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#17 読書録「時間最短化、成果最大化の法則」

今回の読書録は「時間最短化、成果最大化の法則

著者は株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長の木下さん。web業界にいる方やTwitterをよく見ている方なら知っている人も多いと思う。

私自身、木下さんの書籍を読むのはこれが2冊目。
1冊目は「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング」で、これまた素晴らしい本。(これも改めて読み直して、近いうちに読書録にまとめようと思っている)

この本を読むきっかけになったのが、書籍の中でも言及されている「ピッパの法則」を知ったことだった。(以下の記事)

ピッパの法則とは「ピッと思いついたらパッとやる」こと。至ってシンプルな話だが、これが実行できている人は私含めて少ない気がする。

思いついても何かと理由をつけて後回しにする。特にタスク系は溜まっていくことで管理の工数・労力が増えていき、次第に行動量は減少していく。

逆にこれを意識するだけで行動量は格段に上昇する。書籍では10倍アップすると言及されていた。

この話を聞いて「これはいい。他の内容も知りたい」と思い、ポチった。
書籍で紹介されている法則は全部で45個。この読書録では特に個人的に響いた箇所を引用していく。


チャンスに気づかない人は、どんな「考え方のクセ」を持っているのか?
常に「一発一中」を狙っている
おみくじに大吉、吉、中吉、小吉、末吉があるように、チャンスの種類もいろいろだ。
チャンスに気づけない人は、一発で大吉を当てようとする。大吉以外は見すごしてしまう。その間ずっと立ち止まり、時間ばかりすぎてしまうのだ。

チャンスは来るか来ないかではなく、気づくか気づかないかであるという話。

例えばTwitterで「たくさんの人からいいねやリツイートがほしい!」と思い、何日もかけて考えて、渾身のツイートを1つ投稿する。しかし結果、反応は全くなし。ただ時間をムダにしてしまった….

こういった事象はTwitterに限らない。
なるべく一発で成し遂げよう、と考えてしまう人は多いはず。私もそう。

しかし成果を最大化するためにはそうではないという。
一発一中は狙わない

渾身の内容(と思い込んでいる)を1日1ツイートするくらいなら、細かな気づきや情報を1日10ツイートする。反応は中吉や末吉いろいろあれど、その方が結果的に多くの人に届く可能性が高まるし、世に出してみたら思いがけず大吉だった、みたいなこともある。

と、そんなふうに理解してみた。行動量が大事とも言える。

本来、戦略とは文字どおり「戦いを略す」こと。いかに「不確実な部分を略せるか」が重要だ。だが、つい「不確実な部分を確実にする方法」を考えてしまう。
しかし、成果を上げている人はそうではなく、「不確実な部分を避け、他で補う方法」をやっていることが多い。

これは身に覚えがある….

不確実な部分を確実にした方が、なんだかカッコよく思えてしまう。すごいことをやってのけた気になってしまう。

ただそこに膨大なお金と時間を割いた結果、本来投下するべきところにリソースが割けなくなり、もたらされる成果も小さくなってしまう。

ウェブ制作においてもこういった事例はありそう。
例えばマーケティングの打ち手を考えるにあたり、既存のメソッドで充分に賄えることを一から難しく考え始めてしまう。「車輪の再発明」のような事態に陥ってしまう。

大切なのは「いかに略すか」。忘れないようにしたい。

進捗状況を確認しながら、「このままでは達成できない」とわかったときは、すぐに現業務をやめ、戦略の練り直しを行う。
〜中略〜
このとき、今までやってきた業務がムダになってもいい
戦略がないと、「今やっている業務」をよりがんばろうとする。
戦略があると、「今、何をやっているか」ではなく、常に「目標達成に最も可能性が高い業務」に切り替えようとする。よって戦略がないときに比べ、生まれる作戦のが圧倒的に増え、も圧倒的に高くなる。

これもあるあるだろう。

私のような凡人が「今までやってきた業務がムダになってもいい」と割り切るには勇気と信念がいる。
ただ引用文にもあるように、成果の出ない今やっている業務に注力したところで成果は出ない。手段の目的化というやつだ。

「目標達成に最も可能性が高い業務はなんだろうか?」この思考を常に兼ね備えておきたい。

「欠落的欠点」はまわりから見るとまるわかりなのに、当人だけが意識できないというやっかいな特徴がある。
チームメンバーが認識している自分の欠点を「ああ、そうなのか」と素直に受け入れることがとても大切なのだ。

欠落的欠点とは、自分は気づいていないが他人は知っている欠点のこと。

木下さんの会社では、ジョハリの窓というフレームワークを用いて「欠落的欠点」を見出す。
調べたら木下さんが以下のサイトで解説されていた。ぜひ読んでみてほしい。

上記の記事から引用

自分が欠点と思っていない欠点を素直に直す。成長にはめちゃくちゃ重要。


以上、時間最短化、成果最大化の法則の読書録でした。

木下さんの書籍は私のような平々凡々な人間でも理解しやすい言葉選びや構造で執筆されていてとても読みやすい。

紹介できていない法則もたくさんあるので、気になった方はぜひお手にとっていただきたい。


Twitterがんばっています。よければ覗いてみてください。

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