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社労士試験を働きながら合格するポイント

こんばんは。
税理士・社労士のDJです。

私は、社労士試験を働きながら独学・4か月で合格することができました。
働きながら資格試験勉強を行うことは大変ですが、中々、仕事を辞めて勉強に集中する環境を作ることは難しいと思いますので、私が実践した働きながら社労士試験を合格するためのポイントをご紹介します。

そのポイントは勉強時間を確保すること、勉強を習慣化することと効率的な勉強法で勉強することの3点です。


勉強時間の確保

働きながら勉強するために一番難しいのが勉強時間の確保です。
しかしながら、勉強時間の確保ができれば合格までの道のりが見えてきます。
社労士試験は合格までに800時間程度の勉強時間が必要です。
そのため、何が何でも800時間確保する必要があります。

私が実践した勉強時間を捻出した方法をご紹介します。

時間の洗い出し・優先度
勉強時間を確保するために初めに必ずやっていただきたいことがあります。
それは、自分が仕事以外の時間を何に費やしているのかということを洗い出す作業です。
この洗い出しの作業をすることによりどの時間を勉強時間に充てることができるのかがわかります。
この洗い出しの作業をすればわかると思いますが、作ろうと思えば意外にも勉強時間が作れるということです。
次に洗い出した時間の中から自分にとって優先度が高もの・低いものに峻別します。
優先度が低いものから順番にその時間を勉強時間に変更しましょう。

環境を変える
筆者は以前一般企業の経理職として働いていました。
その会社では、8時45分~17時15分までが就業時間であり、残業はそれほど多くなく月10~20時間程度でした。
しかし、その残業は月次決算期(1週目から2週目)に集中しており、また、予算業務等突発的な業務もあり、コンスタントに毎日2時間以上の勉強時間を確保することは困難でした。
自宅から会社までは車で通勤していたため、通勤時間は往復1時間近く要しており、その時間も無駄であると感じていました。
この頃は日商簿記1級の勉強をしており、残業がない場合は、会社に到着してから30分、仕事が終わった後2~3時間勉強をしていました。
残業がある場合は、会社に到着してから30分、仕事が終わった後1時間しか勉強が出来ませんでした。
そのため、残業がなく通勤時間がほとんどなければ、毎日4時間は勉強時間を確保できるであろうと考え、その会社を辞めて残業がない会社へ再就職しました。
また、住む場所もその再就職先に近いところ(徒歩10分)に引っ越しをしました。新しい会社は、税理士事務所であり、9時~17時までが就業時間です。
このことにより勉強時間は、会社に行く前に1時間半、仕事が終わった後3~4時間確保することができました。
実際、私は環境を変えたことにより、1日当たり4時間以上の勉強時間を確保することに成功しており、このことによって社労士試験を短期間で合格できたと確信しています。


隙間時間を利用する
皆さんは少し時間が空いたなと感じることはありませんか?
そんな時、皆さんは何をしていますか?
多くの方は携帯で時間をつぶしていませんか?
皆さんが社労士試験に絶対合格したいのならば、その時間を勉強時間に使ってみましょう。
その時間を勉強に充てることができれば1、2時間は勉強時間を確保することができると思います。
勉強は机に向かってやらないといけないと考えている方はその固定観念をぶっ壊しましょう。
例えば、電車通勤である場合、通勤時間は勉強する都合のいい時間となります。
また、会社の昼休みも勉強するには都合のいい時間です。
さらに、その他にも打ち合わせの待ち時間等勉強する時間は多々あります。
その時間を使って勉強するのかしないのかはあなたの考え、行動次第です。
隙間時間を見つけたら、勉強時間を確保することができた!と前向きにとらえ、これらの時間を有意義に使いましょう。
塵も積もれば山となります。

