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残念なリフォームの先にあるもの

「失敗は成功の基」
とは言いますが、中には失敗を繰り返してしまうこともあります。

失敗を成功につなげる方法、失敗を続けない方法も大事ですが、
そもそも失敗しないのが一番です。

それなら他人の失敗から学びませんか?


■「私、失敗しないので」

1、自分は失敗しないという不思議な自身

かかりつけの工務店でもない初めての建設会社に自宅の工事を依頼するのは不安ですよね。
知らない方に、大切な資産である自宅の工事を大金を掛けて行うのですから慎重に臨んでいらっしゃると思います。

と思いきや、
中には、大胆、かつ、軽薄に臨んでいるようにも見える事例も多数あります。
話しを聞くだけでも、他人事ながら、心配になってしまうこともありますが、当事者の方は全く不安を感じていないご様子なら、そのまま突き進んでいただくしかありませんよね。

どこからそのような失敗しない自信が沸いているのかお聞きしたいです。

2、失敗に気いていないのは幸せなのか

自分は失敗していないと思っている方の中には、
失敗に気が付いていない方もいらっしゃいます。
確かに、分かりやすい失敗ってそんなに多くはないですよね。

建築の場合、工事してからすぐに失敗に気が付く方が稀であり、
多くは、完了してから数年~十数年経過してから結果が出てきます。

ですから、失敗したのかどうなのかが良く分からないでいることが良くあります。

3、私が感じる失敗が多い方の傾向

私は建築以外の事については専門外ですので、
人間の思考回路などは詳しくはありませんが、過去に見てきた事例の中で、
家づくりで失敗していると感じている方の傾向がいくつかあります。

一つは、毎回の工事について、施工業者が変わっている方 です。

新築はAハウス、
リフォームはBホーム、
次のリフォームはC工務店、
ちょっとした修理はD建設、
など、毎回、初めまして状態の現場に伺った際に、
その現場からはぼんやりと失敗臭が漂ってくる気がします。

毎回業者を変える理由が何かあるはずですよね。

4、失敗するのは大事なところをを見ていないから

失敗した方の中には、
「自分は素人だから分からなかった」
とおっしゃる事があります。

それで気が済むなら構いませんが、お客様のほぼ90%は素人(同業者さんや協力業者さんたちからもご依頼いただくので100%ではない)ですので、素人かどうかは失敗の要因とはならないと思います。

大きな要因なのは、大事なことを見落としているからだと思います。
それが、施工実績なのか、会社の規模なのか、技術力なのか、などは人それぞれ異なるのかもしれませんが、何か、信頼するに至る理由を見つけた上で工事業者を選定出来れば、施工の品質も叶えたかった家づくりも失敗しづらくなるのではないかと考えています。

■家づくりを失敗したらどうなる

1、瑕疵保証について

新築住宅の場合、
引き渡し後10年間は瑕疵担保責任がありますので、

  1. 構造耐力上主要な部分

  2. 雨水の浸入を防止する部分

に瑕疵(欠陥)があった場合には保証されます。
現在は、瑕疵担保責任について「資力確保」も義務付けられておりますので、万が一、施工業者が廃業しても、保険等によって欠陥を直す資金を得ることが出来ます。

ですから、耐震偽装事件のように、構造躯体に致命的な欠陥があり、かつ、関係業者が次々と廃業したとしても、何らかの方法で修繕されるということです。

また、それら以外については、各社の規定などによって、
概ね1~2年くらいの保証期間、
(有償で)10年、20年と延長保証する会社もあります。

どんなに技術が高くても、人間が作るものですので、故意ではない不具合が生じることはあります。
その為の保証ではありますが、もちろん万全ではございません。

保証を期待するよりも、保証に頼らず安心出来たら良いですね。

2、リフォームで直せるがやはり元が大事

リフォームすれば、色んなことが改善することが出来ますが、
既存部分を全て直すことは出来ません。

良く出来たとしても 新築【並】 であり、
新築以上にはなりません。
(一昔前の新築なら抜かせるかもしれませんが)
そのため、新築時の失敗は少なからず、後を引きます。

そして、新築してから最初のリフォームの際にも何らかの失敗があった場合には、それも後を引きます。

「後で直せばいい」
と言うのは、後で直せる場所だけにしてくださいね。

■最後までお読みいただきありがとうございます