ChatGTPのコーチングが上手かったので辛口コメントをした件
ChatGPTがリリースされたのが2022年の11月ですから、もう2年になろうとしていますね。さまざまな形でChatGPTなどの生成AIを使っているという方も多いでしょうし、今となっては「知らぬ間に」その恩恵をうけていたなんて事態も増えていると思います。
生成AIを活用したコーチングやカウンセリングのを体験したことがある方も増えていると思います。
受けたことのない方に申し上げますが。。。。いいですよ!!!
まず、普通に話するの上手です。AI殿は。。。あと特に何がいいかって、気を使う必要がないんです。
「こんなこと話したらどう思われるだろう?」なんて気にする必要ありません。なんせAIですから。そして何度同じこと相談してもいいし、深夜に相談してもいいし、気分が乗らなくなったら途中でやめてもいいし、やりたい放題なんです。人間のコーチやカウンセラー相手だとちょっと難しいですよね。
そして彼らは基本的に私たちを傷つけるようなことは言いません。AIにしてもらう英会話レッスンなんて最高ですよ!延々といいところ見つけて褒め続けてくれるし、疲れた顔ひとつ見せずにいつでもレッスンしてくれます。
まぁクレバーで忍耐強いのです。ということで、とてもコーチやカウンセラーにも向いているのだと思います。
ということで今回は以前ChatGPTにコーチングをしてもらった記録があるので、それを丸ごとそのまま載せて、辛口コメントしてみようという試みです。
なんせ普通にお上手だから、皆様は「あら、お上手」と思って見てみてください。上手な上に相手はAIなので、僕は何ら気を使うことなく好き勝手コメントします(笑)。細かい指摘もありますので、読むの大変な人は、AIコーチングだけ見るのもありだと思います。ではlet's go
おーーー。いきなり守秘義務の説明してる!!!
というのもこれ、実は僕がプログラム(と言ったら大袈裟ですが)したものなんです。
「最初に守秘義務の説明してね」「それからコーチングしてね」
とChatGPTにあらかじめ頼んであるわけです。そして僕が作った『コーチング基本モデル10』というコーチングモデルの説明文をA4で2枚分くらいつくって「これを使ってコーチングしてね」と渡してあるのです。さぁ最新の生成AIとやらは、A4で2枚のメモを駆使してどのようなコーチングをしてくれるのでしょうか
「子どもとの関係を相談したい」という僕に「もう少し具体的に教えて」というChatGPT。いいですね!!基本に忠実です。具体化の質問大切ですね。
今度は「具体的にはどういった状況でしょう」とかいいながら、具体的なシチュエーションを明らかにしてくれています。普通に聴くの上手です。ちゃんと話を理解してくれているように見えます。素晴らしい
そしてぼくの答えに対して
「夜遅くまで仕事をしてしまうことで、朝一緒にご飯を食べられず、時には1日全く話せずに終わることもあるんですね」
このようにかなり丁寧に繰り返してくれています。これは僕は指示していないのでChatGPTのクセというか、やりたいことなんでしょう。別に悪くないと思いますが、クライアント的にはちょっと相手の話で中断される時間が長くなるので、流れに乗りにくくなりますね。
僕なら「そうなんですね」か「あらら、それは寂しいですね」くらいで受けるところです
もちろん、本当に重要な部分ならしっかりとバックトラックしてもいいと思います。
その次の「他にも子どもとの関係で気になることや、悩んでいることはありますか?」の「他にも」もいいですね。しっかり確認の質問が使えています。
これはコーチの意図によるんですが、僕は「他にも気になることはありますか」くらいでいいと思います。「子どもとの関係で」など限定をつけると、その範囲でクライアントは探索することになるわけです。ここではそれをさせるより、フワッときいてみたほうが良いと思います。
これね。人間も一緒なんですけど、ついつい自分のいつものクセがコーチングに出てくるんですよね。僕が渡したメモには「他には?」とか「あとは?」って言ってね、とは書いてあります。きっとChatGPTにとっては、「他には?」ってきくのは不自然なんですね。だから「子どもとの関係で。。。」とくっつけちゃう。実際にはこういうところで、コーチングの成果が変わってくるわけです
おー!!とっとと未来編に突入しましたね。よいスピード感だと思います。
それにしても毎回バックトラック(繰り返し)をくっつけますね。さすがにちょっとしつこいかな。クライアント的には。。。。
そして「とても素敵なイメージだと思います。」みたいなコメントはいいでうすね。なんか嬉しくなりました。
そしてその後
「具体的には、どんな遊びや会話をしていると良いと思いますか?」
具体化はいいのですが「遊び」「会話」と2種類混ぜました。質問は一度に1つが原則です。この程度でもどっちをどう答えるとかちょっと悩むんですよね。気にする人は
僕は適当に答えてしまって「遊び」の話だけしています。でもあんまり面白くない。「どんな遊びできたらいい?」だと、よっぽどしたい遊びがあるケースならいいけど、そうでないなら、こんなとこ具体化しても盛り上がりにかけたりするわけです。
実は、具体化するべきなのは、クライアントのこだわりがありそうな部分という原則があるんですよね。
ではここでクエスチョン。ChatGPTがこの質問をするまでにクライアントは何回「遊び」について言及し、何回「会話」について言及したでしょうか。。。。。答えは
遊び=1回
会話=2回 (話し、という言い方で出てきています)
ちなみに食事も2回です。
そして最初に
「朝起きるのが遅くなってご飯が一緒に食べれない。それでヘタをすると夜まで仕事をしていてまったく1日話さずに終わるようなこともあります」
こう言っているのを見ると、この人は、ご飯の時間にお話しするイメージなのかもしれないんですよね。確定ではないんですけど。。。
ということで、この人の未来を具体化するなら、とりあえず会話について具体化するのが良さそうだということになるんですよね。
ちなみにクライアントは「会話」とは言っていませんので「話」と言った方がいいです。クライアントがつかうキーワードは他の言葉に置き換えない。これも鉄則です。
だから「一緒にどんな話ができたらいいんだろうね」とやれるといいですね
超細かいですが「どちらもまだ一緒にやったことがほとんどないとのことですが」は誤読ですね。。。そうとも読めるんですけど、プラレールにだけかかっているんです。そういう危険性があるので、わざわざ「どちらも」なんて入れなくていいんですよねぇ
さらに先の未来を考えるのは良いですね!!
