸 かわいいモチーフを選ぶ
𓏸 ファンタジー要素を入れる
𓏸 「まちがい」や「失敗」を披露する
𓏸 明日には忘れてしまいそうな瞬間を詠む
𓏸 ひらがなでやわらかく、カタカナでポップな印象に
𓏸 オノマトペなどの「かわいい音」を使う
𓏸 「かわいいな」と感じた瞬間を詠む

短歌を可愛くするコツ ver.1.2

これ、そのまま「かわいい韻を踏む」のにも使えそうな気がしませんか。さっそく使ってみたいとおもいます。あそびなので、気楽に！笑

テーマも可愛く「あまいもの」で、思いつくのを挙げていきます。あんこ、ホイップクリーム、ケーキ、パフェ、プリン、クッキー、アイス、クレープ、大福、チョコレート。こういったスイーツで韻を踏めたら可愛くなりそうですね〜。

じゃあ、まずは「アイス」から。アイスの母音は「あいう」です。同じ母音のことばを探してみると「足りる」「まいうー」「はしる」「かじる」。いま、頭に浮かんできた順番に書きましたけど、いいですね、かじる。「アイスをかじる」、これでもう韻を踏んでます。しかも、動作としてかわいい。けど、ちょっとものたりない気もします。もうすこし探してみようかな。「バジル」、バジルのアイス。「浴びる」、アイスを浴びる。文として成立しますね。アイスを浴びるっていうのは、状況としておもしろかわいいかも笑。

ほかにはなんだろなー。たとえば「紙吹雪」みたいに、さいしょの三文字だけ韻を踏んでることばもあるんですよね（「かみふぶき」の「かみふ」部分だけ「アイス」と韻を踏んでいる）。そうなると、さらに広がって「開運（かいう）」とか「波打つ（なみう）」「大福（だいふ）」なんかもアイスと踏めることになります。

「アイス大福」って、韻を踏んでたんですね。「あいつのアイス大福」とか、さらに伸ばしていくこともできますけど、今回はシンプルに二語で踏みたい気持ちがあります。「大仏」「回数」「配布」「タイプ」「ライブ」「財布」「マイム」「ナイス」「ナイフ」。可愛くて、アイスと相性のいい（意外性のある）ことばはどれかなぁ。あなたならどれを選びますか？　「財布にアイス」とか、想像してみるとシュールです。

いま「韻の検索サービス」を使ってみたら「タイム」もありましたね。「アイスタイム」。アイスの時間。そのまんま、成立しちゃってます。「アヒル」「合図」「ワイプ」「和室」とか、この辺も「アイス」とかけあわせたらおもしろそう。「ワイプのアイス」はどうかなぁ。テレビ画面のすみっこに映るアイス。「アイスの合図」は、それぞれの家庭にありそうな感じ。うーん、どうも決め手にかけますね。

ひとふみするのに、時間をかけすぎています笑。シンプルに可愛く踏みたいなぁ。そろそろ広げたものを収束させましょう。今回出てきたなかでは「かじる」「バジル」「アヒル」「ワイプ」とか好きです。「ワイプのアイス」にしようかな。なんか、絵としておもしろそうだから。よーし、ちょっと描いてみよう！

自宅アトリエ（寝室）にて　／　ダーマトグラフ・水彩

けっこう可愛く描けました〜！　ちゃんとワイプにアイスが映ってます笑。あ、ちょっと微調整。「ワイプのアイス」よりも「ワイプにアイス」としたほうが自然な気がする。うん、今回はこれでいきましょー！