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「男女混合駅伝」テレビ中継の解説

「全国招待大学対校男女混合駅伝」のゲスト解説をさせて頂きました。

第2回となった今年の大会。

正直なところ、僕も解説の依頼が来るまで、本大会のことはほとんど知りませんでした。
解説するまでに調べた情報、そして当日解説を担当させてもらって感じた大会の魅力について書きます。

この大会の特徴は区間ごとの距離が短いこと。

全区間:20km
1区(男子):3km
2区(女子):2km
3区(男子):5km
4区(女子):3km
5区(男子):2km
6区(女子):5km

大学レベルで、これだけ短い区間の駅伝は他にありません。
そのため、選手のスピード感が映像からも伝わります。

例えば5区2kmの区間賞は東洋大学 甲木選手で5分21秒。
これは1kmあたり2分40秒で、通常日本トップクラスのトラックレースでしかみられないようなスピードです。

1区(3km)では800mの日本インカレチャンピオンでもある東海大学 飯澤選手が中距離選手ならではのキレのあるラストスパートで区間賞。

観ていて迫力のあるレースでした。

また、中距離選手も出場が可能な距離のため、各学校、色んな戦略やチーム構成があります。
中距離メンバー中心のチームもあれば箱根駅伝を走るような選手を起用するチームなど、それぞれの色があるのも興味深い点でした。

そして何と言っても、男女で襷を繋ぐということは他にない特徴です。
男女混合駅伝は、以前行われていた国際千葉駅伝が有名でしたが、大学生の大会で「男女混合」は世界でこの大会のみ(大会調べ)。
普段、同じグランドで練習していても、チームとして襷を繋ぐことはない男女が、本大会が一つの目標となって、選手達のモチベーションにもプラスになったのではないでしょうか。

最後の特徴は「国立大東西四大学対抗戦」も同時開催されていること。
国立大学は、陸上部はあっても、駅伝に出るだけのメンバーを集めることが難しかったり、実力的にも出場権を獲得することが簡単ではありません。
本大会のように、男女で6人ならメンバー構成ができて駅伝に出場できることは、大きなモチベーションになったと思います。

来年以降、更にこの大会が盛り上がっていくでしょう。

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