人生観、仕事観を変えた1冊〜患者さんの生活習慣を改善し、医療者の技術を向上すれば、病気や障害は良くなると思っていた〜
りぷらすでは、当事者へのアプローチ、社会を作るアプローチ、同時に2つのアプローチを実践している。
この、「社会」について知る機会となった1冊との出会いについて記事にしています。
リハビリテーションってすごい
理学療法、リハビリテーション、医学って凄い!
こんなにやりがいのある仕事に出会えて幸せ!
そう思って、理学療法士の学校に入ったのが23歳の時。
1つ目の実習先では、急性期病院でICUや心リハを、
2つ目の実習先では、大学病院の付属病院(亜急性期)で脳卒中のリハを経験。
そして、3年制の専門学校を無事に卒業し、社会に再び出た。
(21歳~23歳が最初の社会人)
その時には、医学や理学療法の技術があれば、大抵の課題は解決できる。
解決できないのは、治療者の原因じゃないか。
それくらい、実習での経験はインパクトがあった。
とはいえ、限界も分かっていた(つもりだった)
例えば、在宅で転倒するには、環境的因子が影響している。
また、自宅の食習慣や運動習慣も、病気や障害に関する要因の一つ。
だから、治療者の技術の向上と共に、「習慣」を改善するのも
大事だというのは分かっていた(つもりだった)
行動変容が大事だというので、様々な文献を読んだり、
取り組みを実践した。
その結果、薬剤制骨粗鬆症による圧迫骨折によって脊髄損傷となり、
ほぼ寝たきりだった50代の男性利用者さんが娘さんの結婚式で
バージンロードを歩けるようになったという方がいた。
また、ある方は高齢者世帯で要介護5の夫を介護しながらとても充実した人生を送っている方もいた。
「この仕事は、本当にすごい!!」ってたくさん感じてきた
在宅でのリハ、介護に大きな可能性があると感じていた一方で、
技術や習慣では限界もあるのではないかと感じていた。
理学療法士になって、3年目くらいの頃は、結構悩んでいた。
このままで良いのか?
もっと、技術を向上させなければならないのではないのか?
他の方法はないのか?など
東日本大震災と書籍との出会い
そんな中、理学療法士4年目の時に、東日本大震災が起こり、東北にボランティアに行った。
それから縁が繋がり、支援団体を作ることなった。
2011年12月には、当時住んでいた埼玉県から石巻市に移住した。
それから様々な機会があり、想像もしてなかった、起業、経営をするように。(詳しくはこちらあたりを)
東北に移住し初めて、保険や制度外の領域で活動した。
そこで、公衆衛生について多くの医師や保健師、そして石巻市
の理学療法士から学んだ。
(欲を言えばもっと早く学びたかった。特に、学生時代に。)
おそらく2011~2012年の冬ごろに、石巻市市立病院開成仮診療所で、
1冊の本に出会う。
僕の人生観を大きく変えた1冊。
近藤克則先生著作の健康と社会に関する内容の書籍。
これまで、
なんて狭い考えでリハビリテーションを、理学療法士をしてきたのかという反省。
なんとなくアプローチしていたことに関する理論的背景。
まだまだ、できることがあるという可能性や希望。
本当に多くの学びがあり、僕の人生は大きく変わった。当然、理学療法士としてのアプローチも。
個人と社会、両方大事
個人から見るのは当然として、社会から人を見るような視点。
今に対して、世代、地域、関係性という視点。
個人へのアプローチと社会へのアプローチ。
個人の自己責任の限界と、社会のあり方。
医療者も社会の一部であるという意識。
だからと言って、医療者の技術を軽視しているわけでもない。
習慣の重要性が下がるわけでもない。
そして、当然それらは専門職として非常に重要なことだ。
大事なのは、これらには対応できる限界があること。
そして、他の因子があることを認識してアプローチすること。
このことを知ることができたのが、本当に良かった。
そして、公衆衛生や健康の社会的決定要因、ソーシャルキャピタルについて学ぶようになった。
このような経験から、りぷらすでは当事者へのアプローチ、社会を作るアプローチ、これらを同時に2つのアプローチを実践している。
そして、僕の暮らしも同様に。
僕の生きている間にどこまでできるか分からないけど、
こんなに意味を感じられ、当事者の方はもちろん。子供達のためになり、
そして未来を作ることに挑戦できるのが本当に有難い。
この仕事を選んで本当に良かった。
そして、運が良い。
もし、今の仕事に限界や悩みを感じていたら、
上述のような近藤先生の本を読んでみるのはオススメです。
また、これらもオススメです。
・近藤先生がプロジェクトチームのリーダーを務めるJAGESプロジェクト
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りぷらすでは、2020年4月採用の、一緒にチャレンジする仲間を募集しています。
・募集職種
PT/OT、介護福祉士、社会福祉士
・募集部門
介護・障害福祉事業
・デイサービス(要介護者)
・生活介護・自立訓練(障害児・障害者)
・対象者の年齢
10代〜90代(障害児、障害者、要介護者)
・得られる経験
①多様な人に関われる経験
幅の広い年齢、対象者のリハビリテーションを対応できます。
現在は、制度が細分化され、働く部署も細分化されています。
地域の現実の暮らしとは、逆方向に進んでいます。
デイサービスは、日本で最も多い介護保険事業所です。
デイの役割が改革できれば、日本にとても良い影響となっていきます。
一人一人の生活に合わせた暮らしの実現にチャレンジ出来ます。
②創り上げる経験
りぷらすは、制度+制度外を融合した、経営を目指しています。
限られた、社会保障財源の中でパイを奪い合うのではなく、
困っている人をサポートすることで、対価を得ていきます。
それは、制度や保険に限らず実現できます。
そのためには、志を共にし、挑戦する人が必要です。
デイサービスを運営しながら、改革していく人を募集しています。
管理者候補も、PT/OTも、募集しています。
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