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決断力 30

藤林邦夫の3分メッセージ(『生きる楽しみ』1991年版、pp.40-42。)

「私はあなたに命じたではないか。強く、また、雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない。おののいてはならない」

(日本聖書協会口語訳聖書 ヨシュア記1.9)

この御言葉は、ヨシュアというイスラエル民族のリーダーとして立てられた器に、主が最初に語られたものです。

リーダーたる者よ。恐れるな。おののくな。大胆に踏み出せよ。私があなたと共にいるから、と、初仕事を前にしたヨシュアに語られました。

優柔不断型の管理職に陥るなと、斎藤茂太さんという医学博士は警告しています。
部下が新しい企画書を持って来ました。あなたがそれを読んで「うーん」とうなって、「リスクがちょっとねぇ。そのうち部長に話をしてみるよ。機会を見て」と答えたなら、信用を失墜してしまいます。

多少リスクはあっても営業成績が上がるなら「やってみようや」と、決断力のある人に部下は付いてくるのです。
手続きや順序ばかり気にして、結局自分が責任を取ろうとしないなら、それでは好機を見逃してしまうのです。

立場が上になるほど、大きな決断が迫られますが、どんな時でも逃げ腰にならぬよう、リーダーは「強く雄々しくあれ」と、神は励まして下さっているのです。

政治家でも、敢えて火中の栗を拾わぬ人ばかりですから、火傷もしない代わりに、国民は美味しい栗も食べられない始末です。
仕事をするために立場に付けられているので、立場を守るために立場に付けられているのではないのです。

今日、必要なのは「決断力のあるリーダー」であります。
リスクは必ずつきまといますが、それを超えた成功を夢見て、進む人でありたいものです。

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<著者紹介>
藤林邦夫 1935年(昭和10年)生まれ。日本純信聖書学院自主退学、京都福音教会で、35年牧師として従事。ホザナ園園長も務めた。1992年2月26日、56歳で召天。この一連のエッセイは、亡くなる直前に、4年間にわたり、3分間テレフォン・メッセージとして書き溜めたもの。


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