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ブックレビュー

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読んだ本のレビュー、感想を載せています。一本800字程度てす。
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記事一覧

『言語の本質』(中公新書) 言語学はエキサイティング

『言語の本質』(中公新書)  今井睦美・秋田喜美 著 中央公論新社・2023年5月   ここしばらく…

マエダイ
3か月前
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『でぃすぺる』 好みの要素が詰まった小説

『でぃすぺる』  今村 昌弘 著 文藝春秋・2023年9月  ミステリやホラーといった類の本は…

マエダイ
8か月前
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『夢見る帝国図書館』 「記憶」と「記録」を巡る物語

『夢見る帝国図書館』 中島 京子 著 文藝春秋・2019年5月  中島京子の小説に共通するテーマ…

マエダイ
9か月前
1

『悪魔の手毬唄』 現実を忘れ、空想の世界に遊べ 

『悪魔の手毬唄』 横溝 正史 著 角川文庫・昭和46年7月  推理小説を紹介するときには、ある…

マエダイ
10か月前

『工場』非現実と現実の間

『工場』 小山田 浩子 著  新潮文庫・2018年9月  以前から小山田浩子さんの小説は気になっ…

マエダイ
11か月前
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『一寸先の闇 澤村伊智 怪談掌編集』 とにかく面白い小説がここにある

『一寸先の闇 澤村伊智 怪談掌編集』  澤村伊智 著 宝島社・2023年7月  澤村伊智の書く小…

マエダイ
11か月前
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『TUGUMI』 こうして私は、山本屋最後の夏にむかうことになった

『TUGUMI』  吉本ばなな著 中公文庫・1992年3月 『TUGUMI』が出版されたのは1989年。吉本ばななの小説の中でもデビューしてから間もない頃の作である。    海辺の小さな町で育った主人公のまりあと、従姉妹のつぐみ。まりあは大学進学を機に上京したが、二人が生まれ育った旅館が廃業することになり、夏休みに帰省をする。故郷でひと夏を過ごすうちに、まりあとつぐみは恭一という魅力的な男の子と出会う…。  小説のあらすじ自体は、けっこうオーソドックスだ。しかし、読後感とし

『知的生産の技術』 もっと早く読んでおけばよかった…

『知的生産の技術』  梅棹忠男著 岩波新書・1969年7月  読もう読もうと思っていて、書店で…

マエダイ
1年前
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『水車小屋のネネ』 日々を誠実に生きていくということ

 津村記久子の小説に含まれる大きなテーマとして、「弱者が不当に扱われていることへの抗議」…

マエダイ
1年前
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『すべてのことばはメッセージ 小説ユーミン』 ため息が出るくらい、都会的で煌びや…

『すべてのことばはメッセージ 小説ユーミン』  山内マリコ著 マガジンハウス・2022年10月 …

マエダイ
1年前
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『スモールトーク』 車好きはどんなことを考えて車に接しているのか?

 私自身は田舎育ちであるにもかかわらず、車に対しての関心がほとんどない。運転免許を取得し…

マエダイ
1年前
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『マチルダは小さな大天才』 子どもであることはしんどい。

 『マチルダは小さな大天才』 ロアルド・ダール著・クェンティン・ブレイク絵・宮下嶺夫訳 …

マエダイ
1年前
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