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健診受けてから癌宣告された日まで。①

どういう流れでここまで来たか細かく書いてみました。長くなったので癌宣告までで。癌と分かってからの検査や薬が見つかるまでの流れは【詳細版②】で。

2021/8/10〈健康診断〉

毎年行っている会社の健康診断を受けに行く。

X線をして次の場所に並んでいるとお医者さんが来て別室に通された。

「肺全体に影があるけど苦しくない?」

モニターに出てるレントゲン写真は肺全体が霧がかった感じ。

体調は今思えば悪かった。

2ヶ月前から続いている空咳はクーラーのせいかと思っていたし、食欲がないのは夏バテのせいだと気にしていなかったけど。

(薬を飲んでいる今、咳も収まってご飯もめちゃくちゃ食べてます!有難い!)

「詳しく見てもらおうね。紹介状書くから今日はもう続きは受けずに帰りなさい。明日紹介状取りに来れる?」

ということで私は健康診断を途中棄権するという聞いたことない展開を体験した。

会社に戻ると健診センターから連絡が入っていて今日は早退するように言われた。

結局それから今まで会社には行ってない。(辞めたわけじゃないよ)


8/11〈紹介状を受け取る〉

紹介状を受け取って病院に連絡すると「早くて明日」だったので予約をしてその日は終わり。


8/12〈初診〉

問診で先生曰く「急いだ方が良いのかわからない時は急ぐのが一番」

なので、その日にできる検査は全てした。

検査内容は、

X線、CT、結核の検査(人に移すかどうかの検査)、採血、尿検査、心電図。まだあったかも。

「今日やったのは検査の手前のようなもので気管支鏡検査(肺カメラ)は必須」

ということで検査入院決定!

気管支鏡検査をやってその結果が出るまでの約5日間入院することに。

「まだ若いから明日親と一緒にきて。今日の検査結果を説明します」というのとで明日も病院。


8/13〈親と病院〉

先生から言われた疑いのある病気は腫瘍、結核、サルコイドーシス、その他。

気管支鏡検査などなど同意書にサインをした。

結核の疑いがあるからWi-Fi付いてる個室だし、寝てる間に検査も終わるみたいだし何の心配もしてなかった。初入院!


8/17〈検査入院 / 気管支鏡検査〉

初日に気管支鏡検査を早速した。

喉にスプレーで麻酔をして、睡眠薬で眠って行われた。

喉の麻酔が一番キツイ。体感50回くらいスプレーの霧を吸い込んだ。段々喉の感覚かおかしなくなっていく。ゲホゲホ咳込み、数秒休んでは吹きかけるを繰り返す。先生は容赦ない…。

サルコイドーシスと結核の検査、生検などなどやってくれてたのかな。

時間がかかって私は後半意識が戻ってしまったけど普通はそういうことないらしい。意識戻ったけど苦しいだけで痛くはなかった。苦しさも過ぎれば忘れるし大丈夫。

検査後、血痰出たり口内炎ができるけどまあそうだろうなって感じで気にはならない。治るし。


8/19〈肺がん宣告、ステージ4〉

1日空いて結果を聞きに部屋に行った。

親は先に来ていた。

検査の結果、

サルコイドーシスではなかった。

結核でもなかった。

生検の結果、癌細胞の反応があった。

「あなたの病気は肺腺癌です。肺全体に転移していて手術での摘出はできません。放射線治療も不可能なので、ステージは4になります」

端っこのⅣのところに先生がボールペンで丸をつけた。

全く実感がなかった。

だから涙も出なかった。

まず最初に(親のメンタル大丈夫かな?過保護だし壊れるんじゃ…)と思って横を見たら心配そうに私を見てた。

後々知ったけど親は前日に連絡があって知っていて、その場で初めて聞くのは私だけだった。

病名が分かると今度は治療方法の話になった。

がん細胞の遺伝子型によって薬が違うので治療法も変わってくる。

遺伝子型によってはまだ薬がない場合がある。

そうなると治験に参加したり、色々情報が必要になるから大学病院に移りましょう。」


長くなったので検査と治療は次回に。





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