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思わず引き込まれた話のまとめ

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ついつい語り口に引き込まれて最後まで読んで感服した話のまとめ。
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2022年2月の記事一覧

息をするように本を読む60 〜高木徹「戦争広告代理店」〜

 「PR」という言葉がある。  public relationsの略だ。  よく耳にする言葉だが、日本にはぴったりはまる言葉がない。  一般に、行政機関では「広報」、民間では「PR」という言葉がそのまま使われている。    日本パブリックリレーションズ協会の定義では、 「組織とそれを取り巻く人間(個人、集団、組織)との望ましい関係を作り出すための考え方、及び行動のあり方」 とある。  組織とその周囲との『望ましい関係』とは何か。  その組織の正当性、つまり、他より優れている

【2022.2.17の日記】暇なんかないわ、大切なことをするのに忙しくて

自分の生活やこれまでやってきたことに対して色々と区切りをつける必要があると感じたのはちょうど去年の今頃のことだった。 私は、大学卒業後から途切れなく、約14年間ほど近くフルタイムで何よりも上昇思考を持って働き続けてきた。(転職は何度かしているがこれまでほぼ途切れはなかったのだ。)学生の頃から、「自分は自分で人生を勝ち取るのだ」と思って生きてきた。人と同じでなくてもいいから、自分で納得のいく仕事をして自立し、「こんな人でありたい」という理想的な生き方をするのだと強く信じてきた

28歳冬、 渋谷の夜

「あれ?そっちの方が可愛い。さっきまでついてた赤い口紅は男ウケしないから絶対にやめた方がいいよ。思ってたよりも俺の好みの顔かも。」 向かいの席に座っているだいたい30歳ぐらいの、おそらく童顔を隠すためにヒゲを蓄えている妙に白い顔をした男が、猫なで声の10代と思しき女の肩を抱きながら、私の顔をじっと見て言った。 私は男の発言を無視して真顔のまま心の中で舌打ちをし、レモンサワーを一気に喉に流し込んだ。またどうして私はこんなにくだらない会にきてしまったのだろうか。食事によって取

noteを書き始めて22ヶ月記念日!いつかまた必ず赤いバスに飛び乗ろう。

毎月7日はのりまきのnote記念日! 最近は、下書きに溜めてたものを放出するだけで凌いだりして、実質10日くらいはnoteに何かを書くのもじっくり読むのもお休みしていたのですが、ようやく忙しすぎる日々に慣れてきたので、またnoteをポツポツと書き落とすことにしました。 知らない方のために、大切なお知らせです。 2020年4月7日にnote界に舞い降りて、その日から毎日noteを書き始めた私。 毎日書くのは一年ちょっとでやめたけれど、気が向いた時にしょっちゅう書いてます。 そ