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リフォームの目的が達成されていない

リフォームには表向きの目的があります。
例えば、

  • 外壁が汚れてきたから、きれいにしたい

  • キッチンが水漏れするから、直したい

  • 地震で揺れが大きいので、耐震性を上げたい

など、問題に対して、解決するのが目的です。
しかし、緊急を要する際の応急処置でもない限りは、
その解決策が「長く続く」ことも裏の目的として存在するはずです。

ミッションがインポッシブルになっていませんか?

見た目はきれいになったがすぐに手入れが必要なリフォーム

外部の塗装で良くあるのが、
塗った直後はきれいだが、またすぐにはがれてしまう、色があせてしまう、
など次の手入れまでの期間が短いケースです。

原因としては、

  1. 元々の状態が悪く、メンテナンスでは品質向上は難しかった

  2. 材料や施工の品質が低かった

が考えられます。

手直しはなかなか難しい

リフォーム前にDIYレベルで塗装されている場合、
塗料や施工状況によっては、次回はメンテナンスではなく、
葺き替え、張替えなどが必要になるケースも良くあります。

良くあるのが、倉庫などのトタン屋根をご自分や知り合いに塗ってもらっていたが、高齢などの理由でプロに依頼したが、すぐに塗料が剥がれてしまったというケースです。

自分たちで塗っている時には、結構頻繁に塗装していたと思いますが、
下地に塗料をしっかりと定着させずに塗装していることも多く、
はがれやすい状況になっていることが良くあります。

その上に、塗り重ねてもはがれやすい状況は変わりませんので、
いくらプロが塗装しても同じことになってしまいます。

元々の塗料を完全に除去するか、張替え、葺き替え、
または、頻繁に塗装するか、と言う選択になることがあります。

お値段通りは納得しているとは思いますが

品質の低さについては、
価格と比例することが多いので、納得の上だとは思いますが、
回数を重ねたトータル金額で考えるとどちらがお得になるかは
良く検討しておいた方が良いと思います。

外部塗装のサイクルはおおよそ10年。
日当たり、風当たり、などの状況で前後しますが、
少なくともこれに近いサイクルでの実施でないと、
メンテナンスコストが家計をかなり圧迫するのではないでしょうか?

悪い所だけ直すリフォームは後でまたお金が掛かる

キッチンの水栓金具が水漏れしているから、水栓金具を交換する
と言うのは普通のことですが、
これに現場状況の追加説明を加えるとどうでしょうか?

20年以上前に設置したシステムキッチン、
ガスコンロの不調や換気扇の吸い込みが悪くなってきたことや
なかなか汚れが取れないことも気になってきたし、
台所自体の汚れも気になってきた時に発生した、
水栓金具の水漏れ・・・、

この解決策が水栓金具の交換だけで良かったのでしょうか?

水栓金具を交換した後に、
システムキッチン本体の交換や台所の内装工事も実施した場合、
交換した水栓金具が新しいシステムキッチンに利用できるかどうかは分かりません。

耐震リフォームは安心を与えてくれるけど

「昭和56年6月以前の住宅は
古い耐震基準で建てられているので危ないですよ」

と言う話はよく聞くと思います。

これは何の煽りでも、誇張でもなく、
実際に昭和56年6月1日に施行された改正建築基準法によって、
住宅の耐震基準は大きく変わりましたので、
それ以前に許可を受けた住宅の耐震性については、
耐震診断による調査をお勧めします。

とは言え、診断を受ければ、
ほぼ、耐震補強が必要です、と言う結果にはなると思います。

耐震補強の方法とは?

壁に筋交いを追加したりする耐震リフォーム(耐震補強工事)が一般的です。
または、屋根を軽量化させることでも耐震性が向上します。

このようにして耐震性を現行基準にまで上げることは計算上は可能です。

新築と比べるとどうか

耐震補強工事は、
既存の耐震性を向上させることを目標とし、
可能ならば最大限のアップを目指すものですが、
既存を残しつつの補強となりますので、限界もございます。

耐震性のことだけを考えれば、建替えの方に軍配が上がります。

工事の目的をはっきりさせる

初期投資を多くすれば、より良い結果が生まれるのは何事でも同じだと思いますが、結果も大切ですが、目的が達成されるかどうかが最も重要です。

つまりは 目標設定 が大切だと私は考えています。
ご自分で明確な目標が立てられれば良いですが、
どうやって家を維持管理していくかの目標を共に立てるパートナーを探すのが良いのではないかと思います。

かかりつけの工務店を見つけませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。