総合型選抜の二次選考について

前回は、総合型選抜の一次選考の概要を話しましたので、今回は二次選考の概要についてお話したいと思います。

まず、私の子供「受験者A」ですが、一次選考を通った6校のうち、3校の学校で最終合格しました。

受験者Aのケースでは、二次選考を以下の形式で受験しました。
①科目試験+論文試験+面接試験 2校
②論文試験+面接試験      2校
③面接試験のみ         2校
受験者Aは①、②、③それぞれの形式で1校ずつ合格しました。

①、②、③それぞれのパターンで二次試験を受けた感想としては、どれもそれぞれの難しさがあると思います。
③面接試験のみは、一見簡単に見えますが、「合格ラインに達する回答」を面接で発揮するのは、それなりに難しいというのが実感です。

総合型選抜の一次選考においては、予備校や親などの助言を受けて申請書類を準備することが可能です(書類自身は志願者自らが作成することは大前提ですが、「助言」は受けることが許容されていると思います)。大学側も当然、そのことは想定内です。そうすると必然的に、二次選考において大学側は、志願者自身がその書類を自身で作成したのか、自分の頭でしっかりと理解しているのかという点で深い質問をしてきますので、相当しっかりと理解しておかないと面接で合格点に達することはできません。

また、③面接試験のみの難しさとして、下記のようなことが挙げられます。

例えば、面接官が「地球温暖化問題をどのように思いますか?」と質問したとします。
回答例A 「私たちは温暖化を抑える取り組みを続ける必要があると思います」
回答例B 「経済発展と環境保護を両立させようと各国が取り組んできましたが、明らかに経済発展よりも環境保護を優先すべき段階にきていると思います」

恐らく面接官はどちらの回答に対しても「そうですね」とだけ回答します。
ただ、回答の深みとしては、回答例Bのほうが少し深いと思います。二次選考ではBのような回答を積み上げていく人が合格するのだと思います。

何が言いたいかと言いますと、③面接試験のみだと、受かりやすいというのは錯覚ですので注意して下さい。

次回は、勉強開始時期や、勉強プランについて書きたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?