最近の出来事、つらつら

　前回執筆してから、随分と時間が経過してしまった。気がつけば桜の花びらもひらひらと地面に落ちて溶けて消え、今まさに私のマンションの通気口の中に虫が入り込んだようで、耳を貫くようなギャーという音がわんわんなっている。　

　昨年と今年の狭間あたりから、中小企業診断士という国家資格を取得するための勉強を始めた。これは前から気になっていたものの、勉強にだいたい1年ほどを費やすらしく、勉強する前から尻込みをしていた。私は昔から、机の前にじっとしていられない、多動症の人間なのでまず集中力が続かないだろうと諦めていたのである。でも、ついに一念発起して勉強を始めることにした。すると、もともと不器用な人間で、幾つもの物事をこなせないジレンマに陥る。

　兎にも角にも、近頃は勉強勉強勉強漬けの毎日で、さまざまな聞きなれない言葉が頭の中に螺旋を描いて入ってくるものだからすでにオーバーフローしそうなほど頭の中がてんやわんや、という感じ。頭の中で見慣れない小さなおじさんたちが楽しそうに両手もろてを上げて踊っている。

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　たまたま家族からもらった芳醇な食パンを食べたことをきっかけに、どうも自分の中で食パンブームがやってきて、先日後輩の結婚式二次会に行きがてら思わず途中で一斤分の角パンを買った。そして買ってからこれが思いの外ボリュームがあって、これ食べ切れるかしらと気を揉んでいる。（食パンって思いの外味のバリエーションを考えるのに苦労する）

　後輩の結婚式二次会は、それはもう今まで見たことのないくらいの満ち足りた顔をしていて、彼女のそうした姿を見るとやっぱり結婚っていいかもしれないなぁ、と思ったりもする。その時に久しぶりに会った同期と、その場の流れでご飯を行くことになり、なんとなく仕事の話になる。

　彼は割と真面目にキャリアプランなるものを考えてどうやらここまできたらしい。すごい人だな、と思いながらも、少し後退りしている自分がいる。その後ろめたさにも似た感情は、果たしてなんなのか、帰りの電車の中で考える。電車内は、終電が近いこともあり気だるい空気に塗れていた。飲みすぎた人はうなだれ、その痕跡が床に滴り落ちている。これはこの世の混沌とした日常の縮図である。

　このままではダメだ、という思いがきっかけとなって、今まさに資格の勉強をしている。勉強をする、という行為が果たして自分自身の焦りを満たすものかどうかわからないし、もともと根気のない私は見えない出口を彷徨うような形で、なんとか机に歯形を残すくらいの気概で必死に何かを学ぶべく動いているのだ。

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　これまでそれなりの頻度で更新していたnoteも、今ではなんとか1ヶ月に一回くらいのスパンとなり、ずっと習慣としてきた読書も以前よりはガクンと読むペースが落ちてしまった。悲しいかな、自分の能力の限界を今まさに、自分自身が感じている。久しぶりに回転寿司チェーンに後輩と行ったら、目の前で全く寿司が回っていないことにびっくりした。後輩はしたり顔で、これが今のスタイルですよ、知らないんですか？（おっくれてるー！）という感じの言葉をかけられ、こうして人は浦島太郎となり、時代から取り残されていくのか、と驚愕したものだ。

　ただとはいえ、ずーっとひたすら勉強漬けというのもやっぱり性に合わない。人はご褒美やら楽しいことやらがないと、生きていけないのである。最近の私の空っぽになった体を突き動かしているのは、一にも、二にも、三にも韓国ドラマである。昨年はこれほどまでに自分がどハマりするとは思わなかった。

　ここにきて、半年くらいで7作品くらい一気見している。つい先日に放送を終えた『涙の女王』も、全て見終えた。韓国ドラマのすごいところは、決して一度見ただけではその伏線を全て追うことができないところだ。その迸る愛については後日またゆっくりと認したためたい。

　そして、ここ最近日々が目まぐるしく、先月は仕事でタイとインドネシアへ行き、ついに韓国ドラマへの愛が募って、釜山をついに旅行した！　それから先週は佐賀県唐津で行われたカレーの学校にも参加し、とにかく目の前がぐるぐると回り続ける。なんとはなしに満ち足りている。

　GWに入り、少し余裕も出てきたので、いい加減不器用な自分とはおさらばしたい今日この頃。時間があるときに、またゆっくりつらつらと最近の出来事を書いていきたいと思う今日この頃。（noteも久しぶりに皆さんの文章を読んだおかげで、色々なことが浦島太郎状態、です）