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冬の道東・世界遺産知床の旅 初めての流氷ダイビングinウトロ

札幌で大雪により足止めをくらい、当初予定していた2/8、9の2日間のダイビングは、2/9の1日だけになってしまった。

今回の旅の一番の目的、流氷ダイビング。その記録です

前日の準備、ハウジングの曇り対策

16時頃に宿に到着後、街を少し散策、食事。
宿に戻ったあと、翌日のダイビングに備えて、しっかりと準備を行った。
しっかりと、だ。

バラしていた一眼レフのハウジングを六角レンチを使って組み立て、カメラを入れる。

一番後ろ左側がハウジング。移動中に変に力が入らないよう、シューベースなどを外している

本来なら2日の予定だったので、初日はワイドで写真を撮って、2日目はマクロで写真を撮ろうかな、と準備してきていた。
大雪のせいで潜れる日は1日に減ってしまった。とりあえず、どちらのレンズをつけていこうか。ドタバタして余計なトラブルを起こしたくないので、ダイビング中にレンズ交換はしたくない。となると、やっぱりワイドで撮りたいかな。と、フィッシュアイのレンズを取り付けて準備完了。

流氷ダイビングにおけるカメラのセッティングの注意は、暖かいところでセッティングしないことらしい。ハウジング内に留まった暖かい空気と、冷たい水温の中で、曇ってしまうらしい。

前日の準備では暖かい室内でセッティング。翌日朝に冷たいところに置いておくのと、念のためにシリカゲルを入れることとした。

が!!!これが、トラブルを引き起こした。
(トラブルの話は、後述)

当日のレギュレーション

8:20にピックアップしてもらい、幌別海岸へ。
海岸に降りたところに小屋がありここで説明を受け、レンタル器材を借りしたりする。

その後、小屋前で器材をソリに乗せ、エントリー口まで運ぶ。
器材のセッティングは通常と変わらないが、圧チェック後の圧を抜くのはパージボタンではなく、インフレーターホースの方でBCに吸気することで圧を抜く。
これも、内部に湿気とか溜まったりしてそれが固まって発生するトラブルを回避するための1つのよう。

ダイビングログ

場所:知床半島ウトロ地区 幌別海岸
利用ショップ:ロビンソンさん
水温:-0.4度
最大水深:5〜6m程度
海況?:流氷は着岸してるわけではなく、穴を開けてのエントリーではなかった。今回のエントリー口は溶けかけのかき氷みたいな状況。EX時には少し凍ったりしていて、体で割りながら進んだり。
スーツ:ドライスーツ。ネオプレーンタイプ。
インナー:
・モビーズ コンフォートプライム(分厚い、浮力すごい)
・モンベル メリノウール
・ワールドダイブ 裏起毛の上だけ(アンダーウォーマー)
・モンベル キルト短パン
・ユニクロ 薄手ヒートテックのレギンス
・厚手の靴下に足裏用カイロ、足首にカイロ
ウェイト:14kg + アンクル1kg
器材はインナーも含め一式レンタル。マスクのみ自分のものを使用。曇り止めシートはあんまり役に立たなかった。曇ってしまう。マイナスの水温の中、あまりマスククリアはしたくない。また、単純にもっとクリアに見たい。なので、ちゃんと曇り止めをつけましょう。

***

器材をセッティングした後、この日のEN口となっている流氷の上に座る。
この時、全てのインナーを着て、ドライスーツを着、分厚いミトンタイプのグローブをはめた状態。
分厚いインナーのせいもあってかなり着膨れしており、身動きが取りづらい。いつもなら普通に自分ですることが、自分1人ではできない。

EN口に座った後は、スタッフさんにBCを着用させてもらい、マスクもつけてもらって、髪の毛のチェックも全部スタッフさんにしてもらう。

流氷ダイビングの料金は通常のダイビングの3倍くらいの料金がかかる。安全管理の上、こういった手間がかかると思うと、その料金も仕方がないかなと思えてくる。

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まずは、顔をつけるところから始める。溶けかけのかき氷のような海水の中に顔をつける。寒いだろうな〜と思うと緊張感が押し寄せてくる。
しかし、顔をつけてしまうと不思議と通常のダイビングの感覚になってくる。不思議だ。マイナスの水温というのに。

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潜水時間はおよそ15〜20分程度。いつも60分近く潜ったりするので、かなり短い。それでも、指先、足先は冷えてくる。ただ、温めるべきところを温めておけば、もう少し長い時間潜れそうな感じはした。

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3本のダイビングを終えた後、宿まで送ってもらい、宿でゆっくりとお風呂に浸かり、冷えた体を温める。
その後、スタッフさんが来ていただいて、ロビーにてログ付。

初めての流氷ダイビングはこうして終わった。

水没トラブル

カメラが水没してしまった…

前述したように、前日のうちにハウジングのセッティングを終え、当日朝シリカゲルを入れていた。

私の水中用カメラD7000は時々ホエールウォッチングにもサブ機として持っていくことがある。そのため、ストラップの付け替えが楽になるようにとピークデザインのアンカーリンクスをつけている。
どうやら、シリカゲルを入れる際に、このアンカーリンクスをハウジングで挟んで閉じてしまったようだった。

髪の毛1本でも水は入り込んでくるのに、これだけの隙間が出来てしまうと、水没はあっという間。
1本目、EN直後にハウジング内に海水が半分くらい入ってきてしまっていた。

普段なら絶対にしないミス。痛恨のミスだ。

海水が入り込んだカメラはあっという間に腐食が進んでいった

ドライスーツも水没していた…

実は、レンタルしたドライスーツは、2本目、3本目と水が入ってきた。マイナスの水温ということもあり、周りからはかなり心配されたが、当の本人は、水没が原因でかなり寒さを感じた、という感じではなかった。
おそらく、初めてのダイビングで多少興奮していた状態であった、ということもあると思う。
そして、何より、インナー類が分厚いため、直接寒さを感じるところまで水が迫ってこなかった、という感じがする。

お写真です

ご一緒したゲストさんが、初の流氷ダイビングで写真がないのは可哀想と、カメラを貸してくれました。

流氷ダイビングといえば、クリオネ。実際には見ています。ただ、写真はないけど。

地元にはないイソギンチャク
流氷
流氷
所々に見える赤色っぽい点々は、プランクトンやアミエビの類と思われる。そのどれもが大きいように思えた。
右上の方に、コクチクサウオ
名残惜しい、流氷の海


長い文章お読みいただいてありがとうございます。
本日はここまで。

投げ銭溜まったら旅に出たいの