daiki_kento

色々なエコー検査をしてます、臨床検査技師です。 少しでも1日1日前に進めるように、反省…

daiki_kento

色々なエコー検査をしてます、臨床検査技師です。 少しでも1日1日前に進めるように、反省や理解できたことを書き留めたいと思っています。

最近の記事

肺性心

肺性心は、COPDなどの肺からの血管障害による。 後天性の弁膜症や左室不全、先天性のASDの右室拡大は肺性心ではない。 肺胞内圧の上昇、低酸素症、血管収縮、細動脈の中膜肥厚、により右室不全をきたす

    • 肺高血圧 心エコー

      基本はTR、IVC拡大、D-shape。 PRについて。 PRにノッチがある場合、右房圧を示すことから肺高血圧は否定できる。 肺高血圧がある場合はノッチがない。 ちなみに右房圧は20mmHgまで。 右室圧は肺動脈圧と同じくらい。右心系は右室圧と右房圧を足した値。

      • 心エコー 今日の一例

        今日は下腿浮腫の依頼で一件 一応、検査前に心電図とレントゲンを確認。 心電図は低電位、レントゲンは右胸水貯留あることを確認。 いざ当ててみると、案の定胸水あり、右心系もなんだか怪しい様子。 心尖部から覗くと、右房の収縮期の虚脱、左室流入血流は拘束型パターン。 心嚢液波ないが、心タンポナーデのような。感じになり、循環器の先生へ相談。 先生、あててみると、大動脈の乖離じゃないか!! A型の!! 私 お!! 全く想定していなかった。先生、上行大動脈の観察、総頸動脈、腹

        • IPMN

          膵臓の嚢胞性病変であるIPMNには3種類ある。 まずは、mane duct type 主膵管の中にある嚢胞性病変である。主膵管は拡張し、隆起を伴うような形状がある場合は悪性を示唆する所見である 分岐型 branch typeは、主膵管から分岐した嚢胞性病変。ぶどうの房状にみえる。多くは良性で経過観察となる。 漿液性嚢胞腫瘍 serous (シーラス)cystic neoplasm 細かい嚢胞の集合体として見える。一見充実性腫瘍に見えるが、後方エコー増強があることが特徴的

          求心性肥大と遠心性肥大

          求心性肥大とは、大動脈弁狭窄症のように左室内腔が狭くなり、内側に向かって肥大する様子をいう。 心室壁の肥厚、肉柱、乳頭筋が太くなる。 遠心性肥大とは容量負荷による肥大で、慢性的なMRやARによって、外側に肥大した様子をいう。 肥大の内容によって、弁膜症がわかるので、覚えておこう。

          求心性肥大と遠心性肥大

          さらに続き

          左房圧の続きで MR、MSで左室への血液流入の障害があると、左房圧は上昇する。さらにMSは左室への流入にも影響するので、左室の求心性肥大つまり内腔が小さくなり壁が肥大する。 大動脈弁狭窄は大動脈へ血液を押し出せない為に、左室が求心性肥大となる。慢性化すると左房圧も上昇してくる。 左室のコンプライアンス障害があると、左房圧は上昇し、血液を送りずらくなり、心房細動や血栓をきたしやすい 弁の狭窄逆流は前負荷が起こる。左房の場合は、肺静脈に圧がかかり、肺高血圧となる。 血圧

          さらに続き

          昨日の続き

          心エコーの右心系の負荷について 右心系は左心系と比べると、コンプライアンスがよく、壁が薄く、内膜面が粗い肉柱構造をしている。 そのため、容量負荷や圧負荷によって容易に拡大する。 よってPHがあれば、急性期であれば拡大し、D-shapeをきたす。 慢性期であればD-shapeはみられないので注意する。 慢性期では圧に右心系が慣れてしまいD-shapeは見られない。

