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公演が近づいてきました

劇団帰燕『ミュージカル版・五色ロケットえんぴつ』の公演が近づいてきました。

4月3日に初日を迎えます。
これに向かってこの三ヶ月間、僕としてはハードワークをしてきました。
このことについて、少し書きます。

劇団というものを再開するにあたって、さまざまなことを考えました。
なぜ今、劇団をやるのかということです。

モチベーション、目的です。

『自分がこれまでつちかってきたものを、できるだけ多く若い人たちに伝えたい』
『自分の書いたものを、もっといろんな人に観てもらいたい』

僕としては、この二つです。

そしてもう一つ大きなきっかけになったのは、一緒に劇団を立ち上げることに付き合ってくれる劇団員の登ゆみでした。
彼女は2年前に大病をして、死の淵を彷徨いました。
助かったのは本当に奇跡でした。
コロナの期間中だったということもあります。
周りでは家族や友人が何人も亡くなりました。
僕自身もより強く死を意識せざるを得ませんでした。

明日死んでも後悔しないように生きよう。
そう強く思いました。

劇団を再開すると決めたのは、そういう気持ちの流れがあったからです。

正式な旗揚げ公演は、書き下ろしで新作を作り上げたい。
そこに向かうためにプレ公演を何本かやりたいと思いました。
その第一弾が、4月3日から始まるこの作品です。

今回、僕としては初めて4チームでの公演ということにチャレンジしました。
演出としては、通常よりも4倍の時間を取られるということは始める前からわかっていたことですが、現実はやはり思っていた以上にハードでした。
主に肉体的にです。

しかしやり遂げました。

後からこのダメージが出てこないことを祈りつつ、終わったら温泉に行って、体を労わりたいと思っています。

僕の頭のどこかには、いつも亡くなってしまった人たちの顔が浮かんでいます。
彼ら、彼女たちがやれなくなってしまったことを、代わりにやらせてもらおう。
彼らの力を借りて、今生きている時間を楽しませてもらおう。
不遜にも、そんなことを思います。


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