daiki_kento

色々なエコー検査をしてます、臨床検査技師です。 少しでも1日1日前に進めるように、反省…

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色々なエコー検査をしてます、臨床検査技師です。 少しでも1日1日前に進めるように、反省や理解できたことを書き留めたいと思っています。

記事一覧

肺性心

肺性心は、COPDなどの肺からの血管障害による。 後天性の弁膜症や左室不全、先天性のASDの右室拡大は肺性心ではない。 肺胞内圧の上昇、低酸素症、血管収縮、細動脈の中膜…

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2年前
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肺高血圧 心エコー

基本はTR、IVC拡大、D-shape。 PRについて。 PRにノッチがある場合、右房圧を示すことから肺高血圧は否定できる。 肺高血圧がある場合はノッチがない。 ちなみに右房圧…

daiki_kento
2年前

心エコー 今日の一例

今日は下腿浮腫の依頼で一件 一応、検査前に心電図とレントゲンを確認。 心電図は低電位、レントゲンは右胸水貯留あることを確認。 いざ当ててみると、案の定胸水あり、…

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2年前

IPMN

膵臓の嚢胞性病変であるIPMNには3種類ある。 まずは、mane duct type 主膵管の中にある嚢胞性病変である。主膵管は拡張し、隆起を伴うような形状がある場合は悪性を示唆す…

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2年前

求心性肥大と遠心性肥大

求心性肥大とは、大動脈弁狭窄症のように左室内腔が狭くなり、内側に向かって肥大する様子をいう。 心室壁の肥厚、肉柱、乳頭筋が太くなる。 遠心性肥大とは容量負荷によ…

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2年前

さらに続き

左房圧の続きで MR、MSで左室への血液流入の障害があると、左房圧は上昇する。さらにMSは左室への流入にも影響するので、左室の求心性肥大つまり内腔が小さくなり壁が肥大…

daiki_kento
2年前

昨日の続き

心エコーの右心系の負荷について 右心系は左心系と比べると、コンプライアンスがよく、壁が薄く、内膜面が粗い肉柱構造をしている。 そのため、容量負荷や圧負荷によって…

daiki_kento
2年前

なぜ右心系の拡大が起こるのか

今日は参考書を読みながらの勉強ということで。メモ代わりです。 なぜ右心系は拡大するか。右心系が拡大する原因は三つある。 一つ目、右心系への容量負荷 二つ目、右心…

daiki_kento
2年前

心エコーの反省

今日の一例。8年前のmild MRのフォローということで。 普通に観察して、うむ、MRあるなと。しかも後壁側へながれている。偏位はしてないからprolapseはない。 他はARがtr…

daiki_kento
2年前
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今日心エコー 反省と課題

daiki_kento
2年前

腹部エコー 今日の一例

ドッグの腹部エコーです。fatty liverだなぁ、と思いながらスクリーニングしていると、S2辺りにうっすらな低エコー領域が。 よくよく観察してみると、カラーシグナルもな…

daiki_kento
2年前

下肢静脈エコー 確認

鼠径部あたりの血管の名前が曖昧だ。 確認 鼠径部はEIVだ。そこから末梢へ進んでいくと、GSVとつながる静脈がある。そこがCFVだ。 すぐ下へ行くと、SFVと深いところへ進…

daiki_kento
2年前

心電図 時計回転 反時計回転について

心尖部からみると、 移行帯はV3から4にあるが、時計方向に回転すると、V5付近に。 V1から2にあると、反時計回転となる。 時計回転は、右心負荷、肺塞栓症でみられる。 …

daiki_kento
2年前

本日の心エコー一件

本日配送apexのakinesisの症例 事前に前回値などをチェックし、イメージを膨らませる。 いざ検査、前回よりもややEFが落ちてるな、antepo-septalは basalからapexまでaki…

daiki_kento
2年前

本日の3例

一例目 MR moderate due to PML calc しかし、PMLのprolapseだった。2chでP3のprolapse を確認できた。anterior側にジェットが吹いていた。 二例目 pacingからAFになっ…

