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リフォームっていくらするの?相場や平均を考える

Q リフォームっていくらするの?
という疑問、リフォームをお考えの方が最も気になるところです。

A 工事内容次第、業者次第です。
と言うのが、私の回答です。とても不親切で申し訳ありません。

インターネットなどで、リフォームの相場や平均金額なども調べられると思いますので、実際にはそちらの方がお客様のお役に立つのだろうと思います。それでは発信する意味がないので、出来る限り解説いたします。

例えば、こんな事例では

トイレをリフォームしたいと業者に依頼したとします。

  1. 現場を確認することなく、電話やメールなどで内容を聞いて、金額を即答する。

  2. 現場で実際の様子を確認してからお見積りを出す。

  3. 現場で実際の様子を確認し、お客様のご要望以上の事でも、プロとして必要だと判断したことを含めたお見積りを出す。

業者が異なるだけで金額が変わりますが、更に、上記のように見積りを作成するプロセスが異なれば、当然、金額も変わります。
だから、見積書を見比べることが難しいのです。
器具代だけなら比較はできますが、施工費用が異なる場合には「なぜか」ということを考えなければならないからです。

ごく稀にですが、「他社が作成したお見積書を見てほしい」と言われることがあります。何となくルール違反のような気がしてお断りすることがほとんどですが、見積書の内容の違いを理解していただく上でどうしても比較しなければならない場合などに見させていただくと、そもそも、自分たちが作る見積書と書式から何から違うので、総額以外は瞬間的に比較できない事もあります。おそらく、お客様は見積書を受け取った際に詳しい説明を受けているので理解できると思いますが、初見では、書いてあること以上のことは理解できないのが実際のところです。

では、どうすればいいの?

かかりつけの工務店など、いつも馴染みのところがない場合など、複数の業者に相談する場合には、

  1. 依頼する内容を明確にし、各社に同じ内容でお見積りさせる

  2. ご予算を伝え、その範囲内で収まる内容でお見積りさせる

1では、先ほどのトイレの例にすると、「トイレをリフォームしたい」ではなく、「便器を交換したい」、「温水洗浄便座を交換したい」、「トイレの全面改装したい」など、具体的な内容を伝えます。

2では、トイレの例にすると、なるべくトイレを全体的に改装したいが予算が決まっているで、便器や温水洗浄便座などの仕様を抑えて全面改装するか、仕様は希望を通して、あとは予算の限り改装するのか、などを伝えます。

私どもの事例では、トイレではありませんが、「キッチンをリフォームしたい」というご相談で3社前後にご相談された中の一社が私どもでした。

  1. システムキッチンとカップボードの交換の見積書を提出

  2. 上記に加え、壁と天井のクロスの張替えの見積書を提出

  3. 上記に加え、床や壁などの劣化部分の補修などキッチン全面改装工事の見積書を提出

この3種類の見積金額は当然バラバラだったそうです。
ちなみに、私が出したのは3番でした。
なぜなら、床下点検口を開けて床下をのぞいてみると、床がたわんでいるのが見えましたので、この機会に直した方が良いと判断したからです。
お客様からは「何でそんな工事が必要なのか?」と尋ねられましたが、「やるかどうかはお客様次第ですが、あの状態を見れば話しておかない訳にはいかないと判断しました」と伝えました。その事例では、私たち以外は床下は見なかったそうです。尚、お客様からは床については一切言われていません。

このケース、ご自分ならどう考えますか?
もちろん、予算が合えば、最大限のリフォーム工事を行うのが望ましいですが、予算をオーバーしていたとして、この3択は判断が難しいですよね。

余計に難しくさせてしまったら申し訳ございませんが、業者に相談する前にネットの情報などに惑わされて色々と悩みすぎず、ある程度は業者を絞って、まずは相談してみるのがいいのではないかと思います。それで、どこも合わなければ、再度、業者を探してみればどうでしょうか。
少し本音を言えば、すぐに名前が知れるビルダーやハウスメーカーばかりではなく、地元の会社の中にもあなたの家を住みよくできる会社があることを知っておいてほしいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。