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転職エージェントに”相談だけ”するのはアリなのか?

・転職エージェントに相談だけしにいっていいの?
・相談しにいくとどんなことが知れるの?

このように考えている方もおられるかと思い、現役で転職エージェントに勤務しているぼくが記事を書きました。

今すぐ転職したい!というわけではないあなたはどんなことを期待して転職エージェントを使いますか?

・自分自身の市場価値を知りたい
・転職すべきタイミングなのかどうか知りたい
・転職エージェントだけが持っている裏情報を知りたい

上記のようなことを知りたいと思われている方に関して、私見ではありますが、提供できる情報は少ないと考えており、あまりオススメしません。

理由は次の3点です。

⓵転職市場は目まぐるしく変化するから
②そもそも“相談だけ”の人にキャリアアドバイザーが本気を出さないから
③思考停止で相談だけすると、転職する方向に誘導されるから

それぞれ詳しく解説します。

転職エージェントに“相談だけ”することをオススメしない理由3つ


⓵転職市場は目まぐるしく変化するから

中途採用では、毎日驚くほど目まぐるしく状況が変化します。
企業は即戦力をすぐに迎え入れたいという気持ちがあるため、良い方がいれば急いで採用したいと思うものです。
そのため、1日応募するのが遅れただけで、ピッタリだと思われた求人の募集枠が埋まってしまうということが頻繁に発生します。
加えて人件費は固定費なので、経済情勢に大きく影響されます。
コロナ禍だけでなく米中貿易摩擦など、雲行きが怪しくなればすぐに採用がストップしてしまうこともザラです。
これらのことから、毎日転職のサポートを行っている転職エージェントであっても、何カ月・何年後に転職市場がどうなっているのかは予測不能なのです。

②そもそも“相談だけ”の人にキャリアアドバイザーが本気を出さないから

こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、上手く転職エージェントを使用する上で忘れてはならないのは、“転職エージェントは、「企業に求職者を入社させること」で利益を得るビジネス”だということです。
転職エージェントの社員は、毎月の予算目標を達成するため、そして数十人の今すぐに転職したい人のサポートをするため、忙しく働いています。
そんな中で「ゆくゆくは転職したいかな~」という軽い気持ちで相談に来られても、捌くような形になってしまうのも無理ないかもしれないなと思います。
※もちろん全ての転職エージェントがそうだというつもりはありませんので誤解無きようお願いします。

③思考停止で相談だけすると、転職する方向に誘導されるから

繰り返して言いますが、“転職エージェントは、「企業に求職者を入社させること」で利益を得るビジネス”です。
あなたが転職したい理由を打ち明けたら、もちろん転職という選択肢を提示するのが転職エージェントの役目です。
ある程度は転職の目的を明確にし、転職してもいい会社の基準を考えておかなければ、転職エージェントの提案を鵜呑みにして、不毛な転職になりかねません。

“相談だけ”したいなら取るべきアクション2つ

個人的には次の2つだけはやってみてから相談しに行くことをオススメします。

⓵相談内容を紙に書き出す

ぼくが転職希望者の方に面接対策を行う上で、次の4項目について考えていただいています。

・転職の目的は何か?
・転職を考えたきっかけは何か?
・今の環境で目的が叶わない理由は何か?
・どんな環境であれば目的が叶いそうなのか?

これらを書き出してみると、視野が広がり、これからどうしていきたいのかが明確になっていきます。

②分からないことはネットで検索する

もちろんそれが難しいから相談したいんだよ!と思う気持ちは重々分かります。
ですが、一度落ち着いて気になることや分からないことをネットで調べてみてください。
今の時代、たくさんの方が無料で有益な情報をたくさん発信してくれているので、ネット検索で9割は十分に情報収集できます。
逆に転職エージェントしか持っていない情報、というものは今の時代ほとんど存在しません。

まとめ

この記事では転職エージェントに相談だけするのはオススメしない理由と、相談したい人が取るべきアクションについて解説しました。
転職エージェントは転職を考える全ての人に役立つ万能サービスではありませんが、上手く使えば転職を有利に進めるために不可欠なパートナーになってくれます。

今後も転職エージェントを使うべき人やうまい使い方などについて発信していきます。

ご覧いただきありがとうございました!

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