無印のコーヒー
これは前からあったのだろうか?
無印にコンビニのような、豆を挽くコーヒーマシンがあり、レジでカップを買ってセルフで淹れる。
先日、用事があり、街中へ出かけた。
基本的に街中に用事はなく、何かあったとしても、用事だけを済ませ、ちょっと時間があるときは、大きな書店と県内で一番大きな無印をぶらっとして帰る。
この日は珍しく、時間指定の用事が2件重なった。
しかも時間調整がうまくいかず、1軒目の用事が終わってから次の用事まで2時間弱時間をつぶさないといけなくなった。
昔から一人でカフェに行く習慣はなく、カフェに行く時はコーヒー目当てではなく、人と話すことが目的だ。
かといって、書店と無印を回っただけではつぶせる時間は1時間もない。
書店を見まわし、無印へ向かった。
「無印を出た後、1時間ほどどうしよう……マックの100円珈琲で時間をつぶすか」
等と思いながら、無印を1周すると、「コーヒー」の文字が目に留まった。
なんと、店内の本コーナーにテーブルと椅子がいくつかあり(これは前から認識していたが)、コーヒーが売ってある。
しかも、コーヒーを飲みながら売ってある本を椅子に座って読んでいいと書いてあるではないか。
マックに行っても狭いテーブルで、見たくもないスマホを眺めるしかない。これは最高の場所ではないか…。
コンビニで自分で淹れるコーヒーは一度だけ買ったことがある。
あれと勝手は同じはずだ。
なんとか慣れたように見せかけ、無事コーヒーを淹れて席へ着く。
土日なのに、そんなことをしているのは僕だけだ。
もういい年なので、恥ずかしさはない。
しかもさすが無印、僕が手に取りたくなるような本がたくさんある。
本は最近はもっぱら図書館だけだが、こういう場所も悪くはない。
およそ1時間ほど1杯のコーヒーで本を読みながら休憩して時間をつぶすことができた。
この1年間で友人と入るカフェとスーパーで買うお酒以外で、飲み物を買ったのは初だろう。
今度街中で時間をつぶす必要ができたら、また訪れよう。
そんなことは10年に1度くらいだが。