ブロックチェーンこわくない|DAIJOBU株式会社QAエンジニアチーム
0.はじめに
どうも、DAIJOBUでQAエンジニアをしているラコンマンです!
昨今話題の「暗号資産/web3」
ですが、”暗号資産って何なのかよくわからないし、なんだかこわい”という感情を持っている方もいるのではないでしょうか。
web3はweb2に比べてプログラムに関する専門性や、バックグラウンドで動作する仕組みが多いので、何を目的にどんなシチュエーションで活用されるのか、その活用をされるためにどんな仕組みで支えられているのか分かりずらいなどがあるかもしれません。
本題に入る前に、「web3」とは何か、なぜ「こわい」と感じるのか。
web3とは何か。-ざっくり解説-
まず「web2」は私たちが「現在利用しているインターネット」のことを指します。
対して、「web3」は分散型の「次世代インターネット」のことを指します。
暗号技術を用いて分散的に記録するデータベースの一種である「ブロックチェーン技術」を用いて情報の分散管理を行うことで、web3ではこれまで企業が抱えていたプライバシーやセキュリティーのリスクを解決へと導くことが期待されています。
この記事では先述の「ブロックチェーン技術」について簡単に紹介いたします。
なぜ「こわい」と感じるのか
得体がしれないから
金銭を伴うものであるから
だと、私は考えています。今では一般化している「株」もその仕組みを知らなければなんだか「よくわからない」し「こわい」ですよね。暗号資産/web3は現在、かつての「株」と同じような立ち位置にあると思います。
では、謎の存在「暗号資産」についてその”得体”を紐解いていきましょう。
1.「ブロックチェーン」
分散的に記録するデータベースの一種である「ブロックチェーン技術」を用いたものがweb3。
なるほど。では、「ブロックチェーン」とは何なのか。
みんなで作成・管理・運用していく大きなデータベースで、セキュリティも強い!
まずはここまで理解しておけばひとまずOKです。
もう少し説明すると、データベースの中にある一つ一つの小さなデータ=ブロックは鎖のように繋がっているため「ブロックチェーン」と呼ばれています。 その構造を説明するとかなり専門的な話になるのでここでは割愛しますが、特徴は大きく分けて3つあります。
①「ブロック」は複雑に「チェーン」で繋がっているため、不正な書き換え等ができない
②一部のサーバーが不正侵入されても動き続けることができる(ビザンチン耐性)
③アドミンがいないシステムだからこそ、システムダウンが起こらない
ふむふむ。安全そうです。
2.「ネットワーク」「チェーン」「トークン」「規格」
上記で「ブロックチェーン」を利用したものから「暗号資産」が生まれる。というのはどこかで聞いたことがあるかと思います。
それでは、「暗号資産」はどのように生まれるのか、ざっくり見てみましょう。
ネットワーク
まず、「ネットワーク」。こちらはブロックチェーンを構成する集合体のようなものです。 代表的なものとして、「Ethereum」「Polygon」などのネットワークがあります。
チェーン
次に、「チェーン」。こちらはほぼネットワークと同義と捉えてもらって構いません。 「Ethereumチェーン」「Polygonチェーン」など、ネットワーク上で取引データが保護されています。
トークン
「ネットワーク」「チェーン」から生まれるのが「トークン」になります。 チェーン上に構築されたデジタル資産が「トークン」です。
Ethereumチェーンの場合は「ETH」、Polygonチェーンの場合は「MATIC」というトークンになります。実世界で例えると「チェーン:日本 の場合、 トークン:円」のような存在です。
規格
「規格」は「トークン」に対しての規格です。 トークンの扱い方(ルール=規格)を設定します。
例)SBTという規格が付与されている場合、そのトークンは誰かに送信することはできない(譲渡不可)
3.「暗号資産」「NFT」
さて、やっと「暗号資産」までやってきました。
暗号資産
一般的にFT(Fungible Token)を指す、代替可能なトークンです。
多くは、3ETH、3MATIC、と通貨のような役割を果たしています。
実世界で例えると、自分の持っている100円玉と、他人の持っている100円玉は価値が等しく交換できるため、代替可能と言います。(つまり100円玉)
NFT
NFTの正式名称は「Non-Fungible Token」と言い、 代替不可能なトークンを指します。 多くは、画像や動画など、拡張子を伴った形で取引されるデジタルデータです。
実世界で例えると、スポーツ店で売ってる野球ボールと、憧れの選手のサインいり野球ボールは価値が異なり交換できないため、代替不可能と言います。(つまりサイン入り野球ボール)
4.暗号資産を使うためのアイテム
最後に、暗号資産を使うためのアイテムを紹介して終わります!
Dapps
下記、「DEX」「ウォレット」「マーケットプレイス」「BCG(ブロックチェーンゲーム)」全てのweb3のアプリケーションをDappsと呼びます。
DEX
暗号資産(NF/NFT)の取引所のことです。
厳密にはDEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)、CEX(Centralized exchange: 中央集権型取引所)がありますが、多くはDEXを使用するので、DEX=取引所を指す、と思っていればOKです。
具体的にはUniswapなどのDEXが存在します。
ウォレット
暗号資産やNFTを管理するためのデジタルお財布です。 具体的にはMetamaskやZerionなどのウォレットが存在します
(ちなみに、ウォレットにあるお金をDEXで交換(例:ETH→MATIC)することを「スワップ」といい、その手数料のようなものを「ガス代」と呼びます)
マーケットプレイス
その名の通りマーケットプレイス。何を売っているかと言うと、NFTが売られています。
具体的にはOpenSeaなどのマーケットプレイスが存在します。
5.ブロックチェーンはこわくない?
「暗号資産/web3」その根幹となる「ブロックチェーン技術」がなんなのか、雰囲気だけでもつかめたでしょうか?
未知の存在「暗号資産/web3」も、何かわかればそんなに怖いものではありませんね。
「暗号資産」は今後価値が上がると言われております。買うのは今のうちかも…? と巷で噂になっておりますが、実際にトークンを購入するのはまだまだ抵抗があると思います。
手にすることのできないお金、「電子マネー」の購入は抵抗がない。 価値が上がったり下がったりする「株」の購入も節度を守ればそんなに怖いものではない。 でも、「暗号資産」の購入には抵抗がある。わかります。
暗号資産にも上場はあるし、海外では法定通貨と同じように日常的に暗号資産が使われている国もあります。日本でも、かの有名なビットコイン(BTC)で公共料金の支払いやネットショッピングの決済などで利用可能です。 それなのに、なぜこんなにも抵抗があるのか!
今後もweb3やQAについての発信をしていきますので、DAIJOBUの記事をご期待ください。
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