家のメンテナンス時期の見極めポイント
最近では、訪問販売などによる悪質で詐欺まがいなリフォームが増加しています。
そのような突然現れた業者風の人間に唆されてしまうような、日頃から、自宅について何らかのご不安を抱えている方が意外と多いことに驚かされますが、それだけ相手も騙しのプロでもあるのかもしれません。
ですが、誰かの勧めで家を直すのではなく、ある程度は自分で判断できる目を養う力を持っていた方が良いと思います。
■家のココを見て
1、目が届くところ
屋根の上や床下など、目が届かないところは無理に確認する必要はありません。
もちろん、プロでもハシゴなどが無ければ屋根上は見えませんので、くれぐれも「屋根がおかしい」などの戯言には耳を傾けないようにしてください。
自分の目が届くところを日頃から見ておくことで、ちょっとした異変に気が付く可能性が高まります。
2、水とお湯
水まわりのメンテナンスと言えば、漏水に関係することが多いです。
キッチンの水栓金具
洗面化粧台の水栓金具
浴室の水栓金具とシャワー
トイレの温水洗浄便座
など、給水菅・給湯管と接続されている周辺の漏水が無いかを確認しましょう。
3、排水
排水まわりのメンテナンスと言えば、水の詰まりが多いです。
キッチンの排水口
洗面化粧台の排水口
浴室の洗い場・浴槽の排水口
トイレ
の水の流れを確認しましょう。
いつもより流れが遅い、水が溢れそう、などにはご注意ください。
4、電気関係は分かりづらい
照明器具はLEDの普及により、ランプが切れるまでの時間が大幅に伸びたため、ほとんど気にしなくなりましたが、
一方で、本体の寿命自体は変わっていませんので、概ね10年前後が交換時期と言うことを念頭に置いた状態で放っておいてください。
また、コンセントはずっと指しっぱなしにせず、時々、抜き差しして、コンセントに割れが無いかや埃などがたまっていないかを確認しましょう。
5、火災警報器
電池式の火災警報器が設置されている場合、10年くらいで電池が切れます。
電池切れが近づくと、本体にランプが点灯したり、音で知らせたりするので、本体を時々確認しましょう。
6、外壁
外壁を手で触れてみて、手が白くなるなどして汚れるようでしたら塗装時期が近づいています。
また、外壁材の継ぎ目のシーリングが切れていたら、打ち替えの時期が来ています。
特に日当たりの良い外壁面を確認しましょう。
7、屋根
1で書いたように目が届かない箇所は判断が難しいですが、屋根は目で見えなくても10~15年を目安にメンテナンスするのをお勧めします。
使っている素材や日射状況などによって、期間が前後しますので、可能であれば、家から離れた場所から自宅の屋根の状況を眺めてみましょう。
8、異音・異臭・異常
その他、機械設備からの異音、ガス器具からの異臭、以前の状態からの変化などが無いかを気にしてみてください。