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単価が違うと何が違うか
住宅の新築工事やリフォーム工事の見積りを依頼した時に、
名称 単価 数量 金額
○○工事 〇〇円 〇〇㎡ 〇〇円
などと記載されていますが、細かく見ていますか?
■見積書に掛かれている数字と文字が工事内容を決める
●そもそも見積書を見ていますか?
表紙の合計金額だけで依頼先を決めてしまっている大胆な方はご存じないかもしれませんが、
単価に数量を掛けた金額を記載しているのが一般的であり、
単価や数量がの細かな記載がなく、
「一式」いくらのような見積りはやばい
のは、皆さまにも浸透しているとは思います。
●数量はだいたい近い値が掛かれている
6帖の部屋の床を工事する場合、
床面積は 2.73m x 3.64m = 9.9372㎡
ですので、数量は 9.9、9.93、10 などの記載になると思います。
切り捨て、切り上げなどで多少は数値は変わりますが、
数量については、業者によって大きな差は出にくいと思います。
むしろ、数量に差がある場合には、工事内容が異なるなど、何らかの理由があると思いますので、疑問に思ったら尋ねてみるのが良いと思います。
●単価は違いが出る
工事の単価は材料費と人件費が別々の場合もありますし、一緒になっている場合もありますが、使う材料や掛かる人工(にんく)によって変わります。
極端に言えば、市販の安価な材料を使って、アルバイトや経験の少ない方に施工してもらえば単価は安くなるでしょう。
一般的には、プロが使用する大手メーカーなどの品質が高い材料でプロの職人が施工した場合の単価が記載されていると思いますが、ここで金額差が出ていることが多いです。
自社で設計施工する会社 と 自社では施工せず丸投げする会社 では、自ずと金額に差が出ます。
どっちがどうとは申しませんが、会社によっては受注することのみを目的として金額を低く設定し、後は業者やメーカーを叩けばよいと考えているところもありますので、その場合は、見積りの数字は容易く抑えることが出来ることでしょう。
●黙って叩かれる方はいない
いくら景気が悪くて仕事が少なくなっているからと言って、
材料費や人件費を叩かれ続ければ、自然と質は下がっていきます。
どれほど下がるかは試したことがありませんので分かりませんが、
安ければ安いなりになってしまうのは自然なことです。
●高ければいいってものでは無い
もちろん、見積りの金額が高ければ良いと言う訳ではありません!
ご要望に対して、どのように設計し、どのように施工するかをきちんと説明してお客様がご納得できるかどうかが大事です。
自社で設計施工するか、しないにしても、現場を理解し、きちんと管理出来るか、によって見積内容の説明に差が出ると思います。
ですから、見積りの内容はしっかりと説明を聞いて確認してください。
もしも、見積りの詳しい内容には興味が無く、概算でも良いから凡その金額だけを知りたいのであれば、その旨を最初に伝えて、金額だけでも合致する会社と話しを進めていくのが効率が良いと思います。
むやみな相見積は混乱を深め、計画の失敗率を上げてしまうかもしれません。