          昨日の続き

          なぜ右心系の拡大が起こるのか

          今日は参考書を読みながらの勉強ということで。メモ代わりです。 なぜ右心系は拡大するか。右心系が拡大する原因は三つある。 一つ目、右心系への容量負荷 二つ目、右心系の圧負荷 三つ目 右心系の筋肉の問題 ただ、病気を覚えると何の繋がりのない知識となるので、系統を考えて勉強するといいようだ。 一つ目の右心系の容量負荷は、ASDがある。これは左心房から右心房へ血液が流れる為に、右心系の拡大となる。 あと、三尖弁逆流、肺静脈環流障害PAPVRがある。 二つ目はの右心系の圧

          なぜ右心系の拡大が起こるのか

          心エコーの反省

          今日の一例。8年前のmild MRのフォローということで。 普通に観察して、うむ、MRあるなと。しかも後壁側へながれている。偏位はしてないからprolapseはない。 他はARがtrivial程度、LVHあり、SAMもあるかな??と 一応、医師に確認をお願いする。 P2からのMRだと思うのですがと、わたし。 医師、これは後壁側へ流れてるからA1か2だね、と傍胸骨左縁長軸像から言われる。P2からだたったら、上に吹くよ。と軽くて言われる。 あ〜しまった。逆側へ吹くのね

          心エコーの反省

          +2

          今日心エコー 反省と課題

          今日心エコー 反省と課題

          +2

          腹部エコー 今日の一例

          ドッグの腹部エコーです。fatty liverだなぁ、と思いながらスクリーニングしていると、S2辺りにうっすらな低エコー領域が。 よくよく観察してみると、カラーシグナルもなく、辺縁もやや不明瞭。血管腫でもないし、haloもない。 取り敢えず、腫瘍疑いで記録を残しました。 この後、たまたまいた院長に診てもらうと、ん〜腫瘍っぽいね、マーカーとかやった方がいいんじゃないかな。と いい検査できたかなと、ほっと一安心。 後ほど、ドクターの診断をみると、記録に追記が。 脂肪肝が

          腹部エコー 今日の一例

          下肢静脈エコー 確認

          鼠径部あたりの血管の名前が曖昧だ。 確認 鼠径部はEIVだ。そこから末梢へ進んでいくと、GSVとつながる静脈がある。そこがCFVだ。 すぐ下へ行くと、SFVと深いところへ進むDFVへ別れる。 左のCIVはCIAと脊柱との間に挟まれる。血栓の好発部位だ。 以上、確認用

          下肢静脈エコー 確認

          心電図 時計回転 反時計回転について

          心尖部からみると、 移行帯はV3から4にあるが、時計方向に回転すると、V5付近に。 V1から2にあると、反時計回転となる。 時計回転は、右心負荷、肺塞栓症でみられる。 通常通りの電極の位置につけているはずだが、心臓の向が通常人違うために、電位が変わってしまう。 反時計回転は痩せている人で見られる

          心電図 時計回転 反時計回転について

          本日の心エコー一件

          本日配送apexのakinesisの症例 事前に前回値などをチェックし、イメージを膨らませる。 いざ検査、前回よりもややEFが落ちてるな、antepo-septalは basalからapexまでakinesisだなと。 短軸でもやはりantero-septalは動かないで、他のwallだけ動いている。 壁厚も薄く、高輝度になっている(scar)。 一通り終わって、ドクターのところへ。 確認をお願いしていいでしょうか。と頭を低くして伺う。 何の検査?? apex

          本日の心エコー一件

          本日の3例

          一例目 MR moderate due to PML calc しかし、PMLのprolapseだった。2chでP3のprolapse を確認できた。anterior側にジェットが吹いていた。 二例目 pacingからAFになった症例。1週間レートコントロール行った。 ややAFとsinusが入り混じる。EF30%くらい。 これが正常ということらしい。 後は大丈夫だったと思う。 3例目 前回TR-PG 50くらいだった症例の再検 今回も40くらいあり、QP/QS計計測する。

          本日の3例

          MR定量 その2

          弁輪に石灰化がある場合は、PISA法がつかえる。 流速は逆流弁口に合わせて記録する。 一番見やすいところで計測する。

          MR定量 その2