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私の短歌:「時間」を詠んでみた

秒針は僕だ何度も君を追い越してだけど一度も君に勝てない

2021年11月7日、NHK短歌のテーマは「時間」。これも私には難しいテーマでした。全くと言っていいほど浮かばなかったのを、無理してひねり出した3首です。

最初は「時計」をイメージして詠みました。時計の秒針は分針を何度も追い越すけど、一回りは1分に過ぎません。一回りで1時間を表す分針に勝つ日は永遠に来ないのです。

迷信は麻薬あの日のミサンガを探す指先いまは震えて

「時間」というテーマからかなり離れているかもしれないですが、過去に得た成功体験にしがみつき、そこから頭が離れない人を想像して詠んでみました。年をとると、何もしていないのに指が震える人がいます。そんな年になっても、若い時にうまくいったことを思い出して、ミサンガのような小さなものにもすがろうとする、そんな悲しい姿を思って。

現在をまだ竹の定規で測りおりこだまでしょうか日本の戦後

戦後から70年余が経過したのに、やれ平和憲法だの、改憲をしたら日本が侵略するだの、世の中の変化を全く無視したことを堂々と語る人がいまだにいるのがめちゃくちゃしんどく感じることがあります。

行動経済成長の時代にできた社会保障制度や、労働法制も根本的な見直しをしないまま時がたって、時代に合わないものになってしまいました。その間に中国を含む周りの国は大きく変わっています。「こだまでしょうか」はもちろんあの有名な詩の「本歌取り」のつもりでした。

今回は自分でも不出来だったと思います。今年の4月から短歌教室に通っていますが、ノートを見直して、復習しようかな。ではでは。(終わり)

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