テレビを見ない
皆さんは1日当たり何時間テレビを見ていますか?
その番組は本当にあなたが見たいと思っているものですか?
私も、社労士試験の勉強を始める前は仕事から自宅に帰るとテレビが点いておりました。
皆さんも経験があると思いますが、テレビというのは不思議なもので見たいと思って見ていないにもかかわらず、30分があっという間に過ぎます。
そのため、1日当たり3時間以上テレビを見ていた記憶があります。
人間の1日は24時間であり、何かの時間を減らさない限り勉強時間を増やすことができません。つまり、トレードオフの関係です。
私は再就職を機に一人暮らしを始めました。
一人暮らしのアパートにはテレビを置いていませんでした。
そのため、勉強以外のことをやる環境がほとんどありませんので、勉強時間を確保することに成功しました。
自宅にテレビがないだけでも、今までダラダラテレビを見ていた時間を、勉強時間にすることができます。
テレビを見る時間が多い方は、テレビを見ない習慣を身につけてください。
習慣化することができそうにない人はテレビを捨てるのも手です。

家に誘惑が多い場合は外で勉強する
仕事から自宅に帰ると不思議と勉強へのやる気がなくなってしまいます。
さらに、自宅にはテレビ等の誘惑があり、うまく勉強へのやる気が起こりません。
そこで、私は、仕事帰りは自宅に帰らずに図書館やマクドナルドを利用して勉強していました。
自宅以外の場所ですと、やれることが限られますので、おのずと勉強をしなければいけない環境が出来上がります。
人間は1度始められれば、そのまま持続することは比較的容易ですが、1度やるまでの腰が上がらない人が多いように感じます。
自宅ですと、テレビやゲーム等ストレスがかからなくてすんなりできるものが多く存在しますから、なおさら腰が重くなります。
勉強しかやれないような環境を自ら作ることにより、重い腰も幾分軽くなります。
さらに、自宅以外で勉強することのメリットは、眠くならないことも挙げられます。
自宅以外においては家と違い緊張感があり、リラックスできない状態であるため眠くならず勉強をすることができます。
私は、家で勉強していると仕事の疲れですぐに眠くなりました。
家に誘惑が多い人や、家で勉強するとすぐに眠くなるという人は、自宅以外で勉強することをお勧めします。

友人等の交友を減らす
私は社労士試験を開始してからの4か月間は友人と遊ぶ時間を減らしていました。
休日に友人と遊ぶ時間はほとんどなく、勉強に充てていました。
私は飲みに行くことが好きでしたが、友人からの誘いも断わり、この4か月間は勉強に集中しました。
この期間は大変つらいものでしたが、絶対に社労士試験に合格したいという強い気持ちがありましたので、何とか頑張ることが出来ました。
結婚してお子さんがいる方は、お子さんと遊ぶ時間を削るのはすごく心苦しいとは思いますが、絶対社労士試験を合格するという強い意志をもって受験生活を終えるまでは我慢してください。


勉強を習慣化する

勉強時間を確保することができても、その時間に勉強を継続して行うことができなければ意味がありません。
そのため、勉強をするということを習慣化しなければいけません。

勉強の習慣化とは
まず、初めにしなければならないことは勉強を習慣化することです。
勉強を習慣化することが出来れば、合格のための第一歩が踏み出せます。
「勉強の習慣化」ですが、私は、「勉強をすることができない日があれば、勉強をすることが出来ないことに対して不安な気持ちになる」この段階に到着して「勉強の習慣化」と言えると考えております。
例えば、次の日の夜、会社の飲み会があり、仕事帰りに勉強が出来ない状況となった場合、「明日会社の飲み会があるから、明日の夜は勉強できなそうだな。
明日の夜2時間勉強できないとなると、今度の確認テストの点数に響きそうだ・・・。
それなら、明日の朝2時間早く起きて勉強時間を確保しよう」このように、考えられるということは、勉強することについての優先順位が高くなっている証拠です。
この状態に達して「勉強の習慣化」と言えます。
それでは、どうすれば勉強を習慣化することができるのか具体的にご説明します。

初めは短時間から
社労士試験に短期間で合格するには1日当たり平均4~5時間の勉強が必要です。
しかし、勉強の習慣がない人がいきなり4~5時間の勉強を始めるのは難しいです。
しかし、1日10分だったら?なんだかできそうな気がしますね。
そうです、短時間から始めて継続して毎日勉強を続けることにより「勉強の習慣化」を身につけ、徐々に4~5時間勉強できるようになればいいのです。
勉強時間を初日は十分、次の日は二十分と徐々に長くしていき、最終的には4~5時間できるようにしましょう。
ここで一番重要なポイントは10分でいいので「毎日継続する」ことです。
たとえどんなに忙しい日でも勉強する時間を作ります。そのことにより、脳も勉強することが当たり前だと感じ、勉強することに対して嫌悪感はなくなるはずです。

