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夏至の陽は落ちて

気がつくと週45時間視聴してた

だいけです。最近の配信をさも親しげに振り返っていこうと思います。

引退についての記事を前書いたので、その後からですよね。

最も印象に残っているのは卯月コウくんの一連の配信で、5万人突破以降、帰ってきたエモグランプリ、そしてアイシーに至るまで、流石と膝を叩きたくなるものが目白押しでした。リアイベは行けず残念。

6月初旬では、花ハ踊レヤいろはにほ のカバーがイラストの可愛さも合間って何度もリピートして聴いてしまった佳作でした。雨森小夜さんの配信頻度が上がっていたのも有り難かった。

あとは何だろう…トドを喰う人たちとか、いたっけな…(視線を逸らす)おっと、禁酒配信もありましたね。最高でした。ヨシッ三人とも完全に許されたな!もっと飲め!寝落ちしろ!

そこを過ぎると、次は一周年配信のラッシュ。飛び交う寿ぎ、そしてご祝儀。さらに、次々と2.0にアップデート。そして、笹木咲さんがついに3Dの体を手にしました。その出来の良さに吃驚!ぜひ見てほしいです。にじさんぽも有りましたね。いいことだらけ。この段落までは、いちからを褒めちぎりたい。

2.0にまつわる個人的失敗

さて、話は変わりますが2.0と言えば、前に書いた記事の中で「ライバーの配信モチベーションを上げるように、ゲーミフィケーションの手法が使われているのでは」という旨のことを推測で書きました。

その前提で、こんなツイートをしたところ…

本人から突っ込まれました。違ったようです。憶測で物を言うものではないな。

思わず、「えっ、じゃあ毎日配信ボーナスとかも無いの??」と聞いてみたかったのですが……踏みとどまりました。もし無いのなら、あの毎朝配信してる人たちは、聖人か神の化身じゃないか。

ゲーミフィケーション不在

無いなら、グリーとかにVC越しで設計依頼すればいいのに…と雑に考えていたのですが、その理由は、2.0要らないから3D早く欲しいひととか、逆に3Dそんなに必要ないひととか、多分いるんじゃないかな、という考えからでした。

このことは、笹木の3Dを見た後なら同意してくれる人も多いはず……結局15万人と同時くらいになってしまいましたから。新衣装や2.0を飛ばしても、前借り的にもっと早く3Dになっていれば、登録数などの観点では十分借りを返すことが出来ていたでしょう。

もちろん、モデル作成や微調整、使用方法の習熟まで時間がかかることは確か。それはそれとして、必要な褒賞や支援が何かはライバーによって違うということは言えると思います。歌うひと、ゲームやるひと、話が上手い人、必要なものはそれぞれ違いますし、何が成功かも違います。

企業の限界

にも関わらず、運営は画一的で公平なシステムを堅持しているようです。でもこれは実は仕方がない。

経営の役割は、事業における適切な指標を発見し、監視し、改善することです。業務上必要であれば、それは財務指標だけに限りません。例えば、web系だとCVRなどを想像して頂ければ理解しやすいかと思います。

大切なのは、その指標が間違っていないか、良くなっているかであって、一度それを決めてしまえば、中期的には画一的に、その数字をハックするのが経営者の役目です。

このような企業の枠組みの中で、70人超の各々をケアするのは無理でした。もう破綻していました。タイプ別のロードマップを引くこともままならぬ。当てにしても仕方がない。

エコシステムと多様性

さて感の良い方は、この記事が行き着く先が、そろそろお分りかもしれませんね。

たくさん死んで、それよりもっとたくさん生まれるのが、自然界における善であると、古事記にもそう書かれている。

しかし、新規加入者が全く新しく、目覚ましい事を成し遂げてくれるという期待感は薄れてきていないでしょうか。ルールが決まってしまっていては、過去に成功したモデルの轍を踏むしかないのかもしれません。ところで最近の人って登録数多いけどMMD作ってもらえないね。ファンの熱量は何処へ行った。

生態系のメタファーとして、同じエコシステムという語が経営でも使われますが、これは経済圏と似たような言葉です。この言葉の範疇では、多様性を保持したまま進化してゆくことは難しいようです。生態系において適応度の指標は、種によって異なるからです。昔は「多様性を重視した運営」って言ってたのに……

多様な価値観に基づく成長戦略

手短かに言えば、生態系を作ることができるのはファンしかいないと思っています。企業は経済圏は作れても、その中であなたの推しが生きてゆけるかは別問題。

例えば武道館に立ちたいライバーがいるなら、「半年以内に高円寺でライブやろう」とdiscordで話し合い、段取りを調べ、CFするくらいまでやって初めてファン。あるいは有志にPAまで担当させて初めてライバー。前例はありませんが、実はそういうものなのかもしれません。

他に誰も助けてくれる人はいないのですから。

一方、誰も、厄介なファンや囲いとか個通とかを見たくありません。筆者も去年の春ころ、あるVTuberを知り「おもしれー女」と追っていたのですが、大変途方もなく過剰に熱心なファンの一人にいつのまにかブロックされていた、という事をきっかけにして離れてしまいました。

また、筆者自身も普通にやらかして認定され、ブロックされたりして枕を濡らしています。他方では、有名ファンに対する毀誉褒貶もありますが、根は同じです。

しかし、「ファンは節度を持って一定の距離を保つべき」という結論には全然なりません。個人が目立ったり、足を引っ張ったりするのは基本的にツールが悪いのです。Twitterとかマシュマロとかね。総意の形成については、前回の記事で書いた通りです。

もちろん本人がやりたい事を制限しない範囲で、になりますが、皆がコミットできる道筋をライバーとファンとで共有するの必要性は、今回強く感じました。

これは特定のライバーに限った話ではなく、一般論ですが、もしそのような近い未来の共有が欠けていたら、前に伸びた配信をまたやる(実は飽きられてる)など、足踏み感を滲ませる事になり、それを嫌う人は離れます。

反対に、ライバー自身もそれにコミットできると思えている状態の維持は、配信の意欲向上と、引退の予防にもつながりそうです。ライバーの生きる環境はファンが作らなくてはならないのかもしれません。もちろん一部のライバーは、もとより自分で出来るし、実際やってしまうのですが…

嫌われたくない、厄介ファンとみなされたくない、みたいな心理が働いてはいないでしょうか?怖がっているうちに推せなくなりますよ。もっと熱くなれよ。

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