「瘦せる家」があったら売れますよね
痩せる、って難しいですよね。
しかし、
痩せる方法は何かと問えば、
誰もが、
「食事を見直して、運動をすれば良い」
と即答出来ますよね。
ただ、それが継続出来ないのです。
家が何かお手伝いは出来ないでしょうか?
■家が痩せる事へのサポートは出来るか
1 すぐに手が届くようにしない
時々、テレビなどでゴミ屋敷、汚部屋などをきれいにする、
という番組がありますよね。
モザイクが掛かるような汚された部屋が元の姿を取り戻していく様子は見ていてスカッとした気持ちになるので、楽しく拝見しておりますが、
そうした家の特徴として、
家主の居場所からすぐに手が届く所に物が置かれていることが多いことに気が付きました。
動かなくて済むようにそうしているのでしょうが、生活に必要な物を周りに配置すれば当然物が溢れることになるので段々と足の踏み場もないほどになっていくのでしょう。
ゴミ屋敷を見ていると、
衛生面が良くないのは一目瞭然ですが、
それよりも何よりも、(一般的に普通とされる)生活がしづらいことに尽きると思います。
掃除は出来ないとして、
お料理もしづらい、食事もとりづらい、片付けもしづらい、洗濯も干しづらい、着替えもしづらい・・・、その環境で出来る事しか出来なくなってしまうと思います。
そうなると、動かなくなりますよね。
動かないで暮らせれば確かに楽かもしれませんが、
確実に、脂肪が溜まる生活ですよね。
これはいかん!
ということで、逆説的に、
物が溜まりづらい家を造った方が痩せやすいのではと考えました。
2 物が溜まりづらい家とは
収納をたくさん造れば、表面上は物が減ったように見えますが、使いづらい収納が増えるほど、物が部屋に溢れてくる危険性が増すので思っているほど効果が出ない可能性があります。
むしろ、大切なのは、適切な場所に適切な量・形状・タイプの収納が配置されている事だと私は考えています。
大きな納戸やWIC、ファミリークローゼットなどをいくつも造るよりも、使う場所の近くに収納した物が目視できるようなサイズの収納の方が物が溢れてくるのを防いでくれるのではないかと私は考えています。
3 掃除がしたくなれば勝手に体を動かす
家の掃除はロボットが代わるようになってきましたが、
掃除って結構体を動かしますよね。
特に、昔ながらの掃除方法になるほど体を動かすことになります。
雑巾がけなんて、かなりの労力が必要なので、良い運動になりますよね。
しかし、大変だと感じてしまうと続きません。
ロボット任せになってしまいます。
では、どうするか・・・、
そう言えば、
趣味で自動車を収集している方は乗らない自動車でも頻繁に掃除してピカピカに磨き上げていると思います。
愛車の掃除自体も楽しんでいるのでしょうが、これを住宅に置き換えて考えると、愛車のように「愛家」、つまり、愛着ある家を建てれば、家の掃除も楽しくなるのではないでしょうか!?
価格や性能なども大事ですが、
そこに、自分たちなりのこだわりを取り入れた家を建てれば、自然と大切に使い、自然ときれいを保ちたくなるのではないかと思います。
そうすれば、勝手に体を動かすようになりませんかね?
4 人に見られる環境をつくる
女優さんやモデルさんがいつまでも美しいのはたくさんの人に見られるから、と聞いたことがあります。
確かに、
自分一人でしたら色んな事が気にならなくなっていくのかもしれませんよね。
しかし、
一般人は有名人のようにメディアに出る訳ではないので、自分から出かけるか、人に来てもらうかしないと人から見られる事がありませんので、
住宅で考えれば、
人に来てもらいやすい家を建てれば、見られる機会が増えると思います。
それには、まず、お客さんが来たくなる家を考えねばなりません。
5 お客さんが来たくなる家とは
ワイワイ楽しんだり、のんびりくつろいだり、
そこで過ごす時間が心地良いことが「行きたくなる家」のポイントではないでしょうか?
心地良さで言えば、
自然素材などの優しい色づかいや質感は気持ちが落ち着きやすいですし、
温熱環境が整っていることも大切な要素です。
つまり、住人も含めて、そこにいる方々が心も体も快適に過ごせる住宅ならば、行きたくなる気持ちも高まるのではないでしょうか!?
6 これではきっとまだ足りませんが
これらを全部取り入れても劇的に痩せるということは無いと思いますが、大事なことは継続しやすいことと苦ではない事だと思います。
そして、それ以上を望むなら、ちょっと散歩する、筋トレする、食事を見直す、など出来る事をプラスしていくことが出来れば、少しずつ成果が出るかもしれません。