絶対に貧困が生まれる残酷な世界 #38

最近、ダーウィンの進化論とマルサスの人口論を勉強しているキャルロです。これらを学んでいるうちに今まで薄々とは気づいていましたが、見ない振りをしていた世の中の残酷な真実が明らかになってしまい軽く絶望しています。

その現実とは何か、世界には必ず持てるものと持たざるものが存在し、持たざるものは駆逐されてきたという事実です。進化論の考えに則ると今生きているのは過酷な自然に耐えて進化して生き残り子孫を残せた生物だけです。それ以外の生物は全部絶滅しました。そしてこれは過去の話ではありません。今生きている私たちも逃れられぬ運命なのです。世界は残酷です。現代の社会環境が求める能力を持ち適応できないと人間は淘汰されてしまいます。「勉強ができない」「運動神経が悪い」「コミュ力が低い」「ブサイク」などの特徴があると現代社会では不利になりやすく、そうなると結果として子孫を残すことができなくなってしまいます。女性は自分よりも年収が高い男性をパートナーに選ぶ傾向があるというデータもあります。環境に適応できない種は滅びる。これが生物に課せられた逃れられぬ運命なのです。

またこの世の資源の量は限られているそれを巡って必ず争いが起こり敗者が生まれます。一夫一妻制なら各性別の人数が一緒でないとあぶれてしまう人が必ず出てきますよね。マルサスは人口が増えるスピードに比べて食料が増えるスピードが遅いので、その結果人口を養っていくのに十分な食料が確保できず、飯にありつけない貧困層が発生すると言います。そうして過剰になった人口は戦争や疫病で限られた食料で養える分まで減ることなります。そこからまた人口は増え始めまた食料が足りなくなりまた戦争が起きるという現象を人類は繰り返してきました。こういった現象は何も食料だけに限ったものではないと思います。東大や医学部に入れる人数は限られていますし、大企業の採用人数もプロ野球の指名人数も限られています。求める人の数よりもポストが少ないものは無数に存在し、大量の貧困層が発生します。全員が豊かになることはないのです。また先ほど述べたように女性は自分より年収の高い男性を選ぶ傾向があります。そうなると平均よりも年収の低い男性は多くの女性から選ばれにくくなりますし、逆に年収の高い女性たちは数少ない自分よりも年収の高い男をめぐって争いあうこととなってしまうのです。

現在ではまだまだ世界人口は伸び続けていますが、食糧の生産技術も飛躍的な進歩しているのでマルサスなんて時代遅れだという話もありますが私はそうは思いません。ウクライナとロシアの戦争で小麦の収穫量が減っていると聞きますし、気候変動で作物が育たなくなったり、最近だと水資源の不足という話も聞きます。今ある食糧が何かのきっかけで確保できなくなり、人々を養っていくことができなくなった時、恐ろしいことが起こると思います。

ここまで自分で書いていても恐ろしい事ばかり書いてきました。世の中には絶対に敗者が生まれます。そしてそういった敗者は絶滅していったのがこの世界です。昔の人はこうした理不尽に抗うために宗教を信仰してきました。ですが科学万能の時代に今更神様を本気で信じることができる人なんてそう多くはないと思います。現代に残された希望はアニメやゲームなどの仮想世界にのめり込んだり、アイドルやホストなどの推しに貢ぐことでしょう。こういったオルタナティブな宗教が嫌なのなら残酷な世界で戦って勝つしかありません。まあこんなこと書いている私も会社では絶賛ダメリーマンの敗者なんですがどうにもアイドルだったり限界までのめり込むことはできません。同志たちへ最後に進撃の巨人の主人公エレンのセリフを書きたいと思います。「勝てなきゃ…死ぬ…勝てば生きる…戦わなければ勝てない…」

心臓を捧げよ!

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