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台風にどう備える?

台風一号に続き、二号まで発生しましたので、
今年も台風に備えていきましょう!


■台風国なのに備えが余りに余りにぬるい


1 台風では強い風が吹く

【強風】と一言で言っても、その強さも規模も毎回異なります。

そうなると、どんな「強風」を基準に考えておけばよいのか難しい所ですが、少なくとも、過去に大きな被害をもたらした「強風」を意識しておきたいですよね。

沖縄県など、台風が頻繁に上陸・接近する地域では、
鉄筋コンクリート造、高い塀、低い建物、重い屋根、
など徹底した強風対策が講じられていますが、その他の地域では、あまり【強風】対策って見かけないような気がします。

むしろ、防風林を伐採してしまったり、風の通り道に家を建設したり、
と逆行している場面を見かけます。

また、風の影響を受けやすいようなコの字型の建物や風をモロに受けるような目隠しパネル、風に煽られやすそうな開閉型窓、などなど、風が吹いたら災難でした、で済ませてしまうのかな?と思うこともあります。

他にも、建物のだけではなく、風で物が飛ばされて、周辺に被害を与えることがあります。
日頃から、風で飛んでしまうようなものを置きっ放しにしていないかの点検も重要です。

2 台風では強い雨が降る

風と共に雨も強く降るのが台風です。
毎年のように【豪雨】による被害も発生しておりますので、雨にも備えておきたいところですが、雨の対策はとても難しいです。

それは敷地によってほとんど決まっているようなものだからです。

浸水、洪水、地滑り、土砂災害、
ほとんどが家が建っている場所によって起こるかどうかが決まります。

地形を見れば、そこで災害が発生することは概ね予想が付くと思います。

最近では、ハザードマップがありますので、
自分が住んでいる地域がどのような状況なのかはどなたでも分かりますが、
代々その地に暮らしていてなかなか移住出来ないこともありますよね。

私などはその類です。

弊社地元は田園地域ですので、
標高は低く、かつ、川に挟まれており、
川があふれれば高い確率で水害に巻き込まれます。

しかし、弊社周辺では開発が進み、
毎年のように新築住宅が増えており、
色んな地域から新しい方が引っ越してきています。

埼玉県は比較的災害が少ない地域として認識されているようですので、
色々な地域を検討した結果、
こうした水害の可能性が高い地域にでも新たに居を構えようとお考えになったのだと勝手に考えています。

古くからこうした水害の可能性がある地に居を構える住宅では、過去の経験を元にして敷地を上げるなどの自分たちで出来る範囲での対策を講じているお宅が多いと言われていますが、それでも、昨今の未曽有の災害を考えると、どこまで対応出来るかは未知数です。

■台風ではこんな家・土地が危ない

1 山・崖を背にしている

自宅がいくら頑強に造られていても、地面が動いてしまえば全く意味がありません。
もちろん、どんなに強い雨が降っても、平らな土地は地面が流されることはほぼありません。

流されるのは傾斜した地面です。

  • 山の斜面に建つ住宅

  • 崖の上に上・下に建つ住宅

  • 土留めが必要な住宅(敷地高低差のある土地)

などは常に土砂災害の危険性が伴います。
適切な山の管理や土留めの劣化防止・改修、などで土砂災害の可能性を少しでも減らすことは必須です。

2 低い土地

雨の影響は標高が高い土地よりも、低い土地の方が圧倒的に大きくなります。主に悪い方の影響です。

前述している通り、低い土地では、洪水に限らず、道路が冠水するなどした場合に自宅に被害が及ぶ可能性が高くなります。

また、無理に敷地を高く仕様として、土留めなどを設置した倍には一つ前の項目のように、土砂災害の危険性もあります。

低い土地に暮らすには、
「自分は低い土地に暮らしているという意識」
は絶対に必要だと思います。
つまり、いざという時には自宅ではなく、
安全な場所まで避難をしなければならないと言うことです。

3 高い建物・大きな建物に囲まれている

「ビル風」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、
ビルとビルの間を風がすり抜ける際に、風の強さが大幅に増加する現象のことです。

新たに出来た風の通り道にある家と言うことです。

これはビルに限ったことではなく、
私どもの地元でも、周辺が田んぼだった地域に大きな倉庫・工場がいくつか建ったことで、以前よりも強い風に晒されるようになってしまい、物置などが強風で被害に遭った事例があります。

もちろん、
法的にクリアした上で倉庫や工場を新たに建てた方には全く責任はないです。

自宅はもちろん、自宅以外の物置なども、日頃から定期的な手入れをしておくことが望ましいです。

4 劣化した住宅

台風に限らず、住宅が劣化してくれば、強い風・強い雨で自宅が被災するだけでなく、自宅から周辺へ物を飛来させてしまう危険性もあり得ます。

分かりやすい所で言えば、
それほど強くない風でもガタガタしていたり、
日常的な雨でも雨漏りしていたり、
固定していない物置などを庭に置いていたり、
などは台風で被害が起こる確率が高いと考えれます。

■最後までお読みいただきありがとうございます

すでに台風シーズンが始まっております。
まずは、自宅を外から確認し、庭の周りもチェックしてみましょう!