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家賃と同じ金額で新築が建つのか

A 建ちます

家賃の額や新築総工費によっては家賃より安くなるかもしれません。

しかし、実際には居住場所や生活水準を大きく変更しない場合、
賃貸よりも注文住宅の新築が同等、または、下がることは少ないと思います。

坪単価マジック

新築住宅の費用の目安として良く目にするのが、
坪単価 つぼたんか
と呼ばれる面積当たりの単価です。

費用を坪(1坪=約3.31㎡)で割った数値なのですが、

  • 費用にどこまで含めるのか?建設費、水道工事、外構工事、その他諸経費

  • 面積はどこまで含めるのか?床面積、施工面積

  • どんな仕様なのか?設備、内装、外装

によって全然金額が変わってきます。

大手企業のようなプレハブ商品や規格型商品ならば、
プランも仕様も決まっているので、分かりやすいのかもしれませんが、
注文住宅では会社によってまちまちで、分かりづらい数値でもあります。

この坪単価での計算を持って、家賃との兼ね合いを議論しても、
比較対象としては適さない可能性が高いです。

そもそも不動産には税金がかかる

例え、建設費用が家賃並みだったとしても、
建築するために必要な諸費用、諸経費が掛かりますし、
土地や住宅と言った不動産には固定資産税が掛かります。

そこまで含めても賃貸住宅の家賃よりも低いとすると、
余程のことです!

財産かどうかではない

良く議論されるのが、
賃貸は家賃を払い続けても一生所有することが出来ないが、
持ち家は不動産資産として所有することが出来る、
と言うことですが、
所有することによるメリットもある一方で、
税金や定期的なメンテナンス費用など出費も発生します。

自動車が所有するものから
シェア、レンタルするものへと変わりつつある今、
住宅も所有することが最善ではないとお考えになる方も多いと思います。

持ち家のメリットが大いに感じられるのは、
住宅ローンをお支払い中では、
団体信用生命保険などによる、いざと言う時に家族に住宅を残せるという安心感、
住宅ローンの完済後には、
税金や維持管理費用以外の出費が抑えられることで、家族の資産形成が安定するという安心感、
等ではないかと思います。

もちろん、住宅が長持ちをする前提です。

次の世代へつなぐ

私がお客様にお話しするのは、
家を新築した世代は住宅ローンを背負う事にはなりますが、
その家が、次の世代に引き継ぐことが出来れば、
居住するにしても、売却するにしても、
次の世代の住宅への負担を減らすことが出来るということです。

目先の価格の安さにつられて、
各世代が毎回、同様の負担を背負い続けてしまうことについて、
全く考慮しなくて良いのでしょうか?

家賃で家が建つかどうか
ではなく、
どんな家が建つのか
を理解した上で計画を進めましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。