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大学職員は組織人・サラリーマンである

大学職員になりたいという人は意外と多い(らしい)です。事務を主とする総合職をはじめ、毎日定時で帰れそう、仕事が楽そう、決まったことをすればいいというイメージもあるのかもしれません。

実際の大学職員

実際、上記のようなイメージを体現する人は(窓際部署)にいないとは言えないので、完全に否定する事はできません。

ただ決まった手順の仕事を行う専任職員(いわゆる正社員)は、年々減っていると思います。特に2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために大学は遠隔授業を行い、キャンパスは閉鎖してきました。

今までにない事態に対して、次々と現れる問題や課題に対して、大学がどのように対応できるか、対応すべきかに対する原案や現実的実施できるレベルまで落とし込む仕事をここ半年してきた職員も多いと思うのです。

また学外からは貴重な意見(やクレーム)への対応に苦慮している大学職員も話に聞きます。(なお、クレームなどは専任職員がその分の給料をもらっているので、派遣職員などに押し付ける職場はクズではないでしょうか)

ただコロナ禍において、改革派か保守派ではなく何か見えてきたものがあるように思います。

コロナで見えてきた対応力や情報収集力などの格差

昔の大学職員はマニュアルや手順書に沿って仕事をしていればよかった時代もあったようです。(少なくとも私はその時代を知りませんし、今の所属機関は事務作業だけ行う職員は若手のみです)

大学も何も変わっていないように見えて、国の政策や法令の変更により変化が求められてきました。ただ大学外が変わる事によって、対応する部署は全部署ではなく、どちらかというと決まった部署が多かったように感じます。

しかしコロナ禍では、大学のどの部署でも今までにない対応が求められました。そこで顕著だったのは、大学職員個々の課題に対する対応力や問題解決力であると思います。

課題や問題に対応するには、情報をどうやって集めるかも重要だと思っています。この情報収集力や情報を整理する能力もコロナ禍で色々と見えてきたなと思います。

大学職員とサラリーマン

話がなんかずれてしまいました。さて、大学職員をやっていて不思議なのは、組織に属しているという意識の希薄さを感じる事があります。

基本的にはサラリーマンと同じなので、上からの指示については法令違反や倫理的問題、重大な問題がなければ対応するのが仕事です。でもたまに「私には出来ません」とか言い張る人がいます。

教員は個々であるという意識があるのは分かるのですが、職員であれば「上からの指示」に対して、どのように対応するのか、指示に対して結果を期待以上に出すのが専任の大学職員の仕事です。

指示に対して、組織の都合ではなく、例えば能力不足などで自分の都合で出来ない場合は努力も必要です。知らないなら(業務中にでも)知る努力をしないといけません。

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