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社会人が勉強する際に押さえておきたい3つの視点

こんにちは。

最近、ネット界隈ではプログラミングスクールの話題がよく持ち上がります。
プログラミングを学ぶべきかどうかの議論はともかく、何かしら新しいスキルを身に付けないと時代についていけないんじゃないか?という不安は多くの社会人に共通しているのかもしれません。

しかし、何を始めればいいのでしょうか?せっかく時間を割いて取り組むのであれば努力が無駄にならないようにしたいものです。

イントロダクション

この記事では、何か勉強を始めようと思っている際に押さえておきたい3つの視点について書きます。

ただこれは、3つともすべてを取り入れようといっているのではありません。一部相反する内容もあります。
考え方としては、これから始めいようとしていることが3つのうちのどれに当てはまるかという観点で見てほしいです。
俯瞰した立ち位置で見て、どこに軸足を置て勉強するかを明確にするのが目的です。

なお、私が身を置いているソフトウェア業界の話が中心になりますが、他業種他業界の方でにも役立てていただけると思います。

では1から3まで順番にみていきましょう。

(1) トレンドにあったものか

同じ職場でずっと働いていると、業界経験は長いけど最新の動向には疎いということになりがちで、事実、現場にはそんな人は結構多いです。
特にソフトウェア業界ではトレンドの移り変わりが激しく、最新の技術動向に関するキャッチアップは必須です。

具体的には、ソフトウェア関係の雑誌で特集されているようなソフトやWEBサービス、書店の売り上げランキングで上位に上がるようなテーマについては、その用途や役割が他人に説明できるぐらの知識は最低限入れておきたいです。

これは勉強するというよりは広く浅く情報を集めようといった方がいいかもしれません。また「新しい情報に対し常にアンテナを張っておこう」という心がけの話でもあります。

これらのテーマについて勉強する際に気を付けておきたいのは、トレンドなのは今だけであって数年後には重要ではなくなっている可能性があることです。常に最新の技術を勉強し続けなければいけない、という考えはある種のラットレースに近いものがあります。やみくもに最新のものに飛びつくのではなく、動向に着目し、自分にとって必要になったときにすぐ動き出せるよう準備しておくのがベターだと言えます。

(2) 長期的に見て役に立つものか

流行り廃りに流されず、身に付けておけば役に立つ知識があります。
筆頭に挙がるのは英語(もしくは英語をはじめとする語学全般)です。英会話ができるほどではなくても、海外のWEB上にある一次情報をスムーズに収集できるスキルがあればきっと仕事に役立ちます。

2つ目に挙げるとすれば簿記や会計の知識です。上場した会社の社員であっても財務諸表の仕組みが分からないという人は意外に多く、少し齧ってるだけでも他の人と差別化ができます。勉強時間と知識量のパフォーマンスでいうと、日商簿記2級の取得はお勧めです。専門的に財務諸表分析までやろうとするとハードルは上がりますが、会計用語の意味を理解しているだけでも、ニュース記事から読み取れる情報の粒度が変わり、企業に対する見方にも変化があるはずです。

ここでは具体例として、英語と簿記会計を挙げましたがそれ以外にもあるはずです。これらに共通して言えるのは、数年で知識が陳腐化しないこと。また、業界・業種を問わず勉強しておけば役に立つ可能性がある点です。

(3) 今の仕事で何が必要か

これまでに紹介した(1)と(2)の勉強を頑張って評価される職場であれば、それはかなり恵まれた環境だと言えます。実際には勉強したからと言って実務に結び付く実感がなかったり、期待したほど評価されないという問題もあります。

3つ目は、今のあなたの仕事で何が必要かというものです。当たり前のようですが、結構おざなりにしてるケースがあるのではないでしょうか。例えばWordやExcelの使い方や、ドキュメントの作り方が自己流で、何となく知ってる範囲の機能だけで操作してる人をよく見かけます。きっと本人もそれには気づいていて、何とかしたいなと思ってはいるが、プライベートの時間を割いてまでどうにかしようとは思ってない、といったケース。

組織に属して仕事をしている以上は、仕事で結果を出さなければいけません。自分の評価は他人が決めるものです。いくらプライベートで勉強してもそれが評価されないとモチベーションが保てません。現場で求められているものがあるなら、自分のやりたいことや興味のあることは横において、まずは実直にそれに集中するのが最優先です。

勉強というよりは仕事への取り組み方の話になりますが、実務にコミットすることを意識して勉強のテーマを決めることが、自分の評価アップにつながるはずです。

最後に

この記事を書いたきっかけは、SNS上で「エンジニアは勉強すべき」というような発言に対し、記事にある「ラットレース」という単語がちらっと脳裏に浮かんだのが始まりです。

自分もこの先の事について悩むことが多く、方向性を探りながら記事を書いた感じではあります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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