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入れ替わってるー?!

どうも。ダイジョブです。
2016年に公開された映画『君の名は』を、先日Amazonのプライムビデオで久々に観ました。

人と人の心と身体が入れ替わるお話ですが、あくまでファンタジーの世界で現実にそんなことがあるはずもない。

皆さんそう思いますよね?

実は僕、似たような経験があります。

てことで、今回は僕が体験した『入れ替わってる?!』に関するお話をしていこうと思います。

本編

入れ替わってる?!

これは、僕が高校生の時のお話です。
僕はクラスの仲の良い友だちと、放課後にファーストフード店に行ったり、公園でおしゃべりをしたりしていました。

その日も、学校から自転車で10分くらいのところにある公園へ行き、ベンチに座っておしゃべりをしていました。

両端にAくんとBくん。真ん中に僕という配置で座っていました。

当時僕たちは、プレーステーション2のウイニングイレブンにハマっていて、ロナウジーニョがヤバいだの、ロベカルのシュートが速すぎるだの言いながら話に花を咲かせていました。

話の途中でBくんが携帯をいじり始めたので、僕はAくんの方に身体を向けて話を続けました。

すると、Bくんは席を立ち、『ちょっと電話してくる。』と言って少し遠くに歩いて行きました。

ウイニングイレブンの話にも飽きてきたので、僕とAくんは携帯をいじりながらBくんの帰りを待っていました。

5分くらい経ったとき、ベンチの空いている方のスペースからドシンっと重みを感じたので、Bくんが帰ってきたんだなぁと思い、僕は携帯の画面を見ながら『おかえり〜』と言いました。

しかし、Bくんからの反応はありませんでした。

『無視かよ。』と思い、少しイラッとしたのでBくんの方を振り向かず、そのまま携帯をいじり続けました。

2分くらい経って、横目でBくんの方をチラッと見ると、おじいさんが使うような杖を立てているのが見えました。

そこで僕はピンときました!

Bくんは、電話に行くふりをして隠していた杖を取りに行き、戻ってきておじいさんが座っている風のボケをかましているんだな!

全てを理解した僕は、Bくんの方に振り向き、

『じいさんかよっ!!』

とツッコミを入れました。

それとほぼ同時に、僕は目を疑いました。

僕の隣にはガチでおじいさんが座っていたのです…。

頭が真っ白になりました。

いかんわけではないし、むしろ気がつかなかった僕に非がありますが、高校生の座っているベンチにおじいさんが相席してくることを経験した事がなかったので、どうしていいかわからず再び、Aくんの方に身体を向けました。

Aくんの顔を見ると、笑っていました。
この反応でわかりました。
こいつは、全てをわかっていたのです。
『言えよ!』と小さい声で言いましたが、それに対しても笑っていたので、シンプルにムカつきました。

Aくん、僕、おじいさんの布陣がしばらく続いた時、

『ごめんごめん!』

と言いながら、Bくんが帰ってきました。

しかし、ベンチには座る場所がありません。

Bくんもどうしていいかわからず、おじいさんの横に立っていました。

これが、僕の経験した『入れ替わってる?!』に関するお話です。

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