ご褒美を用意する
「毎日継続する」これが一番重要だと言いましたが、毎日継続することは簡単な様でとても大変な事です。
そこで、毎日継続するための工夫としてご褒美を用意することは有効な手段となります。
例えば、1週間毎日1時間継続して勉強をすることができれば、焼肉を食べに行こう!とか何でもOKです。
つまり、勉強を継続するためのきっかけを与えてあげればいいのです。
これを続けるうちに、「絶対社労士試験に合格したい!」という情熱さえあれば、勉強をすることが当たり前になってくるのでご褒美がなくとも勉強を続けることができます。

初心に帰る
社労士試験の勉強を続けていると、ふと他の人は遊んでいるのに、なぜ、私は勉強なんかしているのだろうか?という疑問を持つことがあります。
これは、専門学校のテストで悪い結果が出た時や、仕事が忙しかったりして勉強に集中できないときに思い返されます。
そんな時こそ、試験勉強を決意した当初の「絶対社労士試験に合格したい!」という気持ちを思い返してみてください。要するに、初心に帰るということです。
社労士試験は、長期戦ですので、誰しも試験勉強を諦めたいという弱い気持ちを持つことが出てきます。
しかし、その気持ちに打ち勝てない限り合格を勝ち取ることができません。
そういう弱い気持ちになったら初心に帰ってください。
この気持ちの切り替えの繰返しによって、「絶対社労士試験に合格したい!」から、「社労士試験に絶対合格する!」というさらに強い気持ちとなります。
ここまできたら、勉強を継続することに対して弱音を吐くことは少なくなるはずです。
ほとんどの人は、強い気持ちを持続することは出来ません。
そのため、自分の中に弱い気持ちが表れることは当たり前のことです。
それを乗り越えることによって、強い気持ちを醸成することができるので、社労士試験を諦めたいと思ったら初心に帰り、あの時のあの熱い気持ちを思い出してください。

息抜きを入れる
毎日毎日、勉強をし続けるのは辛いものです。
時には息抜きを入れるのが、勉強を嫌いにならないためのコツです。
例えば、毎週金曜日の仕事帰りは勉強せずに飲みに行こうや、毎週土日のどちらかはショッピングに行こう等自分がそのことをする時間を確保できるなら、勉強が頑張れるといった内容の息抜きが良いと思います。
つらいことがあればこそ、楽しいことは普段の何倍にも感じられます。
その楽しさがあるからこそ、勉強も頑張れます。
仕事と同じですよね。
ただし、息抜きは必要だとしても、全く勉強をしない日を作るのはNGです。
息抜きをする日においても、30分でいいので毎日勉強をしたほうが良いです。
なぜなら、勉強を全くしないとそれに味をしめて、明日も休みでいいやという気持ちが生まれてくる可能性があります。
特に勉強開始当初は絶対に休んではいけません。勉強は毎日やるものだという勉強の習慣を身につける必要があります。
勉強をする習慣を身につけることが出来れば、辛かったはずの勉強がそれほど苦痛に感じることはありません。

勉強を好きになる
何かを好きになるタイミングはいつでしょう?
それは、達成感を感じた時や自分が思ったように事が運べた時だと思います。
そのため、勉強を好きになるには達成感等を味わう必要があります。
予備校では、直前期に差し掛かると模擬試験が行われます。
その試験で良い点が取れれば、達成感を味わうことができます。
さらに、その試験は順位も公表されるため、良い順位が取れれば勉強へのやる気がさらに上がります。
逆に順位が悪いとやる気が下がるというデメリットもございますが。


効率的な勉強法

効率的な勉強法は私が出版した下記図書をご確認ください。
私は実際に、本書の内容の勉強法を実施して、独学で社労士試験に合格することができました。

しかしながら、勉強法については人それぞれやりやすいやり方がありますので、必ずしも私の勉強法が皆様にとって最善の方法であるとは限りません。
そのため、このような勉強法もあるのだなという世に参考程度に読んでいただければ幸いです。



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