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芸術は悲しみから生まれる

あえて悲しみを望む者はいない

しかし悲しみは必ずやってくる

悲しみを表現すれば、それは芸術となる

悲しみは憂いであり、願いである

それらを分かち合えたとき、喜びが生まれる

芸術とは、悲しみを喜びに変えるための努力と工夫の痕跡である

それは自然と命の痕跡である
それは感情と創造の痕跡である
それは学びと信念の痕跡である

悲しみは互いに惹かれ合い、いくつも連なり、つながり合う
つながった悲しみは膨張し、嫉妬や憎しみ、恨みや絶望へと変質する
変質した感情はそれ自身の辛さに耐え兼ね、やがて収縮し始める
収縮の過程であらゆるものを歪め、飲み込み、元の悲しみさえも消滅させる
一点に凝縮し、それ以上縮むことができなくなったそれは怒りとなってついに爆発する
爆発により、そこらじゅうに安堵が降り注ぎ、あらゆる場所に平穏が散らばる

安堵と平穏で満たされた場所に、少しずつ喜びが芽生え、成長する
喜びは生命を創造し、生き生きとした活動を生む

悲しみが怒りへ凝縮する様や、怒りが喜びへ解放されるその様はまるで宇宙である

宇宙は芸術そのものであり、営みのサイクルである

生まれては戻り、また繰り返し生まれる様は命である

我々は宇宙に生き、芸術を体現し、生まれ、戻っていく

それが我々の仕事であるから、何も心配することはない

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