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太平の世を象徴する城 宇和島城 | 日本100名城登城記

シリーズ日本100名城登城記、今回は藤堂高虎が築城し伊達宗利が建てた天守が残る宇和島城です。

宇和島城とは

”伊達十万石の城下町”と呼ばれ、江戸時代から四国西南地域の中心として発展してきた宇和島市は、日本屈指のリアス海岸地帯にあります。城はその最深部、現市街地のほぼ中央にあり、慶長元~6年(1596~1601)の藤堂高虎創建時には大半が海に面する地形を巧みに活かした縄張となっていました。その後、慶長20年(1615)に伊達政宗の長男秀宗が宇和郡10万石を拝領して宇和島城へ入城、ここに宇和島伊達家が誕生します。
 2代宗利は寛文元~12年(1661~1672)にかけて城を大改修し、多くの石垣や櫓を修築。現存12天守となる天守は、この宗利の手によるもので、藤堂高虎が岩盤上に建造した望楼型天守から、当時最先端の石垣造りの天守台をもつ層塔型天守へと変貌を遂げました。
 その後、明治を迎えるまで、9代(3代宗贇、4代村年、5代村候、6代村寿、7代宗紀、8代宗城、9代宗徳)にわたって、宇和島伊達家の居城としてあり続けます。
 現在、堀はすべて埋められ、三之丸をはじめ総郭部分約28万平方メートルは失われてしまいましたが、本丸・二之丸などの郭を含む約10万平方メートルの丘陵部は、戦前まで伊達家の手により保護、昭和9年(1934)に天守が国重要文化財、昭和12年(1937)に丘陵全体が国史跡の指定を受けます。そして、昭和24年(1949)に天守も含めて丘陵全体を宇和島市に譲渡され、昭和38年には南側登城口城門の上り立ち門が市指定文化財(昭和38年)に指定されました。
宇和島城HPより

宇和島城の姿

藩老桑折氏武家長屋門。

歴史を感じる石垣。

階段を登っていくと天守が見えてきました。

伊達宗利が再建した三重三階の総塗籠式の層塔型天守。唐破風の玄関が珍しいです。

千鳥は府や唐破風で装飾性が高いですね。

本丸からの眺望。

上に竹輪笹に阿吽の向かい雀の宇和島紋。

瓦も見事ですね。やはり天守は破風が多い方がいいですね。

【お願い】感染防止対策へのご協力について

全国的な感染拡大や、愛媛県において警戒レベルを「感染対策期」へ引き上げた(8月11日)ことを受けて、従来までの感染拡大防止対策に加えて、宇和島城天守及び城山郷土館の入場制限を行いますのでご協力願います。
 ※令和3年8月14日(土)から当面の間
 [追加対策]
館内の混雑が懸念された場合、入館者数を制限します。 
 [従来までの対策]
天守又は郷土館の中を観覧する際は、適度な間隔(1~2m程度)を保ってください。
天守受付でお並びいただく場合は、前のお客様との間隔にご注意ください。
マスクを着用の上、咳エチケットにご留意ください。
発熱など風邪の症状のある方や、体調のすぐれない方は入館をご遠慮ください。
館内入口などに消毒液を設置しておりますので、手指消毒のうえご入館ください。
宇和島城HPより

撮影情報

撮影日時:2013年8月15日
カメラ:OLYMPUS E-M5
レンズ:M.UIKO DIGITAL 12-50mm 1:3.5-6.3

宇和島城情報

別名
鶴島城
城地種類
平山城
築城年代
慶長元年(1596年)
築城者
藤堂高虎
主な遺構
天守、上り立ち門、本丸、二の丸、藤兵衛丸、長門丸、代右衛門丸、井戸丸、石垣
天守の現況・形態
層塔型 三重三階 木造(現存)
ホームページ
https://www.city.uwajima.ehime.jp/site/uwajima-jo/

宇和島城登城案内

天守入場時間
11月から2月:9時から16時
3月から10月:9時から17時
天守入場料
大人:200円
中学生以下:無料
65歳以上:160円
障がい者手帳:無料
クーポン:160円
団体(20人以上):160円
※詳しくはホームページをご覧ください。
休館日
無休
※台風等の荒天時の際は、臨時閉城する場合がございます。
※詳しくはホームページをご覧ください。
スタンプ設置場所
宇和島城天守

宇和島城の所在地

〒798-8601 愛媛県宇和島市曙町1番地

最後に

築城の名手、藤堂高虎が築城した宇和島城。築城当時は海に面した地で海水が引き入れられた水濠を巡らせており、外郭は五角形をなしており攻め手に四角形と誤認させる意図もあったそうです。
全国でも珍しい宇和島城また訪れたいです。


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