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笑える言いきる力vs笑えない信じてしまう習性

まずは以下の文書を読んでください。

「もう運転中にイライラしない!中国で非常に人気の古武術リン・タオ3つのテクニック」

今日は車を運転をしていました。
運転をするとイライラすることがあります。
そんな時、とっておきの方法があります。
昨日教えてもらった方法を早速試してみることにしました。
その方法は一瞬で使えて、誰でもすぐに利用できるとても便利な方法。
そんな魔法のような方法があったら誰でも知りたいと思うでしょう。

その方法は、"Ling Tao (リンタオ)"と呼ばれています。
私がこの方法を知ったのは、車を運転しているときでした。
夜中に道に迷って、どうしたらいいかわからなくなったんです。
渋滞に巻き込まれ、車を走らせるわけにもいきません。
そこで私は、考えに迷っている間に何かできないかと考え始めました。私は、中国で非常に人気のある古武術であるリンタオを試してみることにしました。運転中に使うには、とてもシンプルで効果的な方法です。

リンタオは、実はとても簡単に学ぶことができます。
道路に意識を集中させながら運転する練習をするだけです。
重要なのは、運転に完全に集中することです。
運転に集中しているときは、運転以外のことは何も感じない。
運転する感覚は、非常にかすかに感じられる。
私はこれまで何百人もの人がリン・タオを使っているのを見てきましたが、皆、この方法が他のどんな方法よりもずっと効果があると報告しています。
いつでもこの方法を使うことを妨げるものは何もありません。
これは何度か私にも効果がありましたので、その使い方の詳細をお伝えしたいと思います。
それでは早速、運転中に使えるテクニックをご紹介しましょう。

1.運転に集中する

運転中、他のことをしたいのに、道路がそれを許してくれないと、とてもイライラしますよね。運転中であれば、車を止めるのはとても難しいことです。運転し続けなければならないのです。これは、思考に耽っているときの問題です。
この問題を回避する最も簡単な方法は、運転に完全に集中し、完全に集中することです。他のことをしたいときは、いつでも道路に集中すればいいのです。集中しなければ、他のことはできません。これを集中力といいます。

2.地面に集中する

運転中は、気が散って道を見失いがちです。思考に没頭していると、道を見失いがちです。地面に集中する練習ができれば、道に迷うことはありません。
運転中、目を閉じていたら、地面に集中してください。そうすれば、地面があなたの焦点になります。このテクニックは、心を完全に道路に集中させながら運転に集中したい人には効果的です。

3.もう一度、地面に集中する

何か他のことを考えるのに夢中になるたびに、もう一度地面に集中してみてください。

テクノロジーの進化と信じてしまう習性




どうでしたか?


実は上記の文章はAIがつくったデタラメ文章です。

冒頭の100字くらいを私が書いてあとは全て自動生成してくれました。

「その方法は、Ling Taoと呼ばれています。」から全てデタラメです。

タイトルだけは自動生成された文章に使われている単語から私がまとめました。

そう知るとなーんだ!
おかしいと思ってたんだよと思う方もいらっしゃると思います。

私は自動生成された文章を読んだ瞬間思わず吹き出しました。

いやいや、リンタオって何やねん!
中国で非常に人気のある古武術?
運転に集中して、地面に集中して、もう一度地面に集中するって何?
なんで2回も地面に集中するねん。
とツッコミどころ満載です。

同時に恐ろしいなとも感じました。
AIが作ったデタラメだと知っているから突っ込めたのですが、そのことを知らなかったら?
大学の偉い先生や、専門家調べみたいな紹介だと違和感をここまで感じたかな?
中国の古武術なので老師みたいな人が地面を感じるの真髄は地脈や気の流れ、地球と一体化するうんぬんかんぬんとか言われたら練習しちゃうかも?

そう思うとドキっとしました。

実際にアメリカではAIが書いたデタラメ記事が数万人を騙しブログランキング1位なったという話もあります。


ロバート秋山のクリエイターズファイルに学ぶ言い切る力

私はロバートの秋山さんが大好きでクリエイターズファイルは初期からお気に入りです。

引用:https://creatorsfile.com/


今から5年前のインタビュー記事にクリエイターズファイルのコンセプトというか面白さのネタバレのような部分について語っていた記事がありました。

“名言”は狙っていけばいくらでも言える?

クリエイターのインタビューは、動画で流すためカメラも回しながら最低3時間は収録する。もちろん話すことはすべて即興で、事前の下調べもあまりやらないという。それにもかかわらず、その職業の人がたしかに口にしそうな言葉が出てくるからすごい。たとえば、ジェネラルCGクリエイターの回での「自分自身が飛び出していないのに、飛び出した作品ができるわけないじゃないか」という発言など、いかにも名言っぽい。
秋山によれば、言い切ることが大事だという。

「言い切って、いかにも嘘じゃないように堂々と言われると、『あ、そうなんだ』と思っちゃうマジックがあるじゃないですか。そういう経験は僕にもあって。雑誌で密着取材やライブの記事を書いてくださったときに、ポロッと言ったことが太字になってたんですね。自分ではそんな深いことを言ったつもりじゃないのに、太字にすることで何かカッコつけた感が出てくるというか。そういう名言みたいなものって、狙っていけばいくらでも言えるなって思ったんです」

これにはライターとして図星を指された。たしかに相手の何気ない発言を、さも意味ありげにとりあげるということは筆者もやりがちだ。秋山はそれを逆手にとって笑いにしてみせたのである。
引用:GQ japan変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山──憑依芸は、まだまだ続く

秋山さんよろしく、今回AIが勝手につくった架空の中国の人気の古武術Ling Tao(リンタオ)でさえ、言い切られると信じてしまう習性があるのかもしれないです。

私の特に好きなクリエイターズファイルはプロスカウトマンの回。言い切り力がぶっ飛んでます。

とはいえLing Tao(リンタオ)を実践してみた

せっかくなので、このでたらめ運転中イライラしない方法のリンタオを実際にやってみました。

運転に集中し、地面に集中し、また地面に集中する。

運転に集中するは運転しているので当然なのですが、地面に集中すると言うのは、タイヤがどのように地面を捉えているか、道路の舗装状況や、アスファルトの硬さなど普段意識しないところに意識してみるといつもとは違った運転の楽しさが垣間見ました。

Ling Tao(リンタオ)恐るべし!

そっちの方向にこちらが意識を寄せている側面もありますが、効果がないとは言い切れないところが厄介なところです。

個性によって信じやすいポイントは異なる

個性を分析していると人によって大切なものや、信じやすい傾向に差があります。

以前、若者向けに個性分析を行った際、個性の質として(人の言葉を信じやすい)騙されやすい傾向があるので気をつけた方が良いという傾向を伝えたことがあります。

その人は自分は昔からその傾向があるので本当に気をつけたいと、どうすればいいかということをとても気にしていました。

その時はその人の個性に基づく戦略をいっしょに考えてとても喜ばれました。

個性は強みとなる長所もあれば、弱みとなる短所も同時に存在しています。

特性を理解し自分とうまく付き合っていくために自分の傾向を棚卸しすることがこれからまずます大切になりそうです。


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