「その先のことを少し考えてみたいのですが」なんていいフレーズですね。ちなみに僕のメモには書いていません。
ちょっと勿体無いのは「だいじゅさんが本当に望んでいる子どもたちとの関係」と言っているところです。これもわざわざ「子どもたちとの」なんて絞る必要ないんだよね。これ以前に奥さんも出てきてるのに置き去りになってる。。。。みなさんは気をつけてくださいね。
ただし「何か付け加えたいことはありますか?」とナチュラルに「網羅の質問」を使ってくれたので、クライアントは奥さんのことも話しています。
遠い未来の指針も見えたので、当面の目標を決めようとするわけですね。よきよき
「現状からまずはどうなることを目指すのが良さそうでしょうか?」
いい感じの質問だと思います。
さて、ここでChatGPTくんのクセが出るんですよね。それが
「仕事に整理をつけるためにどのようなことをしていきたいと思いますか?」
です。これね。本当によく出てくる。クライアントの「未来どうなったらいい」が出てくると、すぐ行動に関する質問したがる。人間でもこういう人いますけど。
GROWモデルじゃなくてGWモデルみたいな人ですね!
別にここできかなくていいんですよね。行動は。。。しかも「仕事に整理をつけるための」とかまた縛りいれてるんです。よっぽど仕事に整理つけるのが苦手だと思われてるのかな。そうだとしたら正解です!!見抜かれてた笑
まぁ、見抜いてやってるならお見事ですが、一般的にはあまり推奨しないやりかたです
今度はリソースですね。リソースで「他には」をきくのは良いですね。もっときいてもいいと思います。あとは「もっと活用できると良いリソースは?」とかね
今度はいい状態(リソースフルな状態)で進んでいけるために役に立ちそうなものですね。いいと思います。そして「他には?」で押してくれたので「運動」も出てきましたね
ここで、お酒も運動も、具体化してもいいですね。「まずはどれくらい減らすと良さそう」とか「いつからどれくらい運動ができと良さそう」とかね
何が達成の鍵になるか、新しいやり方を選択するように迫るChatGPT。頼もしいです。
「飛び込みの仕事は待ってもらうように頼んだり、場合によっては断ることが必要だと考えているんですね。」
この後、「他には」の流れにいったのですが、一旦具体化するのも有効打です。
「飛び込みの仕事は待ってもらうように頼むって、例えばどんな?」
とやるのです。そうすると、具体的に何のことなのかわかるので、クライアントは動きやすくなりますよ
そして「他には?」で網羅した後は「どれが特に良さそう?」など絞り込むのも大切です。焦点が明確になります
発散と収束の原則です。
障害対策まで抜かりありませんね。こういうのクライアント的にはハッとします。実際にこのコーチングを受けた時にはハッとしました(汗
うんうん!!素晴らしいね。綺麗にまとめました!!本当に無駄なくお上手でした。
細かいこと言えば、
「深夜はスマホを使わないと決めることで対応するんですね。それは良い対策だと思います。では、ゴールに向けてまず何から始めますか?」
こうやって前置き置いちゃうと、スマホ対策の範囲で最初の行動選ぶことになるので、取り消し線部分はカットしたほうがいいです
もしくはここでスマホ対策はきめちゃってもいいですけど、それとは別に
「ここまでいろいろ話してきましたけど、ゴールに向けてまず何から始めますか?」
みたいに最初の一歩を決めるとよいですね。
ということでした!!!ChatGPTくんお疲れ様でした!!
AIのコーチングいかがでしたか?改良の余地はまだまだありますが、A4用紙2枚のメモ書きでこんなコーチングしてくれるんだから本当に大したものです。賢いな。僕の指示書がもっと良いものになれば、格段に素晴らしいコーチングもできると思います。
僕たち人間も人間しかやれないことで頑張ろう!!
おしまい
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お気持ちありがとうございます。資料入手や実験などに活用して、発信に還元したいと思います。