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旅とわたし、という話

 旅について語ります。旅とはいっても「◯◯に行った」とか「◯◯な生き方をしてきた」とか色々な表現があり、漠然としています。私は、旅とは人の生き方であると捉えています。

 まず、自己紹介をしますと、私は中学時代は卓球部と野球部を掛け持ちし、高校時代は栃木の名門私立校で硬式野球をしておりました。絵が元々得意な私は大学に進学した後は空間デザインを学び、新卒で建設会社に内定を貰い、現在は建設会社に勤めています。

 今年の7月で24歳になりますが、私はここまでで23年間しか生きていません。これを読んでいる人にも、自分のこれまでの足跡を振り返ってみて欲しいです。濃い旅だった、ここまで長い旅だった、苦しかった等、感じることや思い浮かぶことは人それぞれでしょう。私の場合はそこまで楽しいものではありませんでしたが、濃い旅だったとは思っています。一旦私の足跡を振り返ってみます。

・大縄跳びで脚を引っかけて吹っ飛んでしまい頭を床に打ちつけて死にかけた小学校時代

・県大会で初戦敗退し逆トーナメントを制覇(トーナメントを負けた方へと遡るオマケ要素です)しかけた中学卓球時代と県大会に間違って出場し初戦で大敗して終わった中学野球時代

・練習中に吐いた日々の末ベンチ入りできずに悔し涙を見せた高校時代

・自分本位ではデザインは成り立たないと苦しんだ大学時代

・建築の知識が殆ど無いのに建設会社に内定を貰ってしまい、社内で唯一絵が描けることを評価されて防災まちづくりニュースを描き上げたり、画像の編集をしている現在の社会人時代です。

 濃い旅だとは思うのですが、結構崖っぷちを歩いて生きています。大縄跳びでたまたま死なずに済んだ、石井一成さんと星知弥さんが中学卒業していた(2人とも私より1つ学年が上です)から県大会に出られた、あの練習環境で無事に引退できた、京都着物デザインコンクールでうっかり入賞してしまった、就活もちゃんとしてないのに私に内定を出してくれた企業があった等、なんとなく運だけでここまで生きてきてしまった感じは否定できません。両親も私が帰省する度に「なんでこいつが」みたいな話をしてきます。自分の過去の話を長々と話してしまいましたが、ここまでの旅を振り替えると本当に運だけで生きてきてしまったと痛感しています。しかし、運が味方をしてくれるかは分かりませんが、これからも旅はまだまだ続く予定です。現在はこれからの旅に選択肢がありそうですので、それを選んでるところを楽しんでいきたいです。

 ここからは今私がどんな旅をしたいかについてお話していきます。私は幼少期の頃から絵は描くのが得意でした。ちり紙のコラージュでは、好きな食べ物を描くときに、周りの子供達が果物や料理名を挙げる中、私は茶まんじゅう(茶色いまんじゅうのことです)というお菓子を挙げる等、独特すぎる感性も持ち合わせていました。幼少期の感性は、現在でも「防災まちづくりニュース」という形で活かされていますが、実は社会人になった当初はかなり絵について苦しんでいた時期がありました。絵が描けなくなっていたとかそういう話ではありません。建築についての知識が無いのに建設会社に入ってしまったので、自分にできることが何もないことに苦しんでいました。専用のCADも使えないので図面も描けません。なんでここに来てしまったのかと自責の念に圧し潰されそうになっていたときでした。先輩の似顔絵を上司に見せていたことがあったので、絵の仕事を任されることが多くなりました。それ以降は建設会社で働くようになってからは週単位で成長ができていると実感していますし、まちづくりニュースを描かせて頂くことで地域の状況や住民の考え等、建築の知識についてもしっかり勉強ができています。自分の画力と感性が活かされていますが、これだけでは満足ができなくなっていました。そうしている内に私のこれからの旅に、1つの夢が浮かび上がってきました。

 私の夢とは、まちづくりニュースで描かせて頂いたオリジナルのキャラクターを公式の防災ゆるキャラにしたいということです。防災漫画も今年の3月にTwitterで描き始めました。防災に真面目に取り組むキャラクター、まちづくりに参加したいのにまちづくり懇談会に参加ができなくて困っているキャラクター、そもそもまちづくりの問題を象徴するようなキャラクター等多数登場させています。防災まちづくりを進めるのは簡単なことではないのですが、このキャラクター達を見ることでより防災まちづくりを楽しんで貰えたらと思い、Twitterの方で漫画を描くことにしました。漫画の方も少しずつ読んでくれている方が増えてきています。これからの旅の仲間がどんどん増えている気分になり、嬉しくなりました。漫画の方は時間があるときに続けていきます。勿論、Twitterだけではダメなので文章の方もしっかり磨いて宣伝等、私や防災まちづくりのことをどんどん周知して貰って、これからの旅に繋げて行きたいです。

 長々と書き綴ってしまいましたが、やはり旅とは人の生き方なんだなと思います。貴重な時間を割き、ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

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