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介護や医療や福祉のこと

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医療や介護についての記事をまとめています。
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#地域医療

介護保険料2割のその前に

財政制度分科会にて財務省から、これからの社会保障について提言がありました。 さすが財務省、現場を知らず凄い球を投げています。 沢山あるのですが、一般人がもろに直面することです。 ①介護保険利用料の原則2割負担を ②介護事業者のサービス利用料を下げて価格競争をする政策誘導を これにより、介護難民、介護うつ、介護離職、介護破産は増えます。 さらに、地方において介護保険サービスは無くなり、地域格差が進むと思われます。 ①をする前に、税の再分配、公務員・議員削減等

リハ職の地域偏在と開業について

こんな記事が出ましたので、黙って見過ごす訳にはいきません。 理学療法士などリハビリテーション専門職による開業(例えば訪問リハビリステーションなど)を認めた場合、地域偏在が進行し、病院での質の高いリハビリ提供に支障が出る恐れがあることから、病院団体して反対である。 とはいえ、僕自身の今の考えも、リハビリテーション専門職の開業(医療保険事業の認可)には反対です。 ですが、上記のコメントはどう考えても、病院の既得権益を守りたいと、言っています。 ここも言いたい事たくさんありま

「地域」より「暮らし」の方がしっくりくる。

医療や福祉の分野では、地域〇〇という領域がある。 例えば、地域医療、地域福祉、地域リハなどなど。 いずれも、それぞれの専門性から見た、それぞれの部分最適化された言葉。 なんか、違うな〜って思っていた数年前。 たまたま、朝の通勤中のカーナビのテレビで、「暮らしの手帖」の立ち上げが「とと姉ちゃん」が流れているのを見ました。 それから、人に寄り添う言葉は、地域より生活、生活より暮らしの方が、しっくりするな〜と感じています。 僕たちも、「暮らし」を意識して、保険や制度外の取り組

格差は、自己責任では解決しない

世の中には、たくさんの格差があります。 経済格差、健康格差、教育格差など。 これらの原因は、様々な要因があり、その一つに貧困や富裕の連鎖があります。 世の中には、これらは努力による格差という方もいらっしゃいます。 「格差社会?」~二宮尊徳翁から学ぶ精神(堀義人 起業家の冒言)  僕はこれがどうしても納得出来ません。 ずっと引っかかっていました。 確かにそれも一理あるのですが、一方で食料自給率が下がった現代に、貧困層では、飢餓とまでは行かなくても、食べ

森田洋之のプロフィール

1971年、僕は横浜で生まれました。 海沿いを走る京浜急行の金沢文庫とか金沢八景とかあの辺りです。 当時その周辺はまだ裏山や畑があり、比較的のんびりしていました。 裏山の小さな池でザリガニ釣って帰る途中、知らない農家のお爺ちゃんが畑の横の湧き水を飲ませてくれたのを今でも覚えています。 親や親族に医師や医療従事者は一人もいません。 そんな中で僕が医師になれたのは、偶然というか何というか…。 一橋大学にいた当時、僕は公認会計士になろうと思っていました。 先輩や同級生はみん

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