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支援級1年生×勉強=???



文字・数の習得に向けて、途中挫折しながらも机上課題を約一年半ほど続けています。
現状、習得にはまだほど遠く、練習が必要な状態ではありますが、私自身もいろいろ失敗と改善を積み重ねていくうちに気づきがありました。
今日はその気づきの記録です。


机上課題を始めるタイミング

 以下の3つがそろってから
  1)教える側の指示を理解し行動できる
  2)基本的な生活動作が確実にできる
  3)公園の遊具で遊べる
目的(モチベーション)
 
一緒に取り組む過程を楽しむ
優先順位
 文字 < 数
どう取り組むか
 ★ まずは1に運筆!2に運筆!
 ★ お互いに無理のないやり方を模索する
   ⇒取り組む時間帯・テキスト選びが肝
   ⇒子の特性を観察するのが近道
 ★ 好奇心の種をまいておく

まずは日常生活の確立だった

机上課題以前に、手の使い方がしばらくネックになっていました。開始当初の息子は力加減ができず、運筆は当然ままならないし、そえている左手にも力が入りすぎて、プリントがぐちゃぐちゃになるなんてことがしょっちゅうあり……。
こうした机上課題以外の課題があると、それだけでお互いにピリピリしてしまいます。

いま思うと、開始のタイミングを間違えていました。机の前に座れるようになったタイミングで始めたのですが、それではまだ早かったみたいです。
最優先事項は、日常生活動作の確立でした。日常生活を確実に行えること。そして沢山沢山遊ぶこと

歯磨き、着替えなどの日常生活や遊びの中で手先の動きを体得していくことで、それが運筆(発達)の土台となります。
その上で、親の指示を理解し、その指示のもと一人で動けること、公園の遊具で手と足を使って自在に遊べるようになること。そこからが本当のスタートラインでした。その3つをクリアしたここ数カ月ほどは、机上課題への取り組みが以前に比べてスムーズで楽です。



優先順位は 文字 <  数

なにかわからないことがあっても、話せさえすえれば、スマホの音声検索機能に頼ればある程度答えが返ってきます。しかし、息子が自分の意思を伝えるには、数のカウントができないと困ることが多いように思いました。「○○個ほしい」「○○とって」だとか、他にもお会計のときだとか。
そのことに気づいてからは、数を特に意識して教えるようになりました。

【 教材の成功例 】
絵本の『バムとケロ』が大好きで、
ケロちゃんを主役にした数のカウント練習
これはとても面白いらしい
【 教材の失敗例 】
個数に応じて丸の色を濃くした教材
毎回消極的でやっつけ仕事のためNG
使用していたビーズ(写真中央)は、おもちゃに。。


取り組みに適した時間帯がある

勉強=朝の方が入りやすい、そんな思い込みがありました。けれど息子の場合、一日のやるべきことがすべて終わった就寝前が一番落ち着いていて指示が入りやすく、前向きに取り組めるようです。就寝前は日々のルーティンに組み込みやすく、やるやらないの小競り合いでお互いイライラすることがなくなりました。


やらない・できないには理由がある

お互い頑張って取り組んでいるのに、息子から終始漂うやらされている感。

その原因が、課題テキストを別のものに変えたことで分かりました。要は、「息子にとって」面白くなかったんです。あと、課題がその時の息子のレベルに合っておらず不適切でした。

大人に与えられたものは絶対にやるもの、といった私自身の思い込みがここにもありました。ただ課題を易しくするだけではだめで、本人の興味とレベルに合ったものから少しずつ始めることが大事なポイントでした。


【 教材の失敗例 】
絵本の『すしずもう』で作った教材
& ひらがな
一緒に作る過程の方が楽しかったみたい
ひらがなの見比べも無味すぎてNGでした


現状の最適解

・意欲的に毎日できる易しい課題
・スムーズに取り組める時間帯に行う

「こんな簡単でいいの??」と思うような易しい課題、かつ本人が意欲的に取り組める教材を選ぶようになりました。
息子が楽勝と思えるものを毎日少しずつでいいから取り組み、コツコツ習慣化して、成長のタイミングが来たとき、適切な課題に取り組んだ方が長い目で見れば確実で着実な成長を期待できると考えたためです。いまは「できることは確実に」を合言葉にして息子ができる取り組んでいます。


【 テキストの成功例 】
新興出版社のこのシリーズは最高です!
類似課題を1Pで表&裏2回でき、さらに楽しい!!
すごくよくできたテキストです



教える側が怒りそうになる課題は、本人のレベルに合っていない

教える側が怒りそうになるときというのは、教える側の技量の問題を除き、なにかしら取り組んでいる課題に少し無理があるのだと思います。そういった場合、課題のレベルを落してやってみるとスムーズに進み、本人の成長とともに気づくと次の段階に移行しやすくなっているように感じました。


「やりたい!」が大事

息子と取り組む中で次第に、「やりたい!」気持ちを優先して日々楽しく遊ぶことが一番効率的な方法ではないかと思うようになりました。

「やりたい!」と言い続けていた卵を割る繊細な作業も、失敗を繰り返すうちにいつの間にか確実にできるようになりましたし、毎日様々なもので遊ぶにつれ、徐々に集中力が増し、発語が増え、手先の力がついて、家でできることが増えてきました。


↓ これは、楽しみながらビジョントレーニングをするのに最高でした\(^o^)/



好奇心の種をまく


我が家では絵本に力を入れており、数ヶ月前から絵本を週1-2回図書館で借りて、絵本を定期的に入れ替えるようになりました。そうすることで、目新しさから子どもたちが私の選書をワクワクして待つようになり、それを見た私も嬉しくなり、絵本選びが楽しくなってお互い楽しみながらやっています。そこから派生して、図鑑に触れる機会も増えました。

参考・おすすめ図書



一年半前の私に言いたいこと

息子のような特性のある子が学ぶというのは、非常に険しい道のりなのだと始めてみて痛感しました。

お世話になった療育の先生に
「(成長の時期を)待ちましょう」
「できることを安心して確実に取り組めるようになることが大切です」

と、言われたことがありました。

いまになって、その言葉の意味がよく分かります。
焦ったところで意味がないんですよね。
どのようなものであっても成長の時期は必ずくるし、できなかったりやる気がないときは、焦るより今できることを確実に取り組むことが次の成長に繋がる。

とはいえ、一年半前の私に焦るなと言ったところで聞く耳を持たないでしょう。
そりゃ焦るし、焦って当然だし。
それはもう、しょーーーがない。

その上で伝えたいことは、
「あなた自身が学び続けなさい」ということです。

この一年半で、学びは最強ってことを息子から教えてもらいました。
発達について学べば学んだだけ息子に合ったアプローチの仕方が分かるし、習慣化について学べば、気づくと以前より習慣化しやすくなっているし。学びは生活をより楽にしてくれるんですよね。楽になって、ちょっとずつ余裕がうまれて、優しくなれる。

だから、学びなさいと。

先の見えない取り組みだけれど、学んで、過程を楽しみなかまら頑張ろうと言いたいです。

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