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社会人2年目最初の仕事は回復職。
社会人2年目で最初に任された仕事は、稀にすら見ないほど大炎上しているプロジェクトのリーダーでした。この案件のリーダーという名の犠牲者は、私で3人目になります。
こんにちは、だいきです。
歴史が長く、歴戦の猛者も多くいるIT企業に勤めているのですが、そんな彼らすら口を揃えてこう言います。
ここまで炎上している案件は見たことがない。
失敗に失敗を積み重ね、これ以上無いほどに炎上している某プロジェクト。見積もりから抜け漏れが多く、お客様からの仕様書も全然固まっていない。にも関わらず案件規模は支店でもトップクラス。高級車が何十台も何百台も買えてしまう。
そんなプロジェクトですからイレギュラーも沢山あるのですが、その中の一つがリーダーの変更でした。これまでにリーダーが2回変更しており、私で3人目となります。案件スタート時点で炎上しているので、全員被害者とも言えます。元々は他部署の案件なので対岸の火事でしたが、気づけば上司から参画指示を受けていました。地獄へようこそ。
私が参画した時点でプロジェクトメンバーが80名近くおり、雰囲気はまさに最悪。お互いに陰口を言い合い、常にピリピリしている。他責思考になってしまっている人ばかりで、本当に見るも無惨な状況でした。だからそんな中で大人数とコミュニケーションを取るのは本当に大変だった。お互いを励まし合ったり、助け合おうとする雰囲気を作るまでに大分時間を要しました。私の強みは他者のやる気を引き出したり、人間関係の潤滑油になるなど、RPGのパーティで言うところの回復職・僧侶のようなものなので、強みをしっかり活かせた所は1つの成功体験になったと思います。エンジニアとは思えない強みですね。塾講師や教員免許取得など、学生時代に培った経験が活きたので伏線回収ということにします。
この案件を通して本当に多くの気づきや学びがありました。赤裸々に書けないことが何とも苦しいですが、良い所だけでも。。
1番成長できた部分は、端的に話す技術です。若手感満載ですね。
1番苦戦した部分はトラブルシューティングです。AIを使い倒して何とかしました。
1番うまくいった工夫点は指示系統の見直しです。この規模だと仕組みで解決するのが効果的で、全体の作業スピードがかなり改善しました。
知識も経験も未熟で、多くの人に支えられてなんとかプロジェクトは鎮火させることができました。自分で自分を褒めたいけれど、それ以上にみんなで協力して何とかできたという気持ちの方が強いです。私が判断を間違えた時でも、周りの人たちが助けてくれました。2年目にして初めて仕事で泣いてしまいました。メンバーの優しさに涙腺をやられてしまった。2人にはバレてしまいましたが、カントリーマアムで口止めしたので大丈夫です。今、私の好きな言葉が頭の中で反芻しています。
早く行きたければ一人で行きなさい
遠くへ行きたければみんなで行きなさい
若いうちはバリバリ働きたいと思っているので、とても良い経験になりました。ここまで炎上している案件であれば、多少しくじった所で評価に影響しませんし、そう言う意味では、若いうちに泥舟に乗って経験値を積むというのはアリだと思っています。ある種のボーナスステージのようなものです。みなさんはそうは思いませんか。まぁそうですよね、思うわけないですよね。
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