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お盆休みに話したい実家のこと

お盆休み中は帰省されますか?
久しぶりにお会いするご家族とはいろいろと積もる話もあることでしょう。

そんな時に、実家をどうこうするような話しをするは、何やら親御さんたちの将来が短いような話しをするようで、なかなかしづらいと思います。

しかし、そんな話題ではなく、ご実家の状況を見て、この先のことをお話しするのはいいのではないでしょうか?


■実家の築年数が経っている場合には

1 30年以上の場合

実家と言うと、築年数が経過しているような印象がありますが、新築したばかりの場合には何も心配することはありませんよね。

一方で、イメージ通りに築年数を重ねている場合には、色々と心配になることもあるのではないでしょうか?

  • 段差解消や手すりの設置は必要ないか

  • 暑さ、寒さは辛くないか

  • 水まわりなどの設備はまだ使えそうか

など、ずっと暮らしているご家族は慣れ過ぎていて気が付かない事でも久しぶりに帰省した方々がお気づきになることがあるかもしれません。

2 40年以上の場合

昭和56年に改正があった建築基準法により、耐震の基準が大きく変更されました。

それ以前の建物は現行基準に適合していないケースが多く、
【 既存不適格建築物 】
と呼ばれます。

そのため、大規模な地震などの際に大きな被害を受ける可能性があり、政府や自治体からも耐震診断、耐震補強を促すアナウンスが度々出ていますが、随分前から出されているため、関心を持っている方はすでに実施済みであり、現在も残っている住宅の多くでは関心が薄い場合がほとんどです。

近年も全国各地で地震災害が発生している事を考えると、帰省の際に話題に挙げてみて、再度、関心を持っていただき、自治体の補助金等を活用しながら補強を実施していただくことが望ましいと私は考えます。

3 50年以上の場合

築50年以上となると、
かなりしっかりとした造りの家を手入れをしながら保ってきたか、
または、ほとんど家の手入れはせずにここまで保てたか、
によって選択肢は異なります。

前者は、建替え以外にも大規模リフォーム(リノベーション)という選択も可能かもしれません。

後者は、リノベーションは不可能とは言いませんが、建替え並みの規模になることが予想され、建替えした方がスムーズかもしれません。

■実家のチェックポイント

1 危ない箇所はないか

昔の住宅は敷居が上がっているのが一般的でしたので、あちこちに段差がありました。

住んでいる方は慣れてしまっているため、何とも感じないかもしれませんが、だんだんと足は上がらなくなっていくものです。

家の中で転倒した怪我がきっかけで寝たきりになってしまう可能性だってありますので、危ない段差がないかは確認しておくと良いと思います。

それと危ないのが、高い、重い、ことです。
高い位置に収納があって、物の出し入れの際に危険が伴う場合や、
開閉が重い引戸やサッシなどで、怪我をする危険があります。

2 寒暖差

人が集う部屋には暖房や冷房が設置されていますので快適でしょうが、トイレ、脱衣室、浴室などの水まわりには設置されていないことがほとんどです。

しかも、そうした水まわりは衣服を脱ぐ場所でもあるので、寒さを一段と感じる場所でもあります。

寒暖差によってお体に負担が掛かり、ヒートショックを起こす危険性もあります。

業者が設置する暖房機ではなくとも、置き型の暖房機の設置したり、窓の隙間風を塞いだり、簡易的に出来ることもあります。

3 外回りの確認

地方でも都市部でも、外回りのリフォームや修理修繕などの訪問販売詐欺が多発しています。

特に、瓦屋根や外壁に関することが多いので、ご実家の周りを一回り周りなが異常がないかを確認し、ご両親に異常がないことをお伝えしてあげてください。

プロだから見えるなんてことはありません!

帰省した際に、ちょっとした時間を割いていただければ、少しでも実家の環境が良くなっていくかもしれません。

■最後までお読みいただきありがとうございます