daiki_kento
2年前

MR定量 その2

弁輪に石灰化がある場合は、PISA法がつかえる。 流速は逆流弁口に合わせて記録する。 一番見やすいところで計測する。

daiki_kento
2年前

肺性心

肺性心は、COPDなどの肺からの血管障害による。
後天性の弁膜症や左室不全、先天性のASDの右室拡大は肺性心ではない。

肺胞内圧の上昇、低酸素症、血管収縮、細動脈の中膜肥厚、により右室不全をきたす

肺高血圧 心エコー

基本はTR、IVC拡大、D-shape。

PRについて。

PRにノッチがある場合、右房圧を示すことから肺高血圧は否定できる。

肺高血圧がある場合はノッチがない。

ちなみに右房圧は20mmHgまで。

右室圧は肺動脈圧と同じくらい。右心系は右室圧と右房圧を足した値。

心エコー 今日の一例

今日は下腿浮腫の依頼で一件

一応、検査前に心電図とレントゲンを確認。

心電図は低電位、レントゲンは右胸水貯留あることを確認。

いざ当ててみると、案の定胸水あり、右心系もなんだか怪しい様子。

心尖部から覗くと、右房の収縮期の虚脱、左室流入血流は拘束型パターン。

心嚢液波ないが、心タンポナーデのような。感じになり、循環器の先生へ相談。

先生、あててみると、大動脈の乖離じゃないか!!
A型の

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IPMN

膵臓の嚢胞性病変であるIPMNには3種類ある。

まずは、mane duct type 主膵管の中にある嚢胞性病変である。主膵管は拡張し、隆起を伴うような形状がある場合は悪性を示唆する所見である

分岐型 branch typeは、主膵管から分岐した嚢胞性病変。ぶどうの房状にみえる。多くは良性で経過観察となる。

漿液性嚢胞腫瘍 serous (シーラス)cystic neoplasm
細かい嚢胞

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求心性肥大と遠心性肥大

求心性肥大とは、大動脈弁狭窄症のように左室内腔が狭くなり、内側に向かって肥大する様子をいう。
心室壁の肥厚、肉柱、乳頭筋が太くなる。

遠心性肥大とは容量負荷による肥大で、慢性的なMRやARによって、外側に肥大した様子をいう。

肥大の内容によって、弁膜症がわかるので、覚えておこう。

さらに続き

左房圧の続きで

MR、MSで左室への血液流入の障害があると、左房圧は上昇する。さらにMSは左室への流入にも影響するので、左室の求心性肥大つまり内腔が小さくなり壁が肥大する。

大動脈弁狭窄は大動脈へ血液を押し出せない為に、左室が求心性肥大となる。慢性化すると左房圧も上昇してくる。

左室のコンプライアンス障害があると、左房圧は上昇し、血液を送りずらくなり、心房細動や血栓をきたしやすい

弁の狭窄

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昨日の続き

心エコーの右心系の負荷について

右心系は左心系と比べると、コンプライアンスがよく、壁が薄く、内膜面が粗い肉柱構造をしている。

そのため、容量負荷や圧負荷によって容易に拡大する。

よってPHがあれば、急性期であれば拡大し、D-shapeをきたす。

慢性期であればD-shapeはみられないので注意する。
慢性期では圧に右心系が慣れてしまいD-shapeは見られない。

なぜ右心系の拡大が起こるのか

今日は参考書を読みながらの勉強ということで。メモ代わりです。

なぜ右心系は拡大するか。右心系が拡大する原因は三つある。

一つ目、右心系への容量負荷

二つ目、右心系の圧負荷

三つ目 右心系の筋肉の問題

ただ、病気を覚えると何の繋がりのない知識となるので、系統を考えて勉強するといいようだ。

一つ目の右心系の容量負荷は、ASDがある。これは左心房から右心房へ血液が流れる為に、右心系の拡大とな

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心エコーの反省

今日の一例。8年前のmild MRのフォローということで。

普通に観察して、うむ、MRあるなと。しかも後壁側へながれている。偏位はしてないからprolapseはない。

他はARがtrivial程度、LVHあり、SAMもあるかな??と

一応、医師に確認をお願いする。

P2からのMRだと思うのですがと、わたし。

医師、これは後壁側へ流れてるからA1か2だね、と傍胸骨左縁長軸像から言われる。P

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腹部エコー 今日の一例

ドッグの腹部エコーです。fatty liverだなぁ、と思いながらスクリーニングしていると、S2辺りにうっすらな低エコー領域が。

よくよく観察してみると、カラーシグナルもなく、辺縁もやや不明瞭。血管腫でもないし、haloもない。

取り敢えず、腫瘍疑いで記録を残しました。
この後、たまたまいた院長に診てもらうと、ん〜腫瘍っぽいね、マーカーとかやった方がいいんじゃないかな。と

いい検査できたかな

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下肢静脈エコー 確認

鼠径部あたりの血管の名前が曖昧だ。

確認

鼠径部はEIVだ。そこから末梢へ進んでいくと、GSVとつながる静脈がある。そこがCFVだ。
すぐ下へ行くと、SFVと深いところへ進むDFVへ別れる。

左のCIVはCIAと脊柱との間に挟まれる。血栓の好発部位だ。

以上、確認用

心電図 時計回転 反時計回転について

心尖部からみると、

移行帯はV3から4にあるが、時計方向に回転すると、V5付近に。
V1から2にあると、反時計回転となる。

時計回転は、右心負荷、肺塞栓症でみられる。

通常通りの電極の位置につけているはずだが、心臓の向が通常人違うために、電位が変わってしまう。

反時計回転は痩せている人で見られる

本日の心エコー一件

本日配送apexのakinesisの症例

事前に前回値などをチェックし、イメージを膨らませる。

いざ検査、前回よりもややEFが落ちてるな、antepo-septalは basalからapexまでakinesisだなと。

短軸でもやはりantero-septalは動かないで、他のwallだけ動いている。

壁厚も薄く、高輝度になっている(scar)。

一通り終わって、ドクターのところへ。

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本日の3例

一例目 MR moderate due to PML calc
しかし、PMLのprolapseだった。2chでP3のprolapse
を確認できた。anterior側にジェットが吹いていた。

二例目 pacingからAFになった症例。1週間レートコントロール行った。
ややAFとsinusが入り混じる。EF30%くらい。
これが正常ということらしい。
後は大丈夫だったと思う。

3例目 前回TR

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MR定量 その2

弁輪に石灰化がある場合は、PISA法がつかえる。

流速は逆流弁口に合わせて記録する。

一番見やすいところで計測する。