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盆栽のような会社

(これはリンクトイン上で書いた英語のポストを和訳したものです。)

今の所、弊社アネレンを大きくするつもりはない。拡大をする代わりに、私の技術やビジネス経験が周囲の人々やビジネスにどう役立つかを知るために深堀りしてゆきたい。

そういった作業を通じて、私は自分が誰なのか、そしてどこに強いこだわりがあるのかを再発見するかもしれない (*1)。そうなればエキサイティングだ。お金に関して言えば、家族をサポートできるだけ稼げれば良い。実際、私の住むサンフランシスコ・ベイエリアではそれはそれで結構な金額だ。私の仕事にそれだけの価値があることを願うのみ。

(うちは1月はじまりなので、)通常6月の終わりにはその年の経営がうまく行っているかが見えてくる。私が第一に確認しなくてはならないのは、家族への責任を果たしているかだ (*2)。離陸前にキャビンアテンダントは、非常時には人を助ける前に、自分の酸素マスクを付けましょうとアナウンスする。私はこの比喩が好きだ。私はまず自分のビジネスが持続可能なことを確認した後に、データのプロフェッショナルになろうと頑張っている人々や駆け出しの起業家をサポートする時間をとる。相談にのってアドバイスをしたり、メンターになったり、人を紹介したり、チャンスをつくってあげたりする事は大好きだ。善意や使命感をその人から感じられるときはなおさら力が入る。

その年のビジネスが順調にいっていることを確認したら、私は製品の発明を試みることもできる。もしくは自分の幼い子ども達の世話をしたり、魅力あふれる妻との朝食デートに時間を使うこともできる。フレキシブルな仕事のスタイルは、スモールビジネスのオーナーをしているすばらしい特典だ。

アネレン(Anelen)という名前は中英語(1100~1500年頃の英語)から取ったもの。火を起こすという意味がある。アネレンという法人はプロフェッショナルな仕事を通じて、人々に出会うエキサイティングな旅をするための乗り物だ。アネレンは私のビジネスと技術者としての側面を表現したアバターだ。そしてアネレンは外の世界へのポータル。

それは私が小さく、持続可能に、そして面白く常に手入れする盆栽なのだ。(*3)

*1. 情熱は探し求めるものではない。情熱とは他人につくす中で発見するものだ。
*2. もちろん、従業員がいればその方々への責任が生じる。昨年は人を雇ってみて成功・失敗から色々学んだ。今年は一旦、一人会社に戻ることにした。現在は、作業内容によって臨時で雇うようにしている。

*3 多分、今の働き方はPaul Jarvisが著書"Company of One"(ひとり会社)で語ったアプローチに近いと思う。すでに独立している人には当たり前過ぎる内容の嫌いはあるかもしれないけれど、読んでおいて損はないかも。 https://ofone.co/

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