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せっかちな俺へ


めまぐるしい。

仕事が立て込んでいる。

加えて、支えているものが便利すぎる。

手が、目が、体が、そしてやっと頭が、
引っ張られて、振り回される。

そんな状態が続くから、小手先ばかり早くなってしまった。

いつなんどきも呼吸が乱れない人間は、手ではなく頭が先をゆくんだ。

自分はせっかちである。

そんな自分とは対立を続けていかなくてはならない。

個性は、活かすべきものと眠らせるべきものがあるように思う。




自分を変えることは容易ではない。

だから自分の周りから変えていくのがいい。

早すぎるものを、遅くしていく。

自転車は早い。

観察する暇もなく、次から次へと流れていく。

だから散歩する。

だから鉛筆で書く。

雑巾を持って掃除をする。

無理に変わろうとしなくていい。

勝手に遅くなる。

深く悩まず、やるべきことを落ち着いてやろう。

丁寧に。

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