比べる力

足が速い歌が上手いなどという時、速い上手いは必ず相対評価である、言い換えると必ず比べる相手が存在している。

よくある比べ方が他の人との優劣。あの人の方がかっこいいとか料理が上手だとか。ついついこの比べ方ばかりを使ってしまいがちだが、要注意。人と比較することは誰かを持ち上げる一方誰かを下げることになる。他者を下げると失礼かつ傷付けてしまいかねない。自分を下げると不健全な劣等感に苛まされる可能性があるのだ。

他の人との比較に頼らないためにも様々な比べる力を身につけたい。
・過去(例:1年前と比較して上手になった)
・場合(例:練習の時はいつも動きが悪いのに。彼は本番に強いなぁ)

専門家が素人よりも深い解説ができるのはその分野において様々な事例を知っているため比較対象が豊富にあるから。素晴らしいスタートダッシュを決めましたというためには良いスタートダッシュも悪いのも普通くらいのも知っていなければならない。

自分が何かを評価する時、一体何と比較しているのか考えてみるのも面白いかもしれない。

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