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日本酒イベントレポート:SAKE PARK

SAKE PARKに参加してきました。
今回はその様子をレポートします。

■イベント概要

日程:2023年4月8日(土)・9日(日)
時間:12:00~19:00
場所:MIYASHITA PARK 4階 芝生ひろば
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10(Google MAP)
主催:SAKE PARK実行委員会
共催:三井不動産株式会社
後援:愛媛県大洲市/和歌山県海南市
内容:26酒蔵の有料試飲(チケット制)、食品・グッズ販売、フードトラック
※雨天決行、荒天中止

ご利用方法:酒チケット1枚あるいは複数枚で、酒1杯と交換できます。イベント限定デザイン升も販売予定。
全国の名だたる酒蔵が参加を表明しています!
=====================出店予定=====================
にいだしぜんしゅ・山の井・羽根屋・仙禽・五人娘・月の井・酔鯨・リブロム・天領盃・龍力・南部美人・手取川・紀土・陸奥八仙・いづみ橋・松の司・あべ・真澄・稲とアガベ・乾坤一・若駒・秋鹿・ぷくぷく醸造・酒屋八兵衛・上川大雪・土田

上記リンクより

2019年まで国連大学前で開催していたイベント「AOYAMA SAKE FLEA」の様子。海外の方も多数来場いただき、日本酒の魅力を広く知っていただくきっかけとなりました。
以前も平和酒造が企画協力していたイベントで、国連大学前のファーマーズマーケットにて行っていたのが「AOYAMA SAKE FLEA」。このイベントでも、全国の酒蔵、そして農家さんとともに、“美味しい・楽しい・面白い”日本酒と、お酒の原材料であるお米の文化、発酵文化を発信してきました。
「SAKE PARK」はそれから約4年の時を経て、新たな運営メンバーを迎えより世界への発信に目を向けたスタイリッシュなイベントとして、新しく企画しました。

上記リンクより

クラウドファンディングのページで明記されている通り、かつて青山の国連大学にて行われていたsake fleaの基盤として、新しい形をとったイベントとのこと。
ただ。
良くも悪くも、クラウドファンディングのページから読み取れるのは、前売り券+升のプレゼントの支援の数。
それだけ前売りチケットが売れている、ということは、その分人が来る、ということです。
MIYASHITA PARKにすでに行ったことがある身としては、そこまでキャパは広くない印象でした。
したがって、かなりの混雑になることは容易に想像できます。
土日の開催で僕は日曜日に参加したため、土曜日の夜にはいろいろとツイートが出回っていましたね。
やはり混雑・行列はしていて、かつ、土曜日は急な雨でかなりてんやわんやだったようです。

■現地の様子、雰囲気

予定の兼ね合いで、行けるかどうかわからなかったためクラウドファンディングの支援はしていませんでしたが、時間ができたので当日参加で行ってみました。

結構並んでました

まずは受付。
いわゆるスターターセットになるものの最もリーズナブルなものが、2000円でシール5枚とプラカップと升付き。
今回は様子見程度に済ませようと思ったのでスターターキットでまわってみることにしました。

今後の使用用途をどうすればいいかわからない升

もらったプラカップに入る量はおよそ45-50ml程度でしょうか。升は60ml程度。
仮に升の値段が1000円くらいとすると、シール1枚200円くらいの単価でしょうか。

ほとんどのお酒はシール2枚からで、3枚、5枚、中には20枚を超えるものも!
受付時にもらった分で不足する場合は、追加でシールを買う形式です。
ここで心置きなく、満足するまで飲むとすれば、いったいどれだけ追加で支払うことになるのか…。

個人的には、どの酒がシール何枚か、という一覧がほしいところでした。
なぜなら、毎回、お酒のブースの前まで行かないと、レートがわからないのです。
しかも、1枚のみで飲める酒の選択肢が少なく、探すのに一苦労でした。
(追加でシールを買うのであればこのような悩みはないのでしょうが。)

お酒のブースに並ぶ人も多いのですが、どこのブースに並んでいるのかがわかりにくこともしばしば。
それぞれのお酒のブースが近いので、「遠目で様子見・物色している」のか、「並んでいるのか」がわからず混乱していることもしばしば。
最後尾です、の看板があったり、列の整理がなされるとよりありがたいところです。
立ち飲みできるテーブルがもう少したくさんあるとありがたいところですが、スペース的に厳しいのでしょう。

すれ違う方から聞こえる声を拾うと、酒のイベントと把握せずふらっと入ってきている人もいたようです。
渋谷という街を象徴するのか、若者や海外の方はやはり多めです。
DJブースからの音楽も雰囲気を盛り上げるのに一役かっています。
時間が経つに連れて、徐々に人の数が増えてきました。

一方で、ちらほらイベント慣れしていたり、業界者っぽい方が挨拶しているのがみえました。
どうやら、コロナ禍明けの久々の対面の場、挨拶回りの会場のようにもなっているようです。
まぁ、これまでコロナで日陰になり鬱々とした業界がやっと明るくなってきた、ということなのでしょうか。

■飲んだお酒リスト

滋賀県 松の司 純米吟醸 楽
高知県 酔鯨 純米酒 吟の夢
長野県 真澄 すずみさけ 純米吟醸 白麹使用

紀土の仕込み水もたくさん飲めました。

スターターキットのシール5枚のみなので、3種類で終わりました。
上から順番に、2枚、2枚、1枚の内訳です。
並んでいる人で、シールのシートを束で持っている人もいらっしゃいましたね…。

■終わりに

まだ日本酒やクラフトサケに触れ合ったことがない新規の層へ向けたアプローチが必要だと私たちは考えています。
これからの社会を担う若い世代の方々、そして海外の方々が日本の酒文化に触れ、お酒って面白い!日本の発酵醸造文化って楽しい!そう感じていただけるようなイベントを開催することで、日本の酒業界の発展に繋げていきたいと考えています。

上記リンクより

確かに会場には若い世代の方々、海外の方々は多かったですが、どのように効果測定するのでしょうね?聞いてみたいところです。
あと、若い世代、って何歳くらいなのでしょう?日本酒の業界なら40歳50歳でも若手、なんて呼ばれることも珍しくありません。
また、50万ゴールで500万達成という、目標金額を1000%を超える支援金額が集まっていますが、その用途ってどうなっているのでしょう。まぁ場所代、運営費がかなり高いのでそこに使われているのは容易に想像がつきますが、それにしても最初のゴール設定が50万ですからね…?
結果として、クラウドファンディングがチケット前売りページ化したのだとすれば、クラウドファンディングで持っていかれる手数料分がもったいない気もしますけども。

新しい形でのイベントですので、これからどうなっていくかは要チェックですね。

ではでは。

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