トイレの優先順位は何位ですか
昭和レトロなアパートですと、台所や浴室が無いことはあるそうですが、トイレが無いというケースは非常に稀だと思います。
動物は生理現象として必ずもよおしますので、衛生面を考えれば現代の日本人にはトイレが無い生活は考えられないと思います。
その割に、トイレって、あまり考えられていないような気がします。
しかし、トイレについて考えることってどんなことがあるでしょうか?
■トイレを考えよう
1 トイレは何ヵ所必要か?
戸建て住宅ですと、2ヶ所設置しているお宅が増えましたが、なぜだと思いますか?
理由としては、
2人が同時に使用できる
1ヶ所壊れても、もう1ヵ所あれば何とか生活できる
のが主な理由です。
逆に言えば、1ヵ所ですとこのことが問題になることがあります。
10年ほど前のことですが、
和式トイレを洋式にリフォームする工事をご依頼した際に、トイレが一ヶ所だったので弊社で仮設トイレをレンタルして庭に設置し、お客様にご使用いただいた現場がありました。
真夏や真冬の場合には、暑い、寒い、環境でご使用いただくことになるので、数日間はかなりご不便だったと思います。
2 トイレはどのくらいの広さにしようか?
一般的には1帖程度のトイレが多いと思います。
1帖ですと、室内の寸法は 幅 約780mm x 奥行 約1690
くらいです。
ご自宅のトイレはどのくらいでしょうか?
狭いですか?広すぎますか?
実は、ちょっとした寸法の違いで使い勝手は大きく変わります。
紙巻器が近すぎる、または、遠い
立つときに頭が壁やドアにぶつかりそうになる
トイレに手洗いを別に置いたら狭くて使いづらい
など、他の部屋などを決めていって最後の残った場所にトイレを配置しようとすると起こりがちです。
3 トイレに何が必要か?
今どき和式便器をご要望される方はいないと思いますので、トイレに必須のものとしては
便器
タンク
便座
紙巻器
タオル掛け
換気扇
照明器具
窓
ドア
です。更に、
便座が温水洗浄便座ならリモコン
手すり
タンクとは別の手洗い器
カウンター
収納
なども設置できます。
先程のトイレの広さにも影響してきますので、予め、考えておきたいところです。
4 トイレの性能はどこまで必要か?
便器の性能で言えば、節水機能などがあります。
便座の性能で言えば、暖房、洗浄、自動開閉、除菌などがあります。
他にも、音楽を鳴らしてプライバシーやヒーリング効果、お掃除のしやすい機能、など日本のトイレってかなり進化しています。
ただ、全部は必要ないと思いますので、ご自宅のトイレにどこまで求めるかはしっかりとご検討ください。
5 トイレの内装はどうしようか?
たった1帖ほどの空間ですが、一日何度も使用し、家族以外が使用する空間がトイレです。
落ち着いた内装にするのも良いですが、
リビングや寝室などと違い、一階の使用時間がそれほど長くはないので、
思い切って、派手なカラー、柄にしても良いと私は考えています。
ただし、便器のカラーと照明のカラーは、健康状態を確認するために、なるべく白がお勧めです。
トイレだけでも色々と考えることがありますので、
ぜひ、ちょっとだけ優先順位を上げてみてください。