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35才JICA協力隊員がベナンに来て感じたこと5つ紹介します

一人でも多くの農家さんの自立を促すために、ベナンで野菜配達ビジネスをしている綿貫大地です。

*この記事は、JICA青年海外協力隊(2017年10月〜2019年9月)時に投稿した記事を再掲したものです

ベナン人はおっとりしている人が多い


全体的におっとりしているな感じました。ザンビアにいた時ほど、声もかけられないし、がつがつしてないなと感じます。

大学生時代ボランティアをしていたザンビアにいるときは、お調子者が多いのか、少し歩いただけで、茶化される茶化される。

それがつらい時期もありました。しかし、ここベナンではそういった機会が、圧倒的に少ない。

こちらからBonjour!と言わないと挨拶してくれない人も多いです。(日本では知らない人に挨拶しないのが普通なのに、こちらではそれが変に感じるのも不思議ですねw)

ベナンが、アフリカの中では、比較的治安がいい理由もこの国民性にあると思われます。

実際、ベナンには約40人の青年海外協力隊員がいますが昨年度の犯罪被害は1件のみで、アフリカでは最も低い犯罪被害遭遇率だそうです。

元気に話しかけてくれた少年たち

バイクが多い


ベナンでは一家に一台バイクがあって、少し離れた場所だったら歩きじゃなくてバイクタクシーを使います。

暑いことも関係してるんだろうと思いますが、ここまでバイクが多いのは、免許がいらないからでしょう。

実際、中学生や小学生ぐらいの少年がバイクを運転しているのもたまに見かけます。

余談ですが、アルコールに関してもこの国は年齢規制はなく、赤ちゃんでも飲めるそうです。

朝の通勤ラッシュ

ただ残念なのは圧倒的に中国車が多いこと。感覚的には99%は中国メーカー。

日本メーカーも頑張ってほしいです。自動車に関していえば、日本車は半分くらい。

フランスの影響が大きいので、日本ではあまり見かけることのないプジョーやルノーも多いです。

クリーニング屋さんが多い


ベナンに来てから約1か月ほど、ベナン最大の都市コトヌーから車で30分ぐらいの郊外に住んでいました。

30分かけて歩く道のりに5,6軒のクリーニング屋さんがありました。

なぜこんなにクリーニング屋さんが多いのか現地の方に聞いたところ、”洗濯機が高すぎるからだ”と。

日本では女性の社会進出の影響から時短にもなり、かつおしゃれなコインランドリーが増えているようですが、こちらは洗濯機までは購入する余裕はないけど手洗いはしたくないという中間層が増えていると分析します。

クリーニング屋さんの看板①
クリーニング屋さんの看板②
クリーニング屋さんの看板③

実際に中に入ってみるとこんなかんじ。3, 4日で洗濯してくれるそうです。

こちらが料金表。

Yシャツのたたみ仕上げが600FCFA (約120円)です。場所によっては日本の方が安いですね。

私が一緒に働いている公務員の月収が約2万円、というの考慮に入れると高いですね。それでも需要がある。ちなみに洗濯機は約5万円です。

スマホの普及率が高い


西アフリカで発展が最も遅れている国の一つであるベナンですが、スマホの普及率はかなり高いです。

大学生3人に聞いてみましたが、クラスメイトほぼ全員がスマートフォンを持っているとのこと。

実際いくらするのか、調査してみました。最も高価なSAMSUNG社のスマホは約16,000円。中国メーカー製は約6,000円。

ただ、ここには載せていませんが、コピー品になると、1,000円だせばスマホが手に入るそうです。

ホームスティしていた家のお兄ちゃん。スマホ歩きは危険です。

前からくる若者、手にはスマホがあります。

よく使うアプリは、Facebook, Messenger, WhatsApp, Youtube, iROKO+だそうです。

iROKO +というアプリはNollywoodと呼ばれるナイジェリアで作られた映画などを配信するアプリです。

家に黒板がある


ベナンの、特に都市部では、ほとんどの家に黒板があります。学校が終わった後、これを使って宿題をします。

いいな~と思ったのが、兄弟姉妹で勉強を教えること。教えるのが近所のお兄ちゃんだったりすることもあります。

ほぼ毎日、夜遅くまで勉強していました。

地方の家にも黒板はありました。

黒板が家にあるので、当然チョークや黒板消し(スポンジのようなもの)もいたるところに売っています。

この兄が弟に家の黒板を使って勉強を教える文化。ベナンで今後も残ってほしいなと思った文化の一つです。

ではまた次回~

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